Harmony

Harmony

mother.


また今日も 目元を押さえる

台所 居間 庭 そのどこにも
まだ 姿がみえる気がする
ひょこっと現れて
「ごめーん」と笑って誤ってくれる
そんな気がする

小さい頃一緒に手をつないで歩いた この道
5歳の誕生日に買ってくれたおもちゃ
小学校に入学したときも、写真をいっぱいとってくれた
勉強にいきずまったときも笑顔で教えてくれた
そして高校受験に受かったあの日
一緒に泣いてくれたんだ

今 あなたがいないことで
いきずまる 私

また今日も あなたを思い
目を腫らして 座り込んだまま

そのとき

風が吹く 
私を包む
久しぶりに 目を開けた
木々が揺れ
花が微笑み
まるで私の周りすべてがあなたのよう

立ち止まってたら 何も変わらないわ
そう あなたがささやくようで

ありがとう だいすきだよ
どこに居ても どんな姿になっても。
どこに向かってでもなく 私はそう、つぶやいた

ゆっくり歩き始める私
この足で

私は歩く
私は歩く
いのち
いのち だきしめて




amusterさんからのリクエスト

「母へささげる詩」ということで書かせていただきました。
状況はかなり空想の部分が多いです。
しかもお母様へというよりも、amusuterさん自身のことを書いてしまったような気がします。
文脈によくない表現がありましたらお許しください。

でも、母をなくされた悲しみから立ち上がりまた歩き始める。
そんな力強さと希望をあらわしたつもりです。
この詩を読んで、少しでも元気になっていただけたらなーなんて思っています。

またのリク、お待ちしています。


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