一絨毛膜一羊膜の双子(♀&♀)と妹達の成長~

一絨毛膜一羊膜の双子(♀&♀)と妹達の成長~

もう一人の家族


それは、人ではありません。

1子&2子を妊娠する前に、流産をしました。
その事で、やはり落ち込んでいたのでしょう・・・
(私的には元気なつもりでしたが)
夫が
「何か生き物を飼おう」
と言い出しました。
そんな簡単に生き物を飼うなんてできない・・・と最初は反対していましたが・・・
最終的に、夫に負けいろいろなペットショップをまわりました。
そして、ハムスターを飼うことにしました。
当時は、共働きでしたので、日中は誰もいません。
それでも大丈夫なのは・・・と言うことと、団地でペット禁止なので
こっそり飼える動物・・・というでハムスターになりました。
(当時住んでいた団地の方、スミマセン・・・)

いざ、ハムスターケースを覗いてみると・・・
1匹だけ、すごく気になる子がいたのです。
私の一目ぼれでした。
・・・と、同時に夫もこの子に目が行っていました。
二人の意見もすぐ一致し、早速この子を連れて帰ることにしました。

名前をつけよう・・・
小さいのにちょろちょろ動き回る・・・
「チビチョロ」
これが「チロ」になった原型です(単純?)

それからの生活は、「チロ」中心。
最初は怖がって、なかなかなついてくれませんでした。
接触時間が短かったせいかもしれません。
それでも、少しずつ手から餌をとるようになり、最後には
家に帰ると起きてきて、餌をねだる様になってきました。
買い物に行っても、必ずといってもいいほどチロ用品を購入していたように思います。
ちなみに、一番の好物は「○ンタッキー」のビスケットでしたね・・・

実家の里帰りにも連れて帰り、チロだけのアルバムがあるくらい入れ込んでいました。
(なぜか、ピンボケばかりなんですよね・・・)

チロが我が家に来て、1年くらい経ったころ、1子&2子の妊娠が判明しました。
周囲からは、ハムスターは妊婦に良くないから・・・と心配の声もありました。
(前回のこともあるので)
しかし、そのときチロは、完全な家族でありこの子は他のハムスターと違うと言い張っていました。

調度その頃、チロに変化がでてきました。
ある朝、いつも通りチロのところに行くと・・・
何と、頭の毛が抜けているのです。
「皮膚病?どうしよう・・・」
かなり悩みました。
他の人が言うように、やはりお腹の子のことを考えると危険なのか・・・
感染するものだったら、どうしよう・・・

ところが、この抜け毛の正体は・・・
「ストレス性円形脱毛症」
双子の妊娠で、どうやらストレスがたまっていたようです。
いつもどおり相手をしていたつもりでしたが・・・
その日以来、今までより多く声をかけたり相手をするうちに、
この‘ハゲ’は直っていきました。

出産にともない、里帰りをするために飛行機で私の実家に連れて行くことになりました。
夫が自宅にはいるのですが、出張などがあると困るので、
思い切って連れて帰ることにしたのです。
実家では、アイドル的な存在になり、実家にいたマルチーズが今度はストレスで尻尾の毛が抜けてしまいました。

入院中もチロの写真はベット横においていました。
二人の子供とチロと一緒に帰るんだと決めていました。
面会に来てくれる家族に、今日のチロの様子は?といつも聞いていました。
幸いにして、入院中、‘ハゲ’にはならなくて済んだようです。
(注意事項として伝えていましたので、かなり相手してもらったようです)

出産を終え、先に私だけの退院となった訳なんですが
久々の再会だった為か、どうも私のことは忘れていたようです。

それからしばらくの間は、今まで通りアイドル的な存在として生活していました。
そう、双子が退院してくるまでは・・・

11月の中旬に、双子が退院してきました。
この日から、アイドルの座を奪われてしまったのです。
すると・・・
1週間後には、また‘ハゲ’が復活してしまったのです。
気をつけて、声かけなどしていたのですが・・・
‘ハゲ’が復活してしまったので、皆で今まで以上に
かまってあげました。
しばらくすると、随分小さくはなりましたがなかなか
完治はしませんでした。

2月に入り、3月上旬の私達の帰宅に向け、チロは先に夫と自宅に
戻る事になりました。
そこで再び飛行機で帰宅の途につきました。
3月初めには自宅も引越し。
チロは短期間に2回も移動する事になったのです。
それでも、チロはマイペースに毎日を過ごしていると思っていました。

引越し荷物の移動が終わった頃、私と双子が自宅に戻りました。
夫、私、1子&2子、そしてチロ。
これで、やっと家族が全員そろっての生活が始まりました。

3月17日。
その日は、いつもと変わりなく過ぎていると思っていました。
お昼過ぎ、チロのゲージがなんとなく静かな気がして覗いてみると・・・
ベットの入り口の所でチロが倒れていました。
今までも、入り口で倒れているように見えて、実は寝ているなんて事が
よくあったのですが・・・
様子がおかしい・・・
「チロ」
声をかけてみました。
足がピクッとだけ動きました。
慌てて抱き上げましたが・・・・
グッタリしたまま、起き上がることができません。
前の日までは元気でした。
いつも通り、呼べば出てきて・・・
一体何がおきたのか・・・
パニックになりながら、夫に電話し、その後近所の動物病院に電話して
往診してもらえないか頼みました。
双子がいるので、通院が出来る状況ではありませんでした。
本当は、すぐにでも病院に連れて行きたかったです。
病院からの返事は、往診は出来ないとの事。
「もし、夕方まで頑張れたなら遅くなってもいいから連れてきてください」と言われました。

最後の時・・・
「キュ・・・」
チロの泣き声が聞こえました。
お目目がまん丸で・・・
それからしばらくして、チロの体が冷たく、そして硬くなっていくのが分かりました。
チロは、私の手の中で最後の時を迎えました。
その日の夜、急いで帰ってきた夫と、チロのお別れをしました。

どうして、もっと早く気が付いてやれなかったのか・・・
なぜ、いつもならゲージを覗く時間に覗かなかったのか・・・
短期間に、たくさん移動させたのが悪かったのか・・・
後悔ばかりがでてきます。

チロには、たくさんの幸せをもらいました。
チロがいたから、乗り越えられた事・・・たくさんあります。

チロ・・・
最後まで頑張ってくれてありがとう。
きっと、最後のお別れをしてくれたんだよね・・・
あなたは、本当に大事な大事な家族だったんだよ。

大好きなチロへ・・・
今まで本当にありがとう。
もし、生まれ変わることができるならまた会いたいね・・・


それから1週間後・・・
私の妊娠が発覚しました。






















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