輝きの風景 Ocean View

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第四一部 「敵か味方か」


ヴァイノ兄弟は、クロスをシーズたちの元へ送った後、部屋を抜け、壁を抜け、王座への階段の前へ来ていた。
「幹部級の連中がお出ましのようだな・・・」
そして、前へ立ちふさがったのが、三つの影だった。
「兄よ・・・ ここは私が行こうか・・・ 」
弟のフラットは、未だにガロの首領の「シンガロ」の姿でいた。もちろん、呼吸をしていないので、喋るときは違和感がある。そして、フラットの兄、シャープ同様、顔や体にはものすごい数のあの崖から落ちたときに出来た、深い傷が生々しく残っていた。
「いや、待て。どうやら、幹部とはいえ、かなりの奴だな・・・。そんな気がする」
そして、その三つの影から声がした。
「あれぇ?シャープさんにフラットさんじゃ無いッスかぁ!」
ヴァイノ兄弟は、驚いた。
「そっちも、順調のようですね」
フォールの声もする。
「今から、そっちへ行く。そこで待っていてくれ」
最後のシールの声がした。次第にヴァイノ兄弟の元へ、三つの影が近づく。

「待て」

ヴァイノ兄弟が、まるで一人だったかのように、二人は声を合わせていった。そして、順番に二人の兄弟は三つの影へ言い放った。
「お前達は、俺たちを退ける敵かもしれない」
「だから 今から私たちが お前達が 味方か 確かめる」

「そこで待っていろ」










「一体、何を手伝いすれば、良いのですか?」
クロス、シーズ、セロの三人が城を駆け回っていた。
「シーズ!飛んで!」
とっさに、セロが言うとシーズが飛び、その下からガロが出てきた。セロはそれに、水鉄砲を浴びせ、撃退した。
「これが仕事ですよね」
セロが言う。
「そう。護衛をして貰いたいんだよ。ちょっと、見逃してはいけない部分と、気になる部分があるから。それを確かめに」
その後も三人は、襲ってくるガロを倒しながら、城を進み続けた。
そして、クロスがある部屋の前で立ち止まった。その部屋は、誰かがもう戦ったような後だった。
「ここは・・・・」
その真っ暗な部屋には、炎で灼かれた様な後のある壁、そして、なにか巨大なもので、ふまれた地面の痕があった。
「あっ、いたいた」
クロスは、シーズとセロを無視して中へ入っていった。
「クロスさん!」
「大丈夫。お願いだから、これから何があっても、 それに 攻撃をしないと、誓って欲しい。・・・・いいね」
そして、奥へ奥へ入り、クロスが言った。
「まだ、息はあるね。・・・・シール・・・もう少し手加減しておいてもよかったのに」
と、笑いながら暗闇にあった それ に喋った。
「おーい!大丈夫かい?」
すると、暗闇から、なにか大きなものが、上へ上った。
龍が、黒龍が首を上へ伸ばした!




「待ってだなんて、無理ッス!ガロが来ちまうッス!!」
「そうです。それで、あなた達が心配になって、最高速度で来たんですよ!」
「二人の言うとおりだ。なんでも、千人のガロがいるらし。早くしないと・・・」

「近づくな!!」

三つの影は動きを止めた。それをヴァイノ兄弟は確認すると、目を閉じた。






「くそッ!!!どうなっていやがる!どこまでおれ達は進めばいいんだ!?」
「し・・・知らないッス!!もう、お祭り騒ぎッス!!!」
シール、フォール、デュークは真っ直ぐな廊下をひたすら走っていた。襲いかかるガロを倒しながら。
「あーッ!!!もう、うざい!!!こいつら、わらわら影から出やがって!!!・・・・!フォール!合成魔術頼む!!その間、デュークは目くらまし頼む!!」
「りょ・・・了解ッス・・・!」
「合成魔術・・・?ああ、先ほどの龍にやったあれですね」
「そうだ、魔術を魔術で飛ばす!・・・行くぞ!せーっの!!!」
最初に長い廊下に、嵐の様な風が吹いた。ガロは、ひるみ、その隙にシールとフォールが手を下に向け、魔術を発動させた。
「よっしゃあ!!!よし、あとは突っ走れ!!」
「うぇぇ~・・・!でも、ガロが襲いかかってくるッス!!!」
「いや、それはないんだな」
シールと、フォールが言ったとおり、それ以降はガロがでなくなった。
「どうなったッス・・・?」
「おれが、影に錬成をかけた。つまり、すべての影を、フォールがつないで、そこに出てくるものを、おれが錬成する。そうすれば、影から出てくるガロは、出てくる前にあの世行きだ」
そして、次にフォールが口を開いた。
「先輩、向こうに長い階段と、三つ影があります!」
「敵か?それなら、このまま突っ走れェ!!!」






「信じてくださいって!味方って言ってるじゃないッスか!」
すると、ヴァイノ兄弟は、目を開いた。
「ほう、ならばなぜ、千人のガロの存在を知っている?」
「敵がいっているのを聴いたんだよ」
フラットが言う。
「私たちを心配していて 走ってきたくれたのでは 無いのか ? 」
フォールが答えた。
「走っている途中です」
今度はシャープが言う。
「全速力でか?お前ら、三人一緒にのろまだったのか?ア?」
「ぐっ・・・」
またシャープが言う。
「おっと、まだまだあるぜ。今な、兄弟と一緒に耳を澄ませたらな、どっかで、言ってたんだわ。おそらく、そこにゃあセロと、シーズもいたな。戦っていた相手が言ってたな。{千人のガロが・・・}どうとかこうとか。その時にしか、聴くチャンスはねえ!!ってか、お前らから息の音が聞こえねえ。お前ら、 生きてねえんだろ?
すると、突然、三つの影がガロに変わった。
「はは やはりな 私たちは音神 ばかにしてもらってはこまる ! 」
そして、ガロがヴァイノ兄弟へ向かおうとした瞬間、ガロの体が でいっぱいになった。
シャープが言った。
「おいおい・・・出番をとってもらっちゃ困るね。(おれらまだ、この小説で戦ってねえし) 若大将さんよ!」
そこには、シール、フォール、デュークの姿があった。
最初にシールが喋った。
「ここが、最後か」
「ああ この階段の向こうに 我らが憎むべき 相手が いるというわけだ」
「クロス達が来ていないが・・・・仕方ねえ!行くぞ!」
五人が階段を上ろうとした瞬間、押し戻され、壁に吹っ飛ばされた。
「グッ・・・!!!何者だ!」
上を見上げると、階段の上にまたもや三つの影があった。が、今度はガロとは違った。まぎれもなく、あれは生きている。ヴァイノ兄弟は確信した。そして、声がした。

「・・・・!・・・れ・・ちが・・・・す・・ら!!」
「え・・・~・・・。で・・・・て・・つ・・・ほ・・・い」

シール、デューク、フォールは確信した。そして、同時に思った。{まずい! 奴ら だ!!}
そして、今度は階段に沿って、 がつたって、シール達に襲いかかった。押しつぶすつもりだ。しかし、途中でそれは「ドガン!!」という物音と共に粉々になった。その音の元へ目を向ける。シール達は驚いた!
「ちくしょう!!仲間がいたか!!今度は銀の龍とはな!!」
しかし、もっと、驚くことがあった。その銀の龍から声がした。

「シール!攻撃するなー!味方だー!」

「な・・・・・・ クロスか!?

その銀の龍は、次々と来る、無数の壁を粉々にした。そして、首を下におろし、クロス、セロ、シーズが降りた。その際、シールはその銀の龍ににらまれた。そして、クロスが言う。
「大丈夫。味方だから」
「おれは・・・・こいつを知っている・・・?」
銀の龍が答えた。

{小僧め!先ほどはワシに痛い目に遭わせてくれたな!!!}

「ああ!!お前は!さっき、俺たちに負けた黒龍じゃ無いッスか!!」
「そ。でも、神なんだよ」
「えええッ!!??」
「詳しい話はあと。さっ、全員揃ったことだし、あいつらやっつけて先へ進もう」




「では、私は手出しはしない・・・。痕は任せた」
「了解ーッ!」
「うー、腹痛いよー・・・・」





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