輝きの風景 Ocean View

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第三十章 「本名」




「師匠――――――!!!」


          ~数日前~

「まったく!なんなんだ、情報は聞けたがあれだけではなんにもならないじゃないか!」
「でも、これで傾きが直ったんじゃないの?」
「あのフォルムさんが言ってた、{死の傾き}というものですか?」
数日前。
クロス達はフォルムの言葉を理解できずに、電気の町「アレキサンダー」をさまよっていた。(さまよっていた、というよりも、当てもなく町を歩いていた、と言うだけである)
「あ~!どうすりゃ良いんだよ!」
「僕たちは何しに来たんでしょうね・・・。ここまで。」
クロノの言葉にクロスは答えられなかった。


何しに来た?
何を目的にここまで来た?
まず、お兄ちゃんだ
お兄ちゃんがいなくなったから、シールも来たんだ
それから、クロノ・・・
クロノは知らないんだな。自分の使命を
そして、セルゾさん・・・。まだ、神の力を出していないところを見ると、まだ殺されていないのか?よかった・・・
それでも、神を集め、黒い城を完全に崩壊しなくちゃならない
そういえば、このデータサブジェクトからお兄ちゃんの行方不明を知ったんだっけ
お兄ちゃん・・・
・・・・!?
なぜ、シールが来た!?
・・・・・シールのお兄ちゃんも偶然、いなくなったんだ・・・。
・・・・・・・・・・!?
まて
シールの兄も行方不明・・・?
って、まさか・・・・!!!!


「おい!!シール!」
すると、びっくりしたようにシールが振り向いた。
「な、なんだよ!!ビックリする・・・。」
「お前の名前なんだっけ!?」
「そんな怖い顔で言うなよ・・・。いいか言うぞ、オレの名前はシールだよ。」
クロスが必死に首を振る。
「違う!お前のその後の名前だよ!」
「本名な。わーった。わーった。だから落ち付けって!」
「あ、ああ・・・。」
シールが咳払いして言う。
「オレの本名は、シー・・・・・」
そのとき、クロノがいないことに気づいた。
「あれっ?クロノは・・・?」
とクロスが言うと、すかさずシールが口をふさぐ。
「しっ!周りがいつの間にか人がいなくなってる。しかも、殺気だ!」
シールが息を潜めた。
「なあ、シー・・」
その時だった。
ほんの一瞬のスキをつかれ、クロスは睡眠ガスを含んだ、ハンカチを口に当てられ、倒れてしまった。

倒れたときに、男の声が聞こえた。
なんと言っているか、良くは聞こえなかったし、理解もできなかった。
でも、覚えている。
男はこういった。


「お久しぶりです。シールさん。」


隊長の接続書 に触れると行けます。


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