c - Rakuten Inc
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
000000
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
山さんの刑事部屋
5
『爆弾ポンスケ』
登場人物表
川西 蔵六(二二)男性。金山組若衆。
加地 紗月(一七)女性。たこ焼き屋の娘。
田槙(四六)男性。金山組代貸。
山江(三五)男性。金山組幹部。
室川(三六)男性。金山組幹部。
小武(三五)男性。小武組組長。
梅若(四五)男性。捜査四課刑事。
成松(四三)男性。金山組若頭。
金山(五〇)男性。金山組組長。
松坂 凡助(?)男性。元ヒットマン。
●成松家・居間・夜
縁側を開け放した八畳間。
卓袱台に並べられた家庭的な肴。
露をふいた瓶ビールを傾ける成松。
正座で酌を受ける蔵六。
成松「どうや。だいぶ巧なったやろ」
寛いだ和装の成松、得意顔。
グラスに盛り上がるきめ細かな泡。
蔵六「こ、これやったら、み、み、店に出せ
ますわ」
成松「ぼけっと眺めとったら気ぃ抜けるで。
ほれ、くいっと行ったれや」
息も継がずにグラスを干す蔵六。
傷だらけの顔が一気に紅に染まる。
蔵六「ご、極楽や・・・」
成松「胃ぃが空やと悪酔いするからな。その
辺にあるモン、好きにつまんだらええ」
蔵六「い、いただきます・・・」
蔵六、凄い勢いで食べ始める。
その様子を手酌で眺める成松。
成松「若いもんの食いっぷりは見とるだけで
愉快になるわ。どうせ碌なメシも出なんだ
やろ」
蔵六「は、歯ぁ折れそうなパン・・・それと
み、水で薄めたみたいな牛乳・・・」
答える時間も惜しんで食べ続ける。
成松「そないに焦らんでも誰も取り上げへん。
ゆっくり味わえや。ワシの手製やぞ」
蔵六「・・・ほ、ほんまですかいな」
茄子の揚げびたしを口に運びかけて。
成松「組じゃカシラカシラ言うて担いでもろ
とるがの、このウチじゃワシが一番木っ端
の竈番やからな」
瓶を振って傾けて最後の一滴。
成松「おーい、ビールのお代わり持ってきて
くれんか」
奥に呼びかけるも応答は無い。
成松、空瓶を掲げたまま苦笑い。
成松「な。この調子や」
●同・承前
ラジオのチューナーを回す成松。
一瞬入るナイター中継。
成松「田槙のおじきは野球キチガイやったが、
ワシはとんと疎くてなあ。こっちのが好み
やな」
歌謡曲番組に周波数を合わせて。
ノイズ混じりの『雨の慕情』。
暗い庭から湿り気を帯びた風。
軒先の風鈴が涼やかに揺れる。
卓袱台の上はあらかた片付いて。
何とも言えない倦怠感が漂う。
成松「・・・がっかりしたやろ。もっと豪勢
な生活しとると思とったんちゃうか」
蔵六「そ、そないなこと・・・」
成松「すぐ顔に出よるわ。かまへん、これが
現実よ。役職がついたから言うてヌカミソ
臭さが抜けるわけやない。この稼業でひと
財産作れるんは、よっぽど要領ええ奴か、
おのれのタマを担保にでける奴だけや」
軒先をパラパラと叩く音。
成松「また降ってきよった・・・」
縁側に立って庭を覗く成松。
蔵六「け、けど・・・う、羨ましいですわ」
成松「ん?」
蔵六「い、いつでもぬくい風呂入れて。に、
庭見ながら、め、メシ食えて。わ、ワシ、
ガキの頃からそないなことに縁が無うて。
せ、せやからカシラみたいな暮しも、わ、
悪ないなぁ思とるんです・・・」
成松「お前、その年でえろう慎ましいやんけ。
もっとこう、ギラギラした欲は無いんか」
蔵六「そ、そりゃワシかて、え、偉うなって
うまいモン食って、つ、ついでにええ女と
アレやりまくれたら最高でっけど。そない
調子ええ夢見てたら、ば、バチ当たる気ぃ
して・・・」
成松「それが慎ましい言うとるんや。どうせ
夢なんやからケチケチせんとやな・・・」
廊下の襖の向こうから女の声。
成松妻「失礼します」
成松「どないした?」
襖を開いて敷居際で三つ指つく妻。
粋に着こなした着物から覗くうなじ。
成松妻「ようお越しに。成松の家内です」
蔵六「え、えろうすんまへん。ふ、風呂まで
入れてもろて・・・。か、川西だす」
蔵六、立ち上がってあたふた。
成松「今さら堅苦しい挨拶せんでええ。お前
も何や、男の話の邪魔しくさって」
成松妻「お酒も無うなった頃やと思て」
妻、盆に載せたウイスキーを押しやる。
そのまま室内に膝を進めて。
成松「さよか。・・・もうちょい早よ頼むで」
後半は口の中でモゴモゴと。
妻、酒瓶やアイスペールを卓袱台へ。
成松「グラス多いがな」
三つ目のグラスを手に。
成松妻「私もご相伴、あきません?」
若々しく愛嬌を振りまいて。
成松「お前、普段はそないなこと・・・」
成松妻「ええやないですか。あなたが若い人
連れてきはるの久しぶりやもん。この前は
そやねえ、十年くらい前やったかしら」
慣れた手つきでロックを作りながら。
成松「もうええ、後はワシがやるわ。ほれ、
コレ持って向こう行っとれ」
ロック一杯を持たせ廊下に押しやる。
成松妻「もう、水臭いひと。川西さん、気の
きけへん主人ですけど、あんじょう助けて
やってくださいね」
蔵六「へ、へえ・・・」
襖を閉めて蔵六に向き直る成松。
何歳か老けたような疲れ顔。
成松「気ぃ遣わせてしもたな・・・」
蔵六「ぜ、全然。あ、あの・・・あ、姐さん
おきれいで・・・」
蔵六の前に膝を落とす成松。
そのまま額が畳につくくらい深い礼。
蔵六「か、カシラ!?」
成松「六、折り入って頼みがあるんや!」
蔵六、中腰のまま呆然。
●同・廊下
襖を背にしてグラスを唇に運ぶ妻。
冷ややかな瞳を宙に向けて。
●水族館前・朝
水族館を背にしたベンチに座る蔵六。
梅雨の晴れ間に輝く海を臨んで。
古いメモ帳に一心に目を落とす。
アロハにダボパン、雪駄のコーデ。
典型的チンピラルックに周囲ドン引き。
家族連れやカップルが避けて通る中。
何度も蔵六の前を往復する足。
七分丈レギンスから覗く細い足首。
紗月「貴様、怪しい奴だな(低音)」
蔵六「す、すんまへん・・・」
メモ帳を慌てて懐に仕舞う蔵六。
正面に立つ紗月と目が合う。
爽やかなデニムジャケット。
ふわふわのチュールスカート。
普段とは違うガーリーな雰囲気。
眩しそうに目を逸らす蔵六。
蔵六「な、な、なんや。さっちゃんか」
紗月「ご挨拶やね。呼び出しといて」
蔵六の懐に手を伸ばす紗月。
紗月「熱心に見てたん、デートプラン?」
蔵六「あ、あかん・・・」
メモ帳を必死で守る蔵六。
紗月「嫌がりすぎちゃう? ま、ええけど。
それよりコレ、もうちょっとどうにかなれ
へんかったん?」
バッグから書状を取り出す紗月。
不器用なでかい字で『さつきどの』。
一見、果たし状のようである。
紗月「電話で言うたらよかったのに。届けて
くれた牛乳配達の子、笑ろてたで」
蔵六「し、しゃあないやんか。た、たこ焼き
屋のおばはん、取り次いでくれへんねん」
紗月「それな、六にいにも原因あるんやで」
蔵六「な、なんやねん・・・」
ビシッと蔵六を指さす紗月。
紗月「その恰好や。見てみ、日曜日の行楽地
やのにまるで場末の競艇場やんか」
蔵六「せ、せやかてこんなんしか持ってない
がな。こ、これ一番上等なアロハやで」
紗月、蔵六の両肩に手を置く。
紗月「最初に行くとこ決まったわ」
●アウトレットモール・衣料品店
蔵六ファッションショー。
紗月から次々渡される服に目を白黒。
試着室を出たり入ったり。
着せ替え人形扱いに甘んじる。
最初は半笑いの店員も次第に乗り気。
紗月「あたし、これが好きかも」
鏡の前に立つ蔵六、まるで男子大学生。
半袖の際からチラ見えする紋々。
上からカーディガンを着せる紗月。
紗月「ええやん、完璧」
財布を取り出す紗月。
蔵六「わ、ワシ払うがな・・・」
紗月「まーまー、プレゼントってことで」
蔵六「と、年下からもらわれへんて」
紗月「あたしの預金残高見てみる? たぶん
ビビるで」
蔵六「そ、そんなん、溜めとかなあかんカネ
ちゃうんか」
紗月「なんで?」
蔵六「し、し、進学とか、これから色々ある
やろ・・・」
ふっと目を伏せる紗月。
紗月「・・・だいじょぶ。心配せんといて」
すぐに無邪気な笑顔に戻って。
紗月「さ、えらい時間食ってもた。早よ行こ、
早よ。コツメカワウソが待ってるわ」
ぐいぐいと蔵六の腕を引っ張る紗月。
●水族館・モンタージュ
大エスカレーターの前後に並ぶ二人。
紗月、雄大な館内に目を輝かせて。
蔵六に振り向いて止まらないお喋り。
熱帯魚のゲートを潜って歓声。
イルカのターン速度に翻弄。
タカアシガニの威容に圧倒。
ピラルクの食事シーンに興奮。
オオカミウオとにらめっこする紗月。
イワトビペンギンとイケメン比べ蔵六。
コツメカワウソにときめく紗月。
同じくときめく蔵六。
クラゲの宇宙を遊泳するような二人。
●同・大水槽前
優雅に泳ぐ魚群を見上げる二人。
蔵六「さ、さっちゃん、覚えてるか。初めて
ここ来たん、いつやったか」
紗月「えーっとね、町内会の遠足やろ。うち
のお母さんもまだ元気やった頃や。六にい
とこは・・・」
蔵六「じいちゃんが来とった。あ、あの年の
冬に死んでもたけど」
紗月「そやったそやった。面白いじいちゃん
やったわ。絵も上手かったし」
蔵六「さっちゃん、うちに遊びに来るたんび
ねだっとったな。ここ来た次の日から延々
魚描かせとったやろ。それまでは魔法少女
ばっかりやったのに」
紗月「ふふ、そやったかな。あ、エイや」
目の前を羽ばたくように横切るエイ。
蔵六「エイの裏っ側、顔に見えて顔ちゃうん
やで」
紗月「うそ、キャラみたいで可愛いのに」
蔵六「目ぇに見えるん、鼻の穴や。ホンマの
目ぇは上にある」
紗月「へー。魚に詳しいねんなあ」
蔵六「買うてもろた魚類図鑑、糸がほつれて
バラバラになるくらい読んどったからな。
じいちゃんが生きとる頃は良かったわ」
蔵六をマジマジと見つめる紗月。
紗月「・・・気、ついてる?」
蔵六「ん?」
紗月「普通に喋れてるで、六にい」
水槽を背景に見つめ合う二人。
ジンベエザメがゆったり通り過ぎる。
●レストラン・レジ・昼
二人、お会計の取り合い。
蔵六「ほ、ホンマ、ここくらいワシに払わせ。
ぎょうさん持って来とんねん」
紗月「六にいこそちゃんと溜めとき。ホンマ
のデートのとき困るし。大人の女はこんな
安上がりとちゃうで」
蔵六「こ、このカネ、今使わなあかんねん」
蔵六の手を押さえる紗月。
思いの外、強い力で。
紗月「あかん。使わんといて・・・」
紗月の目尻が朱く染まっている。
紗月「使うてもうたら、二度と・・・」
レジの店員、困惑して見守る。
●成松家・居間・夜(蔵六の記憶)
土下座する成松と膝を浮かせる蔵六。
蔵六「か、カシラ・・・」
成松「・・・小武を、殺ってくれい」
頭を上げずに絞り出すような声で。
蔵六、ぺたんと尻をつく。
蔵六「・・・・・・」
成松「今度の画を描きよったんはあの外道や。
最初はわからなんだが、今となりゃ理屈が
通るがな。消去法ゆうやっちゃ。凡助なぞ
初めっからおらんかった。こっちが浮き足
立って自滅するんをあのガキ、蔭で嘲笑う
とったんや・・・」
そのままの姿勢で首を上げる成松。
額に青筋立てて修羅の表情。
ただ、そのかっ開いた眦からは涙。
蔵六「ポンスケが・・・おらん・・・?」
成松「ワシら、アホみたいに踊らされとった
んじゃ。見てみい、もう組は死に体やで。
おやじもおじきもおらん、若い衆も尻尾を
まいて去によった。ワシとお前だけやぞ、
残っとるんは・・・」
蔵六、救いを求めてきょろきょろ。
成松「せやけどな、アレを殺りゃまだ何とか
なる。本部に間に入ってもろて組もシマも
もう一遍ガラガラポンしたらええ・・・」
蔵六「わ、ワシが、と、殺るんでっか・・・」
今にも漏らしそうな声の蔵六。
成松「そうや。ワシはな、まだ殺られるわけ
にもパクられるわけにもいかん。おやじの
葬式もまだ出しとらん。それにお前、もし
残されたら本部と政治の話できるんか?
でけへんやろ? ワシやったらお茶の子や。
お前が別荘入ることになってもやな、帰る
場所ちゃんと用意しとくがな・・・」
懐に手を突っ込んで畳に叩きつける。
百万円の札束が二つ。
成松「これは支度金やで。やり遂げたらもう
二百、いや、三百や。それだけやないぞ。
新しい組の幹部の椅子、空けといたるわ。
この成松に二言は無いで」
引き気味だった蔵六、やや前のめりに。
蔵六「ぽ、ポンスケやったら・・・」
成松「?」
蔵六「ポンスケやったら受けてますやろか」
近距離で見つめ合う男たち。
成松「・・・お前、アレの背負うとった墨、
何か知っとるか?」
蔵六、首を横に振る。
成松「お前のなり損なった登り鯉や。見事な
仕上がりやったで。最後の最後にバッサリ
斬られて傷物にしてもうたが・・・」
蔵六の両肩をグワシと掴む成松。
成松「お前もなってみいや、登り鯉によ」
札束へと落ちる蔵六の視線。
●埠頭・遊歩道・夕
クレーン群の向こうに沈みゆく夕陽。
海面はぎらぎらとした血の色。
先を歩く紗月、後に続く蔵六。
蔵六「そ、そろそろ機嫌直しいや。せっかく
のデートやないか・・・」
紗月「・・・・・・」
蔵六「き、今日晴れてよかったなあ。見てみ、
えげつない夕陽やで」
紗月「・・・・・・」
明るく振舞う蔵六、空回り。
紗月「・・・ごっこなんやろ?」
蔵六「え?」
紗月「デートごっこ」
蔵六「ほ、本番に決まっとるやろ」
紗月「嘘やあ」
蔵六「な、何でそう思うんや」
紗月、歩きながら後ろ向きに。
紗月「だって、妹と本気のデートなんかせえ
へんやん」
蔵六「い、妹ちゃうし・・・。ま、前。見と
かな落ちる・・・」
後ろ歩きを続ける紗月。
紗月「本番や言うんやったら・・・」
急に立ち止まる紗月、つんのめる蔵六。
紗月「リクエスト、一つだけ聞いてよ」
●複合型娯楽施設・夜
八階建ての建物を貫くコースター。
乗場で係員と交渉する蔵六。
腕時計を見せて首を振る係員。
蔵六、いきり立つ寸前で耐えて。
一転、膝をついて土下座の勢い。
それを制止する紗月。
蔵六を宥めつつ係員に頭を下げる。
少女の頼みに心揺れる態の係員。
●同・コースター上
ゆっくり上昇するコースター。
高速道路や街の灯を臨みながら。
客は最前列に二人だけ。
紗月「ここ、来年には無くなってまうねん」
蔵六「・・・・・・」
紗月「その前に来れてよかったわ」
蔵六「・・・・・・」
紗月「・・・もしかして苦手やった?」
蔵六「・・・こ、こんなもん、出入りに比べ
たら屁みたいなモンや」
バーをきつく握りしめる蔵六の指。
蔵六「さ、さっちゃんこそ、昔みたいに漏」
急な落下にぶった切られる減らず口。
紗月、赤ちゃんみたいな笑い顔。
蔵六、ザルドスみたいな叫び顔。
●同・大階段
段に並んで腰を下ろす二人。
ペットボトルを握りしめて俯く蔵六。
心配そうに覗き込む紗月。
紗月「水、もう一本いる?」
蔵六「・・・・・・も、もうええ」
紗月、正面に聳える展望塔を眺める。
足元の繁華街と明暗のコントラスト。
紗月「電気消えてる、残念」
蔵六「・・・み、見たことないんか」
頷く紗月。
紗月「おかしいやろ? ずーっとこの街に住
んでるくせに」
蔵六「・・・そ、そうか? わ、ワシかて似
たようなもんやで」
残った水を一気に飲み干して。
蔵六「け、けど、さっちゃんはこれからや。
いくらでも、べ、勉強でけるし、遊べる。
い、色んな景色かて見れるやろ」
唐突に立ち上がる紗月。
二三段下りて、蔵六を見上げる。
紗月「『あしながおじさん』て知ってる?」
蔵六「あ、アホ抜かせ。それくらい常識や。
い、言うとくけど、ワシは短足おじさんと
ちゃうで。ど、胴かて同じくらい」
紗月「アレ、ほんまにええお話なん?」
紗月の真剣な声に遮られる軽口。
紗月「・・・あたしな、もう決まってるねん、
卒業後の進路」
蔵六「・・・・・・」
紗月「あしながおじさんとたこ焼き屋のおば
ちゃんの間で密約ができとったみたいや。
ここまで育ててくれはったんやし、文句は
言われへんけどな」
蔵六「・・・・・・」
紗月「まあ、お母さんの人気を超えたいって
目標も出来たし、そのうち前向けるやろ」
蔵六「・・・・・・」
紗月「せやから、今度はお金いるで。あたし
とデートしよ思ったら」
痛々しくも美しい少女の笑顔。
無言で立ち上がる蔵六。
段を上って近づく紗月。
紗月「ふふ、シャツ出てる」
はみ出た裾を母のように入れてやる。
紗月「こういうところやで、モテへんの」
蔵六、紗月を思いきり抱きしめる。
戸惑う紗月の手、やがて蔵六の背に。
一段違いで同じくらいの背の二人。
蔵六「・・・明日・・・夜・・・出よ・・・
一緒に・・・」
紗月「・・・出るって・・・どこへよ・・・」
蔵六「・・・どこでもええ・・・さっちゃん
が笑えるとこやったら・・・」
紗月「・・・そんなん言うて・・・あの人と
同じやん・・・どうせ消えてしまうんやろ
・・・」
蔵六「・・・・・・」
紗月「・・・そんなとこまでマネせんでええ
のに・・・」
抱き合う二人、互いの顔が見られない。
繁華街の方角から酔っ払いの哄笑。
白く曇った夜空より雨が落ち始める。
next
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
台湾ドラマ☆タレント
2026/04/03 仔仔 全新单曲〈谁给我的…
(2026-04-03 17:01:14)
ドラマ大好き
NEO 更正 (^_-)-☆
(2026-05-20 19:15:37)
ペ・ヨンジュンさま~♪
「ヨン様」の名付け親が初めて語る韓…
(2023-12-02 17:40:56)
© Rakuten Group, Inc.
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Create
a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
評判のトレンドアイテム情報
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: