輝きの風景 Ocean View

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祝!20章! 「フォルム」


クロスは、人文字残らずすべての文章に、目を泳がせた。そのため、シールが何をしていたのかさっぱり分からなかった。シールは、ひたいに汗をびっしょりかいていた。まるで、何かにおびえるように。

数分が経ち、すべてを読み終えた。そして、周りを見た。シールがいない。
「おーい!シール?」呼んでみても、戻ってこなかったのでクロスは肩をすくめ、部屋から出ようとした。が、シールがドアを勢いよく開けたので、驚いて、クロスはさっとよけた。
「何処行ってたんだよ。」激しい、クロスの問いかけに対しシールは、
「トイレだよ。」としか言わなかった。
このとき、なぜシールが他人の家のトイレの場所を知っているのか、と言うのを気づいていれば、ここですべて良い結果となっていたかもしれなかったが、クロスは気にもとめなかった。
そして、クロスがわざと咳払いし、シールに問いかける。
「さあどうする?この日記を読んでみると、どうやら、その世界へ行けるらしいんだが、オレは行く気だ!あんたはどうする?」
そして、シールがしばらく考えてから答えた。ひたいに汗を流しながら。
「いや、一緒に行くよ。」
と答えた。このときクロスは、この額の汗のことを、あまり考えていなかった。後に、誰もが驚く結果となる。

「それじゃ、行きますか。」
パソコンに、例のパスワードを入れた。
なんだか、一瞬体が浮いた感じがした。そして、周りを見ると既にそこは、薄暗い部屋ではなかった。
「ここか・・」クロスが言いかけた瞬間、後ろにいた小柄なおじさんが声を掛けてきた。
「ようやく来たのか、クロスにシールよ。」
あまりに急で、二人とも飛び上がってしまった。
「私の名前はフォルム。予言者フォルムだ。」
「そうですか、あのフォルムさん・・・」
クロスが言いかけた瞬間、またもや遮られてしまった。
「お前達には、我がしもべ「サテライト」をつけよう。サテライトは、お前達が悪い状況になれば、普通の状況に戻してくれる。言い状況になれば、またそれも普通の状況に戻すだろう。」
シールが早口で言った。
「それは、僕たちにとって、敵と言うことですか?」
普通の表情で答える。
「敵でもなく、味方でもない。ただ、我には勝敗を決めることができぬ。決めるのはお前達だ。尚、このサテライトは、お前達の毎日の状態を記録していてくれる。必要なときであれば、見ればよい。しかし、不必要であれば見ることはできない。」
「あの・・・」
またもや言いかけた瞬間、言いたいことをすべて告げたことのように、いつの間にか消えていた。

「一体どういう事なんだ?これは?」
シールが、頭上に光る、円盤のような物体をさして言う。
「とにかく、考えてる暇はないんだ。行くぞ。」

こうして、新たな幕が上がった。



「ようこそようこそ。我が物語に来てもらったのは他でもない。諸君らはこの少年達の行動を楽しんでもらいたいのだ。だからサテライトをつけた、と言っても良い。この先、様々な壁があるだろう。仲間の死。裏切り。そして・・・。それらを、諸君らは見て頂きたい。少々、カルスよりは楽しい冒険になりそうだな。それでは、始まり始まり!」        


                              フォルム


時間の接続書
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