3度の飯より音楽好き♪

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ここから70年代 その33


Next Album / Sonny Rollins(Milestone)

1 Playin’ In The Yard
2 Poinciana
3 The Everywhere Calypso
4 Keep Hold Yourself
5 Skylark

Sonny Rollins(ts)
George Cables(ep1,2&p3~5)
Bob Cranshaw(b)
Jack De Johnette(ds)1,4
David Lee(ds)2,3,5
Arthur Jenkins(conga,ds,percussion) 1972.7&8


60年代の後半、3度目の雲隠れからの復帰作です。


Playin’ In The Yard
ロリンズのオリジナルです。
カリプソ調のナンバーで、親しみやすい雰囲気です。
60年代に抱えていた重さのようなものがそげ落ちた感じのイメージです。
エレクトリックピアノも初の試みですね。
ニューロリンズの幕開けのようなナンバーです。


Poinciana
ロリンズ初のソプラノサックスでのナンバー。
ロリンズのソプラノ・・・うーん、どうなんだろう。
エレクトリックピアノの音が印象に残ります。
これは、フュージョン・・・ですね。
時代の空気を感じます。
やはり、テナーに比べるとやや心許ない感じがするのはいたしかたないでしょうか。


The Everywhere Calypso
ロリンズのお得意のカリプソナンバー。
テナーを軽めに吹いていて、コンガの音なども聞こえてくる楽しいナンバーです。
最近ライブで聴かせてくれる St.Thomas の雰囲気にちょっと似ているかもしれません。


Keep Hold Yourself
他の曲に比べるとちょっぴりヘビーな印象ですが、
ロリンズのブロウが堪能できる一品。
ちょっとスリリングで、疾走感を感じるナンバー。
ピアノのソロも印象的です。
やはり、エレクトリックより、ふつうのピアノの音が落ち着く感じ。


Skylark
スタンダードの名曲。
「カデンツァに始まりカデンツァに終わる」印象的なナンバーです。
ラストナンバーにふさわしく(?)しっとりとした演奏ですが、
ロリンズの歌心があふれています。
ここでも、ピアノのソロが美しく印象的です。
が、なんといってもラストのロリンズのカデンツァが聴き所でしょう。
これぞロリンズの音、誰にも文句は言わせない、
ロリンズがサックスでそう語っているような気がしました。
最後にリズム隊が加わって余韻を残しつつ終わります。


復帰第1作は、全体的にどこか吹っ切れた印象で、
何度も聞き込んでいくうちに好きな音になりました。




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