3度の飯より音楽好き♪

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その18

SONNY ROLLINS AND THE BIG BRASS

1 GRAND STREET
2 FAR OUT EAST
3 WHO CARES?
4 LOVE IS THE SIMPLE THING
5 WHAT’S MY NAME?
6 IF YOU WERE THE ONLY GIRL IN THE WORLD
7 MANHATTAN
8 BODY AND SOUL
9 DOXY
10 LIMEHOUSE BLUES
11 I’LL FOLLOW MY SECRET HEART
12 YOU ARE TOO BEAUTIFUL
13 GRAND STREET(MONO LP ENDING)
14 GRAND STREET(VERVE LP ENDING)

ON TRACKS 1~4,13 AND 14  1958.7.11
SONNY ROLLINS(TS)
NAT ADDERLEY(C)
REUNALD JONES,ERNIR ROYAL,CLARK TERRY(TP)
BILLY BYERS,JIMMY CLEVELAND,FRANK REHAK(TRMB)
DON BUTTERFIELD(TUBA)
DICK KATZ(P)
RENE THOMAS(G)
HENRY GRIMES(B)
ROY HAYNES(DS)
ERNIE WILKINS(ARR,COND)

ON TRACKS 5~7  1958.7.10
SONNY ROLLINS(TS)
HENRY GRIMES(B)
SPECS WRIGHT(DS)

ON TRACKS 8  1958.7.10
SONNY ROLLINS(TS)

ON TRACKS 9~12  1958.8.3
SONNY ROLLINS(TS)
JOHN LEWIS(P)(OMIT 11)
PERCY HEATH(B)
CONNIE KAY(DS)

ふぅ~っ・・・
あまりのメンバーの多さに、思わず疲労してしまいました。(^^;
このアルバムは、58年の Brass And Trio と
Sonny Rollins At Music Inn というアルバムのカップリングになっているようです。
私の持っているのは、輸入盤です。
詳細がちょっとよくわかりませんが・・・
持っているディスコグラフィーのこのアルバムのところに
Reissued As Brass And Trio と書いてあります。
ちなみに、日本盤の Brass And Trio も持っているのですが
あえて曲数の多いこちらにしました。
この2枚、微妙に曲順も異なっています。

アルバムの1~4は ロリンズとブラスの共演です。
オープニングの Grand Street ロリンズのオリジナルから
ブラスが高らかに鳴る、ゴージャスなスタートです。
何か、いつもと違った趣が・・・
Far Out East も出だしはトリオに近い感じなのですが、
途中に入るブラスが、なかなかよい味を出しております。
ロリンズはこのブラスをバックに、マイペース(?)で吹きまくっています。
Rene Thomas の短いギターのソロも素敵です。
Who Cares?は速いテンポでの演奏、
Love Is A Simple Thing 力強い雰囲気の演奏です。
最後のロリンズのブロウがとても印象的。

ブラスとの共演はどことなくユーモラスで、
なんだか聴いている方は、元気をもらえるような感じで
気に入りました。
これがロリンズの唯一のブラス・セクションとの共演です。

続いて、5~7までは、ロリンズと、ベース、ドラムのトリオです。

What’s My Name?
どことなくラテン調のメロディーで
ドラムスのちょっと情熱的で、ドラムと言うよりは
ちょっとパーカッションに近いような音が印象的です。

If You Were The Only Girl In The World
アップテンポの、ノリのよい演奏を繰り広げています。
ベース・ドラムの奏でる音もロリンズの音によくマッチしています。

Manhattan
変わって、ゆったりしたテンポの曲。
歌心にあふれるロリンズのテナーで、
思わずNYの街を想像してみたくなります。

Body And Soul はロリンズの無伴奏ソロです。
はじめに聴いたときは「えっ?エッ?」という感じだった無伴奏ですが、
耳慣れてくると、しみじみとした感じがいいです。
Sound Of Sonny の It Could Happen To You と
どちらも捨てがたい演奏ですね。
完全ソロ・アルバムはさすがにまだ耳慣れていませんが
まずスタンダードのソロから入っていくのがいいかもしれません。

さて、9~12は カルテットと、トリオでのライブ演奏です。
メンバーはMJQから、ミルト・ジャクソンを引いてロリンズを足した・・・という。
思えば、MJQとは、初リーダー作で共演していました。
久々の再会、ということになるのでしょうか・・・

Doxy ゆったりとしたテンポのロリンズのオリジナルです。
やはり、ピアノが入るとグッとしまる感じがします。
ピアノレストリオより手堅い、というか・・・
自由度は薄まるのかもしれませんが、安心感があるような・・・
(あくまで私見ですが)
自作曲ということもあいまって、ロリンズはのびのびと吹いています。
Doxy まだやってませんが、他のヴァージョンとも聴き比べてみようと思います。

続いて、Limehouse Blues・・・
これはちょっと、アップテンポの曲。
コニー・ケイのドラムのシンバル音が印象的です。
小刻みに休みなく、リズムを刻んでいます。
ロリンズも、よどみなく流れるフレーズで
これは、終始「一騎打ち」という雰囲気・・・。
最後のロリンズの吹く、ブルースのフレーズが力強く印象的です。

I’ll Follow My Secret Heart
こちらはピアノレス・トリオですが、どこからかピアノの音が流れてきそうな・・・
パーシー・ヒースのベースの音が印象的です。
ラストのロリンズの音に、主張のようなものを感じます。

You Are Too Beautiful
しっとりとした、バラードです。
ロリンズの音には、たくましさの中にも繊細さも感じます。
トリオは控えめな印象で、
ロリンズのフレーズを引き立てています。
カデンツァも印象的です。

さて、ラストです。
Grand Street 2ヴァージョンで幕を閉じます。
ともに、1分弱の演奏ですが、
Big Brass の余韻を最後にもう一度、かみしめました。
どちらかというと、バンドのゴージャスなシメのある、
mono バージョンの方が好きかもしれません。
ビッグバンドに臆することなく、ロリンズは自己のフレーズを
吹いています。

Big Brass あり、ソロあり、トリオにカルテットありと
いろいろなロリンズの音の表情を楽しめるアルバムでした。

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