どん底生活からよみがえり
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安佐動物公園に行ってきました。30代の時にフラメンコを習っていたのですが、その友達とこの動物園に行ってから約20年ぶり。子ども連れ家族が多い中、うさぎが好きな夫と行ってまいりました。午後からツキノワグマに遭わないために「クマ」を知るというテーマでその専門家の講義を聞きに行くことが目的でした。講師は広島大学生物生産学部教授の西堀さん。とても分かりやすい講義でした。2022年のノーベル平和賞を受賞された、スペンデペーボ教授の話から始まりました。この教授は広島県の三次市にある住職さんと縁があり、広島にご興味がおありだとのことでした。研究者は多く悩みをかかえて、住職さんを頼ることがあるそうです。古代DNAで核とミトコンドリアの配列の話があり、クマの個体識別に必要なのだそう。このDNAを確認するために、糞を採取され続けていいるそうです。ツキノワグマは本州に多く、80~150cm、40~150キロ。本来はおとなしい性格なのですが、子連れの場合は子どもを守るためにはそうにもいかないようです。何度も同じ場所に住み着くので、里山で育ったクマは山奥に移動させようとも里山に帰る傾向があるようです。子育てに1年半かかるそうですが、メスの発情期にオスが近づいた際、まだ子どもがいればオスが子どもを攻撃することがあるそうです。メスは必死に子どもを守るように抵抗するようです。里山にクマが住み着くことで、農作物の被害、人的事故が増え、やむなく捕獲後、山奥に逃がすか、殺処分されるそうです。クマに出会わないための注意点ですが・山に入る時は1人ではなく、複数人で。・クマ撃退スプレーを持参すること。・朝、夕方、霧が出ている時は要注意。・クマの爪痕を見つけたら、即逃げる。・電気柵を設置。・家の外に生ゴミを置かない。・クマを目撃したら、即、区役所の農林課へ報告。・クマとの距離ですが、20m以内は背を向けない。広島県では庄原や三次にクマが出没しているようです。今回の講師陣は、この教授と大学院博士課程前期1年、基町高校生4人、広島大学生物生産学部4年、安佐動物公園飼育課長補佐でした。受講者に行政の農林課の方、ボランティアでクマを保護されている方、その専門家が多数いらっしゃいました。テレビ局も多数撮影されていました。専門的な質問を皆さんされていました。私は初回に夫のキャンプ場の利用で気を付けるべき点を聞いたのですが、2番目以降の質問者は専門的な質問で、このやりとりにびっくりしました。司会者の誘導も素晴らしく、かなりレベルが高かったです。今回の教授は広島大学生物生産学部の方と知って、私の学生時代を思い出しました。私も広島大学教育学部でしたので、週3回ががら山という山道を走っていたのですが、このルートに生物生産学部の牧場が広範囲にありましたので、親近感がありました。基町高校の2年生4人はプレゼンテーションも立派にされていました。このような若者が増えていくと、発展していくのだろうと期待しました。私は教育学部出身なので、若者の教育レベルの高さを知るとうれしく思います。ボランティアでクマの保護活動されている質問者は涙を流しながら質問していました。クマに罪はないのに、東北地方に風力発電が山に設置されたために、クマが里山に降りて殺処分されることに心を痛めている様子でした。その回答として、講師陣はDNA鑑定で個体識別をして、分別しているそうですが、山奥に帰すクマと、里山に住み続けるクマは殺処分になるのが実態だそうです。このクマの問題は正解がなかなか明確になるものではないので、今後も議論を深め、クマの実態を知ることから始まると思っています。
2024.02.19
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