●●●●チョコチップ

緋慧さんからo


「え~・・・またぁ~?」

―策略家は誰だ!?

「イイじゃん!!減るもんじゃないんだし!!」
「だって最近、ずっと切原と一緒なんだもん・・・」
今、喋っている2人の少年少女。
少年の名前は切原赤也。ここ、立海大附属中学・男子テニス部の2年生エース。
黒髪のくせっ毛が特徴である。
少女の名前は相田はず子。愛称:はず。
同じく立海大附属中学2年生。所属してる部活は現在特になし。小さい身長・大きな目・短めの髪型。しかし、天然ボケなのが玉に瑕。
だがそんなトコもまたカワイイvv典型的なモテキャラである彼女。
そんな立海大附属中学誇る美少女を、男子が放っておくわけない。
赤也もはず子を狙う男子の1人。
なので、最近ははず子と一緒に屋上でお弁当を食べ、はず子内での自分の株を上げようと必死なのだ。
「な?イイだろ!?一緒に食べようよvv」
「・・・切原と居ても特に喋る事無いからつまんない。」
「(ガーン!!」
「?どうした?」
「いや、別に・・・。とにかく!!一緒にお昼食べよう!!はずの興味ある事、俺憶えるから!!」
「・・・ホントに?」
「ホントに!!」
「じゃ、イイよ!!」
ニコッ!と笑うはず子。
「////(カワイイvvv」
思いっきりの笑顔を見せるはず子に対し、切原を含めクラス中の男子が同じ反応を示したに違いない。
「よっしゃ!それじゃあ、屋上行くか!!」
ガラッ!!
切原が教室のドアを開ける。
そこには・・・
「は~ずちゃんvvお昼一緒しようvvv」
「げっ!!丸井先輩&ジャッカル先輩・・・」
「“げっ”ってなんだよ。切原・・・?」
「イエ、別ニ・・・・。」
其処に現れたのは、赤也と同じく男子テニス部所属の
丸井ブン太&ジャッカル桑原。
「ねぇ、はずちゃんv一緒に屋上でお弁当食べようよvv」
「え、でも私、今から切原と一緒に・・・」
「イイじゃん!切原なんか!俺と一緒に食べようよvvおまけでジャッカルもついてるけどね!?」
「俺は、おまけなのかよ・・・。」
「切原?丸井先輩がこう云ってるんですが・・・・。」
「絶っっっっっっっ対ダメ!!!」
「切原・・・お前なぁ・・・少しは先輩に気を遣え!!!」
「先輩だったら、後輩の気持ちも考えてください!!!」
ギャーギャーと言い合いになる2人を暖かく(!?)見守るジャッカルは、はず子には特に興味なし。なので、2人を止めるようはず子に頼む。
「切原!!丸井先輩!!」
「「何!?」」
「一緒に食べましょう!!4人で一緒に!」
「え、でもはず。俺が最初に誘ったんだぜ?」
「何云ってんだはずちゃん!俺は先輩。コイツは後輩。俺を選ぶに決まってるよね?」
「だーかーら!一緒に食べましょう!!」
「「え。」」
「ね!?」
自分より背の低いはず子に上目遣いで見つめられて、頼み事をされたらいくらブン太・赤也といえど断れない。
「「・・・解った・・・」」
「良かったぁ~vv」
((絶対、こいつにゃ渡さねぇ!!))
「おい、お前等。」
睨み合いを始めた2人に、ジャッカルは声を掛ける。
「「なんだ!?」」
「相田の奴。もう、屋上に行っちまったぞ?」
「「何!?」」
「ま、待て!!はず~!!」
「切原なんかに負けねぇ!!はずちゃん、待って!!!」
「はぁ・・・なんだかなぁ・・・」
三人ははず子を追って、階段を駆け上がる。

バンッ!!
屋上のドアを開ける。
「あ、やっと来た。みんなこっち~!!」
「「(可愛いなぁvvvv」」
「お前等、にやけるな。キモイぞ。」
「はず!!今行くから待ってろ!」
「切原!てめーには負けん!」
そう云って、はず子の元へ走っていくと・・・
「お、丸井達も来たのか!」
「「「へ?」」」
思わずジャッカルも声を出す。
其処には、テニス部レギュラー陣の3年がはずの廻りに円を作って、全員集合していた。
「遅いじゃねーか。はずを待たせてんじゃねーよ!!」
コート上のペテン師・仁王雅治。
「そうです。相田さんの折角の有意義なお昼の時間を君らのせいで、台無しにするトコだったんですよ?」
ゴルフ部から、テニス部へ移った、紳士(ジェントルマン)柳生比呂士。
「たるんどる!!」
立海テニス部・副部長・真田弦一郎。
「赤也達もこっちに来て座ったらどうだ?」
立海テニス部の乾(笑)柳蓮二。
「なんで、先輩方・・・此処に居るんですか?」
「だって、階段駆け上がってるはずに話しかけたら、ここで弁当食うって云ってるからさ。」
「ならば我々もご一緒しようと思っただけさ。」
仁王と柳生の返答で、脱力のブン太&赤也。
何せ、この中ではず子を狙うのはジャッカルと柳以外
全員はず子を落とすつもりでいるのだ!!
「はず・・・お前なぁ・・・」
「だって、先輩達の頼みだし・・・断れないよ。」
「仁王の奴め・・・謀ってやがったな・・・・。」
「流石は、コート上のペテン師。」
「感心してんじゃねーよ、ジャッカル・・・。」
「ほら!!3人ともこっち座って!」
はず子に呼ばれて、円になっているトコに入る。
「てか、何で仁王サンがはずの隣なんスか?」
「別にイイだろぉ~♪」
そういって、はず子の肩に手を回す。
「えっ///先輩?」
「や~、紅くなったトコも可愛いなぁvvはずはv」
「「「「(プチッ)今すぐ手を離せ!!!!!」」」」
「なんだよもぉ~・・・プリッ」
柳・ジャッカル以外のテニス部メンバーに云われた仁王は
仕方なく、はず子から手を離す。
「“プリッ”じゃないデスよ。仁王クン。」
「ホントに油断も隙もあったもんじゃねーな、このペテン師め!」
柳生&ブン太のツッコミに、更に機嫌を悪くした仁王。
「てか、なんでみんなあんなに、相田にくっついてんだ?」
「・・・カワイイからじゃないか?」
「・・・柳。お前・・・カワイイとか解るんだな。」
「失礼な。」
まぁ、あんまりはず子に興味はないといっても
やはり、男子から観ればかわいいのである。
「しかし・・・相田の弁当は洋食が多いな・・・。」
「そうですか?そういう真田副部長は、和食ばっかりですね。」
「俺は和食の方が好きだ。」
「そうですか・・・。あ、その煮物貰ってイイですか?」
「ああ。良いぞ。」
「それでは、いただきま~すvv・・・おいし~いvvおいしいです!真田副部長!!」
「そうか。」
はず子のとびきりの笑顔を独占している真田は、自然と口元が緩む。
「あ~!!真田副部長ずるいっス!!何、はずの笑顔独占してるんですか!?」
そこに入ってきたのは、赤也。
「真田てめぇ・・・何が『たるんどる!』だ!!お前のその行動の方がたるんどるんだ!」そして、ブン太の2人。
「お前等・・・。部活の時間、グラウンド100周」
「「そんな~!!どこぞのメガネ部長じゃないんだから!!」」
「まぁ、部長にそんな事を云ったんです。当然ですね。」
「柳生・・・。」
「そうだ、相田さん。私のこのクロワッサン食べてみますか?」
「え!?良いんですか?」
「ハイ。相田さんの為な」
「柳生!!てめぇー!!お前もとんだ策略家だなぁ!!」
「何を云います。」
「うわぁ~、俺の事“ペテン師”とか云えねーじゃん。」
「柳生さんがそんな人だったとは・・・。」
柳生の何とも意外な行動に、仁王・赤也・ブン太の3人が突っ込む。
「だいたいさぁ、真田副部長も俺等ばっかりに色々云ってさぁ。自分もはずに手ぇ出してんじゃん!?」
「切原だって、同じクラスだからってはずちゃんにくっつきすぎ!!」
「丸井君だって、半ば強引に相田さんを昼食に誘ったのでしょう?」
「だいたい、お前等みたいのより、俺の方が全然カッコイイし!!」
「あの・・・皆さん?」
「赤也!!お前は、相田の事を殆ど考えていないだろう!たるんどる!」
「仁王なんかタラシじゃねーか!!はずちゃん困ってるだろ!?」
「丸井なんかなぁ、ガムばっかり食ってて、はずに失礼なんだよ!!」
「あの・・・お昼を・・・」
「なんだかんだ云って、みんなはず狙いのくせに!!」
「「「お前がそれを云うか!?」」」
「皆さん!!ちゃんとお昼を食べましょう!!」
「そうだね。」
はず子の声に同意する
さっきまでなかった声に、一同振り返る。
「「「「「「幸村・・・」」」」」」
「幸村さん!!お久しぶりですvv」
「うん。相田さんも、元気そうで良かった。」
「ハイv私、元気が取り柄なので!!」
「そう?あ、これ相田さんに・・・。」
「?」
「クリームパン。相田さん好きだったでしょう?だから、あげるよv」
「アリガトウございます!!」
(((((((今、さり気なく語尾にハートつけた!!)))))))
「あ、今度幸村さんにも、私が何か作ってあげますねvv」
「・・・アリガトウ(ニッコリ」
「・・・幸村さんって・・・素敵ですね。」
「そう?相田さんもとっても、カワイイよ?」
「アリガトウございますvv」

「なぁ、仁王?」
「ん?」
「俺、今思ったんスけど・・・」
「ハイ、私も思いました。」

―幸村がイチバン、策略家だ・・・・

この次の週辺りから、お見舞いなどは
はず子1人ではなく、テニス部のみんなで行く事になりました。


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