チャム*茶夢*飲茶♪

父の結末。



癌を告知されていた父ですが、つい最近やったエコー検査で、癌だと言われていた影が消えてなくなっており、誤診(とは言いがたいですが)だったことがわかった。

先生も驚きと喜びで家にすぐにでも電話したかったらしいが、すべてを家族に伏せていたので、私との問診日を待っていての報告だった。

聴いた瞬間、気が抜けた。
はっきり言って、嬉しいより、ホッとしたより、ただ唖然とした。

この日まで翻弄し続けた私は、いったいなんだったんだろう…。
覚悟と負担が大きかったがために、こうなると笑うしかなかった。
意味はイロイロだが、とにかく笑う以外の表現ができなかった。


ただ、「それはよかったね」と言ってくれた人は、知っていた人全員だけど、その中でたった一人だけ中学からの友人が、

「よかったね。でも、まだ続くんだね」

リアルな言葉をくれた。

彼女は癌で父親を亡くしているだけに、介護の大変さを知っている。
そして、両親の扶養と介護というものが、どれだけ今後も私に負担をかけるかも理解している。

そういう彼女からの言葉だったので、私は正直に言えた。

「…そうだね。ホッとはしたけど、確かにゴールは見えなくなっちゃった。私、この先どこまで頑張ればいいのか、わからなくなっちゃったよ」

言えたことで、救われる部分があると感じた。

家族には決して口にできないことだけど、この言葉を吐きださせてくれた友人がいることで、私は見えないゴールに向かって、再度進むことができると思った。


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