グリザベラの館

グリザベラの館

        7時30分



ぼくは目を覚まし あたりを見渡した

次の朝が来るはずなのに

あたりは まだ暗い

時計を見る

―7時30分―

いつもの起きる時間

外には たくさんの人がいるようだ

窓から顔を出すと

みんな空を見ている

これからどうなるのかと考えている人

どうすることもできなくて泣いている人

そして 一人の少年が叫ぶ

“きっと俺たちがいけないんだ!地球を汚したから

太陽があらわれてくれないんだよ!“

ぼくはそんなの信じたくなくて

ふとんの中にもぐる

それから どれくらいの時間がたったのかわからない

ぼくは目を覚ます

次の朝がやってくるのを願って

窓を開け 空を見た

すると太陽が輝いていた






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