『森野福朗日記』~We are the MUSIC-MAKERS~

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ホフナング音楽祭ライブ!



「クラシックを聴く!」と構えてしまうと、子供のみならず大人も躊躇する。コンサート会場で音も立てず、身動きも出来ず、舞台の上で行なわれているなんだか分からない物をじっと聴いていなければいけない。

なんていう固定概念を打ち崩したいのが自分のコンセプトなので、生徒に対して変なものを見せることが多い(教育委員会の方、怒らないでくださいね。ちゃんと指導計画に沿って見せていますから)。

●Hoffnung Gala Festival(ホフナング音楽祭ライブ!)●
 Prague Smetana Hall 1992

知る人ぞ知る「ホフナング音楽祭」のライブの模様である。イギリスの漫画家(というかイラストレーターというか…。余りにも活動が多岐にわたる人なので語弊があるかもしれない)であるジェラード・ホフナング(1925-1959)が企画した「冗談音楽」のコンサート。この人は「真面目なクラシック音楽」を揶揄したイラストで有名だが、彼自身がイラストの中で思い描いた「通常のクラシック音楽のコンサートではあってはならないこと」を実際にステージでやってしまおうという発想から、このコンサートが企画・実施された。

レコードやCDで、イギリスのロイヤル・フェスティバル・ホールで行なわれたコンサートの模様が残っていて演奏的にも非常に充実しているのだが、いかんせん日本では映像が手に入らない。スピーカーからそのホールでの雰囲気を想像するのみだった。

それが後年、未亡人や友人たちによって故人の意志を引き継いだ音楽祭の模様が映像として発売された。1992年、プラハのスメタナ・ホールでのライブである。

内容については長くなるので他のサイトを当たって欲しい。ただ自分が良く使うのは「人気協奏曲」と名づけられた古今東西のピアノ協奏曲をちりばめた一曲である。

指揮者とピアニストが登場する。だが2人はとても仲が悪いようである。色々合った挙句にようやく指揮者が振り始め、オーケストラがチャイコフスキーのピアノ協奏曲を奏で始めるが、ピアニストはグリーグのピアノ協奏曲を弾き始める…。

最初から無茶苦茶である。こんなことは「あってはならない」のだが、「クラシック音楽のタブー」を逆手に取ることで、ホフナングは我々に「もっと楽しめばいいじゃないか」というメッセージを送っているのでは無いだろうか。

製造・発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社
(LD・DVDともに出ています)



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