穏やかな爆弾

穏やかな爆弾

PR

×

Comments

富山県の子@ Re:【声】 こわくて・こわくて(09/17) 富山弁でこわくてこわくて‥は、かたくてか…
ターコ@ Re:マシュマロ戦争 マシュマロ…危ない兵器ですね(>_<) …
ターコ@ Re:はまる男 はまりましたか…(笑)男の人は、たまにある…
ターコ@ Re:【奮】 民間伝承 まぐろ泥棒さん スイカ…私も小さいころ信…
正男@ 久しぶりにキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! ㄲㄲㄲ

Archives

May , 2026
Apr , 2026
Mar , 2026
Feb , 2026
Jan , 2026
Apr 29, 2004
XML
カテゴリ: 声がなくなるまで
雲ひとつ見当たらない抜けるような空が
水平線との境界を朧げにしている。
視界に広がった鮮烈な青は
あまりに圧倒的で、僕の心を暫く捉えて離さなかった。

春の柔らかな風が、何も遮る物のない
なだらかな場所を滑り抜け
呆然と立ち尽くしていた僕の頬を優しく諭す。

次いで、撫ぜた潮の香りに
僕はここが目的地のないドライブの末に辿り着いた
海の見える公園であることを思い出した。

僕の車の助手席に、君の華奢な輪郭が見える。

ソフトクリームが食べたいなんて
言い出したのは君の方だった。
子供じみたこと・・と僕は少し抗議したが
長い休日の始まりに、そんな些事も悪くはないと思い直し
こうして両手にソフトクリームを持って歩いている。

フロントガラスに映りこんだ自分の姿が
三十を越えてしまった身空には
あまりにも滑稽で、僕は少し笑ってしまった。

君も僕の姿を見て、笑っている。

何だか気恥ずかしい。

僕は照れ笑いを浮かべながら
君を少し諌めるように
ソフトクリームの片方を、そっと差し出した。

「ありがとう。」

笑顔が眩しい。

僕はそっとつぶやいた・・。













「お前・・今すぐココで性転換しろ。
 この状況下で、男二人は、あまりにも哀しすぎる・・。」

「性転換すれば、元・男でも関係ないのか?まぐろ。。」

友人にそう諭され、僕の悲哀はますます濃いものとなっていった。


ゴールデンウィークという長い休日の始まりに
もはや、冷静な判断も覚束ない寂しい独り身。

それでも、視界に広がる海と空は
鮮烈に青く
僕は目を細める事しか出来なかった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Apr 30, 2004 02:07:05 PM
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: