三つ子のお父さん育児奮闘記

三つ子のお父さん育児奮闘記

3つ子育児(2)


しみじみ感じ、家族6人での生活に幸せを感じ始めた
頃・・・。

第2子の呼吸が速いな~と思ってはいたがまだ小さいから
かな~とあまり気にかけていなかった。

しかし、ミルクを飲む量が次第に落ちていき、他の2人と
比べると元気もない様子。

嘔吐の回数が増え始めて「やばいかも?」と思い主治医へ
電話・・・「いつもの半分しかミルクを飲んでいない」と
説明すると「すぐに来てください!」とのことで、急いで
病院へ・・・。

待合室で待っている間におなかがすいた泣き方をするので
哺乳瓶にミルクを作ってあげると落ち着いた・・と思った
とたん!嘔吐・・・。
吐かれることには慣れてはいたが、待合室だったためあせって
しまった。

診察の結果を聞きながら、ただ事ではないと思っていた。
肺の周りに水がたまっていて肺が押しつぶされている状態
をレントゲンで見せてもらった。

最悪の場合、緊急手術になるかもしれないということで外科医
や小児科医などがバタバタを動いている。
私はなにも出来ずに第2子を抱きしめていた。

最終的に判断するため、CTを撮ることに・・・。
暴れないように薬を使うということで私に許可を求めてきた。

結果は手術ではなく、肺の周りの水分をとりあえず急いで抜かない
と危険と判断しICUに移動した。

NICUとは違い、ICUというところは非常に状態の危険な
患者ばかりで精神的に参ってしまう。
ずっと付き添うこともできず、家族待合室での待機となり、他の
患者の家族が押しかけたりで暗い雰囲気である。
私は一人で待つしかなかった。
今回は簡単に家にもどれそうもないので、今後の残り2人の乳児と
3歳の長男のこと、どうしようか?と考えていた。

妻の両親に3歳の長男を預けることに決定。

基本的には病院に妻が泊り、私は家で2人の乳児を見て、2日に一回は
妻と交代する。生活が始まった。

第2子の場合、原因が分からないとのことで出生した県立病院の小児病棟へ
入院が決まり、担当医師もNICUで出生時から知っている医師を含め3人
が決まった。

病気の細かいことは書くときりがないので省略させてもらいます。

小児病棟で4人部屋ということで最初は個室がいいなと思っていたけど
結果的には4人部屋でとてもよかった。

長期入院して院内学級へ通う子や、うちの第2子と同じ乳児でもっと重い
病気の子と接したり、その親達と話をする機会がもてたのは大げさではなく
私の人生に対する考え方を180度変えるきっかけになりました。

第2子は結果的に21日の入院と1ヶ月の通院で回復しましたが、入院中は
一進一退を繰り返しとても精神的に大変でした。妻もよく頑張ったと思います。

その入院で、五体満足であることの幸せ・家族が一緒に生活できる幸せ・を実感
することができ今後の3つ子の育児に大きな影響を与えました。

退院後は3つ子の育児で睡眠がとれないとか、泣き止まないとか言うことは
まったく気にならなくなりました。入院中はおしっこがでては喜び!ウンチが
出ては喜び!大きな声で泣いては喜び!と喜ぶレベルが全然違ったからです。

3つ子と3歳の長男(反抗期)育てることが大変なことと思っていて人より苦労
しているとまで思っていたのがすべてのことに感謝できるようになりました。

ですから、育児を楽しくできるのもこの時期の入院があったおかげだと今では感謝
しています。

でも、人生は非常なもので一緒に入院生活を送っていた乳児が亡くなったりする
のです。親も医師も一生懸命にこの子のためだけにって感じで日々を送ってきたっ結果が・・・。

その時から読書癖のなかった私は本を読むようになりました。精神安定剤のかわり
で読み始めたのですが・・・。



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