グリザベラの館

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H15.5.23決めた!抜糸してもらおう




 痛みの計算をしたはずなのにやはり痛みが襲ってきた。4時前だったと思う。この頃になると時間がわかるように携帯を握って寝ていた。20分位痛みをこらえていたのだと思う。いつの間にか眠っていた。


 朝が訪れ、私の心は決った。夜中に安眠妨害されるのはもうイヤだ。怖いけれどやっぱり抜糸してもらおう。


 H大学病院の眼科へTELを入れ、やはり右目が痛いので受診したいと伝えてからタクシーで病院へ向かった。到着したのは11時ちょっと前だったと思う。予約を入れてなかったので最終の12時頃、私の名前が呼ばれた。


 早速、N先生に目の痛みと傷の具合について伺った。
“傷の方は修復に向かっているわね。夜中の耳の痛みは糸とこの傷からよ。この前しようと言ったでしょ。”


 これ以上糸で傷を作らないためにも抜糸していただいた。診察台に仰向けに寝ころび右目に点眼麻酔が入りしびれてきた。次に目を大きく開けて固定する器具を右目に装着しピンセットのようなもので瞼の裏あたりの糸を抜いているのがわかった。20分位かかったのだろうか。はじめは抜糸と聞くと目の中にピンセットのようなものが飛び込んでくるのかと思うととても怖かったが、終わってみるとそれ程怖い事でもなかった。痛みがひどくてそれどころではなかったこともあるが、先生に励ましていただいたからだ。


“今日、抜糸済ませてしまったけれど来週の月曜日、S先生に診てもらいましょう。”
とN先生は私に告げた。何て私は退院してからもハプンング引き起こしているどうしようもない患者なのだろう。我ながら情けない…


 診察が終わり会計を済ませてタクシーで自宅へと向かった。点眼麻酔が効いてかとても眠たくなってきて家に着くと熟睡してしまった。3時間位寝ていたのだろうか。目の痛みで起こされたわけではないのだが、目が覚めると徐々に痛みも増してきた。体温は37.2℃だった。頓服を服用して再び眠ってしまった。どうも今日は寝てばかりだ。次に起きたのが夕食の時間で頓服が効いてか痛みはない。


 夕食後、久々にメールをしたのだが、この時何故か抜糸をした右目からまるで緩んだ蛇口から水滴が落ちるように涙がとめどなく溢れ出た。目が痛い訳でもなく悲しい訳でもないのに涙が溢れ出るのでとても驚いた。その後、安眠を期待して眠った。



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