hanaのつれずれなるままに

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ヒアリングマラソンの話


受講のきっかけは単純にヒアリング力を向上したい。できれば、ブレークスルーのきっかけにしたい、と思ったことでした。ヒアリングマラソンに決めた要因の一つはコストパフォーマンスのよさと新鮮な教材。毎月新しい教材が作成されることと、雑誌のEnglishJournalがCD付で送られてくるというのが魅力でした。巷には無料の音源がたくさんあります。スクリプト付で提供されているものも多いのですが、日本語訳まではついていません。またニュースなどの背景知識のことを考えると、やはりヒアリングマラソンの教材に軍配があがると思いました。あと、トーク素材もいいなと思っていました。EJには毎月TalkingMatchといって二人のネイティブが2、3のテーマを元にディベートを交わします。ニュースの原稿を読み上げるとか、映画やドラマのような作られた会話とは違った生きた会話を楽しめるもので、これも魅力の一つでした。ヒアリングマラソン独自のテキストはマンスリーテキストと呼ばれていて、ここにもトークコーナーがあり、こちらは3,4名が1つのテーマで語り合うというもので、複数人が話すときの話の転換など参考になりました。
一般書籍ではなかなかこの手のトーク素材はないので、貴重だと思います。
あ、EJは書店で買えますけどね。

マンスリーテキストで取り上げられるFreshAirもよかった。
これはFreshAirのゲストの音声を台本にシャドウイングをするというコーナーでしたが、今となってはマンスリーテキストに取り上げあられたインタビュー番組をFreshAirのアーカイブから検索して番組を録音する、という活用をしています。アーカイブにはたくさんのインタビューがあるとわかっていてもなかなか誰が登場しているか何を聴いていいかわからないものですが、マンスリーテキストで取り上げられた、という一つの指針があると選びやすいものです。
マンスリーテキストで取り上げられているのはほんの一部なので、アーカイブでその全貌を聞けるのは本当に得した気分になれました。これはヒアマラとは全然関係ないけどね。

音声素材の提供という側面が強いヒアマラの中で唯一ノウハウ的なコーナーがWarmUpTrackといわれるコーナー。テキストの最初に掲載されているこのコーナーでは3ラウンドシステム提唱者である先生の3ラウンドシステムを使ってヒアリングをする問題があります。素材的要素が多い中では貴重なコーナーであり、他のレベルと比較すると比較的簡単かなという印象です。
ラジオドラマをとりあげたHM Playhouseというのもなかなかおもしろく、ドラマの後にこはたあつこさんとネイティブの人によるドラマの音声解説がついていて参考になります。
ただ、私的にはあまりどうでもよかったコーナーでした。取り上げられるラジオドラマが私にはおもしろくなくて。部ルックシスターズシリーズは好きだったけど、他のはいまいち。ドラマ自体が気に入らないとやる気もおきなくて、すぐに聞くのをやめたコーナーでもありました。万人ウケするドラマを探すのは大変でしょうね、きっと。
ScreeningRoomというコーナーでは最新の映画の一部をディクテーションしました。これは映画好きにはいいコーナーでした。昨年のものなので、そろそろ取り上げられた映画がDVD化されているので、レンタルしたり買ったりして映画を楽しみながら利用しようと思っています。

あと充実しているのが毎月のテスト。HEMHETと呼ばれているものですが、だいたい15分くらいのヒアリングテスト。マーク式で問題はTOEICによく似ています。私はこれでB判定しかもらうことが出来ませんでした。典型的な中級者かも。ブレークスルーしてA判定をもらうことが目標でしたが、1年間受講しただけでは特に向上したとは感じられませんでした。

今にして思えば、ヒアリングマラソンはこれを受講したからといって何かが上達するというよりも、独学で学ぶ教材を購入する、という位置付けが正しいのでは、と思いました。独学で学ぶ際、上達の数値化にHEMHETがつかえると思います。
TOEIC受験には結構なお金がかかります。毎月、見にテストができると思えば、ヒアリングマラソンの受講料は決して高くないと思いました。

ただ、1年間受講すれば適度な音声素材とスクリプトがそろうので、1年でやめました。これから復習もかねてやってみます。

受講者専用のMy ALCも愛用してました。私は主に勉強の記録としてダイアリーを書いていました。ただ、ここのダイアリー、1日250文字しか書けないし、入力は当日しかできないので、かなり気合が入ります。一度入力した日記は後日修正はできるのですが、いかんせん、日にちを過ぎるとその日はもう書けなくなります。書くことが決まらないうちにとりあえず、「キープ」と仮入力しておいてよく後日書き換えてました。難点の多い日記ですが、やはり同じ受講者同士なので、有益な日記が多くモチベーションもあがります。みんなでコメントをつけあって励ましあいました。
他にもブロードバンドを利用した音声とかTIMEの記事とかもありましたが、私はほとんど利用してません。単語を覚えながらボキャピーと呼ばれるバーチャルペットを育てるゲームもありましたが、あまり実用性がなくやりませんでした。よっぽど単語力のサイトの方が充実してました。

あと、毎月マガジンALCが送られてきます。みんなには評判がいいのですが、私的にはどこがおもしろいのか最後までわかりませんでした。ムダな記事が多くて読まないことがほとんど。受講生の感想とかもMyALCのサイトに掲載されてるし。勉強のノウハウのヒントにはほとんどなりませんでした。このあたりはノウハウ好きにはおもしろくなかったかな。各国のアンケートとか世界をからめた雑誌的な記事が多かったです。
でも、ほんとこの本の評価はMyALCでは高かったなあ。私には不思議。

EnglishJournalは素材という点からするといいと思います。が、別途購入CDが高いですよね。マラソンを受講してればもれなく送られてくるからいいけど、実際書店で本とCDを買おうと思ったら勇気が入ります。
CDはいいときもあればいまいちのときも。
アクターズスタジオなんかのインタビュー番組ではインタビュアーの音声が悪いからってそこだけ音声が置き換えられてる時があるの。これは聞いていてかなりいただけない。
もちろん葺き替えられてない時もあるので、あたりはずれがあると思いましたね。
あと、4,5,6月と10,11,12月は雑誌に特別付録のCDがつくことが多いです。バックナンバーですが、2003年4月から6月に付属していたCDはかなりお勧めでした。日本人の英文法、ここがおかしい日本人の英文法の著者、ミントン先生とピーターセン先生の対談が3号にわたって紹介されています。日本人が間違いやすい英語のことが二人の英語で語られたこの特集はとってもよかったし、参考になる点が多かったです。冠詞の話や、時制の話。うんうんとうなずくことばかり。この特集がきっかけで遅まきながら二人の著書を購入しました。
このことがきっかけで時制がよくわかったし、冠詞もなんとなくわかったような気がしました。図書館などで見かけたらぜひご覧下さい。

EJの本誌の特集はあたりはずれがある気がします。シャドウイングのコツ特集とか、ヒアリングのコツ特集とか参考になる時もあれば、どーでもいいこともあります。力の入れ方としては春と秋はみんなやる気が出る時期のせいか、本誌の編集にも気合が感じられます。(私の個人的意見ですが(笑))

ノウハウ好きなので、ラジオ講座徹底活用方法特集とかラジオ録音ノウハウとか、インターネットラジオ活用方法(番組紹介から持ち歩くための録音・変換方法)、ヒアリングのコツ、シャドウイング実践講座などぐっとくるような特集があるといいんですけどね。
このヒアリングマラソンを受講しようか迷っていた時、もう一つの選択肢としてあげていたのが、SIMのCBSコース。料金も同じくらいだったのと、ヒアリングを重視という点がお案じだったので。そのときは、生きた教材ってのがポイントでヒアマラを受講したわけですが、生きた素材を勉強しても、結局はノウハウを知らないと生きた教材は生かしきれないとわかり、結局、ノウハウ重視のSIMも受講しようと思ったわけです。さあて、SIMは私にどんなものをもたらしてくれるのかしら?全部終わったらまた感想を書きたいと思います。



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