耳と声と私さえ・・・

耳と声と私さえ・・・



まるで闇のような所を、私はいつも一人で歩く

いつもある場所で、私はコソっとあいさつをする

「いってきます」「ただいま」

けど、一度もその返事が帰ってきたことは無い

その場所は、妹の死骸がおいてあった場所だ

妹は、私にとっての最愛の妹

けど妹と言っても、人ではない

猫・・・だけどあえて私は妹と呼んでいる

兄弟のいない私にとって、たった一人の妹

妹が死んだ日は、悲しくって仕方なかった

人目をはばからず泣いていたことを今でも思い出す

死んだ妹を触ったときの感触は、一生忘れないだろう・・・


いつものようにあいさつをして帰る

すると、何かの泣き声がした

まさか・・・

妹の生まれ変わりかな・・・

けどその泣き声は、赤子だった

期待を抱いた私はバカなのだろうか・・・

そう考えながら、私は家路を急いだ



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