生まれてきたよ 麻里
生まれてきたよ
わたし
生まれてきたよ
おなかにはいって生まれたら記憶忘れちゃうよって神様に言われて
うん そうしたいの 自分でそうするからってそう言って
おなかにはいったよ
お母さんのおなかはあったかくて
ぽかぽかしてて
でもお母さんがんばっててね
生まれるの嫌になったの
あんなに喜んでたのにね
あんなに喜んでたのにね
おなかにはいったら変るんだもん
心が
あんなに時間なんて点みたいだったのにね
おなかに入ると とってもこれから先が長くなるって思うの
私
いっぱい生まれてからしたいことあってね
喜んで持ってきたの
寂しいこと
悲しいこと
泣くこと
一人ぼっち
自分が嫌いなこと
自分のこと役立たずって思うこと
それをね 経験しにきたの
私 欲張りやさんだからね
最高の喜びをね その点みたいな人生で経験したくてね
仏陀さんがしたみたいな悟りもしたかったの
神様とまた改めて一つになる大いなる喜びを
また全部で味わいたかったの
だからね
人の痛みの奥深くてっぺんまで経験したら
人の喜びのてっぺんまで知れるってそう思ったの
ああん
予定どうりなのにね
たった一つ違ったことがあった
おなかの中に入ったら時間の感覚が変るんだよ
とっても長く感じるの
この一生がね
ほんとは点みたいなのにね
ほんと一瞬なのにね
ああん
損したあ～
そんな気分
でね
私は生まれたの
生まれてね
ほんと ぜ～～んぶ忘れちゃったよ
神といつも一緒なこと
いっぱい愛されてること
愛されてやまないこと
愛が家で私の細胞も全部も全部愛で出来てて
そして私はほんとは形も名前も越えた愛ってこと
ああん
ぜ～～んぶ予定どうり忘れちゃったよ
それでね
本気で経験したんだよ
寂しいことも
悲しいことも
一人ぼっちも
誰にも愛されないってすねちゃうことも
比較することも
いっぱい経験したんだよ
本気でね
経験したの
何一つ余すことなく
だからね
だからね
私ね
とっても豊かなの
豊かなんだよ
だって私 頭でっかちの知識ちんぷんかんぷんじゃないもん
経験もんだもん
私は経験した 経験もん と申しまする
ああ いっぱい経験してきた
そしてね
思い出したの
ああ また一瞬みたいに感じるよ
この人生
だからね
もう知ってるの
思うように出来ることも
言ったことがそうなっていくことも
だって
私たち 誇るべき 愛で出来てる愛レンジャーだもん
そうじゃないことないんだもん
今までもこれからも
かつても
永遠も
思い出してるからね
子供のまんま生きていくよ
生まれるときはね
私 うまれたくなくなってね
自分で選んだのに 生まれたくなくなってね
だって 寂しさ 悲しさ 自分嫌いを経験するんだよ
あんなに余裕しゃくしゃくだったのに
急に変って怖くなったの
でも全部終わっちゃったけどね
終わったから思い出したのよ
生まれたくなくて 逆さになって
お母さんは大変
病院のお医者さんも大変
私を必死に出そうとしてた
私はへその緒を巻きつけてたの
ごぼごぼ ごぼごぼ息が出来なくなった
お母さんがおなかの向こうで
あち あちって言ってる
病院の先生が「熱いって何が熱いですか」って聞いてる
それはあついんじゃないよ
痛いだよ
お母さん 分からなくなってるんだね
それで私は意識がなくなって
お医者さんに 足から出されたの
今もふとももに器具で足をつかんで引っ張り出された後が
両足にぼこってへこんでついてるよ
そして
逆さにされて
おしり ぱんぱんって叩かれて
息をしたの
そこで
おぎゃ～～～
なので私は 自力で生まれる経験してないんだ
でね
そうして生まれてきたよ
ああ記憶ないおかげで ほんといっぱい全身全霊で経験したよ
いい経験だったな
いい経験だったな
全部私の宝だよ
友達が言うよ
まりさんだったら自分の弱さを話せるよ
まりさんだったら話せる
それはまりさんもきっと同じもの持ってるように思うから
そんな時 自分の経験に感謝するよ
愛する人が泣いていて
何で泣いてるのかさっぱり分からずに おたおたするよりも
自分が同じもの持ってたら寄り添うことだって出来るものね
そして越えてたら
心込めて言えるものね
「大丈夫」
って
真実を教えちゃう
ってみんなが知ってる真実だよ
「大丈夫」
「大丈夫」
この世界は大丈夫なってるよ
だって私たち愛なんだもん
愛でしかないんだもん
いつかね
同じ神の海にかえるよ
でも今言うよ
今もそこにいるんだよね
だから安心して生きたらいいんだよね
私は生まれてきたよ
ああ最高の人生だよ
生きてなくちゃ出来ない人生だ
笑うことも
泣くことも
怒ることも
寂しいって思うことも
喜ぶことも
それを感動っていうのかな
生まれてこれてよかったな
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