PR
New!
くう☆☆さん
ヒーロー金髪テニスさんコメント新着
その大会の主催は、 H柔道協会。
ヒデキたちH中柔道部員のほとんどがその柔道協会に加入していて、
週3日は、部活のあとその道場で小学生たちと一緒に稽古をしています。
ヒデキとK先輩だけは、湘南松前柔道塾(T海大)の出身。
2人とも今はH柔道協会のお世話にもなっていますが、
週に1度は、相変わらず湘南松前の中学生の部に通っています。
日曜日の大会では、 H中学柔道部員たちがスタッフとして大会運営を手伝いました。
選手の誘導、チェック、スコアボード、タイムキーパー...
ヒデキも張り切ってお世話をしています。
去年もやはりその大会は 母の日 でした。
そして、 ほとんどメダルをとったことのなかったヒデキたちが、
「お母さんにメダルを!」
と、 感動の銅メダル を勝ちとってくれたのでした。

去年の準決勝では3人制の2人が続けて敗北。
最後に出た大将のヒデキが
相手チームの大将と意地をかけた死闘を繰り広げている中、
試合をじっと見守っていた K先輩 とふと目が合い、
K先輩がまっすぐヒデキを見ながら
「が・ん・ば・れ!」
と言ってくれたそうで、
それに感激したヒデキは最後の力を振り絞って 一本勝ち を決めたのでした。
今年はヒデキも先輩として後輩たちを見守る番です。
今年も去年と同じ3人制。
先鋒はまだ黄色帯(初級)のRちゃんです。
緊張して、そこに立っていることが精一杯のようですが頑張っています
残りの2人は、今もヒデキと一緒に稽古している 6年生の男子T君とS君 です。
勝ったり負けたりしながら予選リーグが進む中、ついに
決勝リーグに残れるかどうか?
がかかった試合を迎えました。
それまでそれぞれの役割をこなしながら、後輩たちの試合をチラチラ見ていたヒデキとK先輩ですが、ついに声を出して応援し始めました。
そのときヒデキは、
正面の長テーブルの真ん中で旗を振る係り でした。
(ヒデキったら、フェアでいなくちゃいけない立場なのに(笑))
その試合では、T君もS君も 見事 一本勝ち をし、 決勝リーグに残る ことになりました
あとでヒデキに
「審査席で湘南松前を応援して、大丈夫だったの?」
と尋ねると、
「平気だよ
だって、 K先輩 なんて もっとすごかった から。
Tが最初にポイントとられてたとき、
"お前は負けてるんだぞ
そういうときはどうするんだ"
とか言っちゃって。
オレも横で慌てて
"T、技だよ。
技かけろ"
って叫んだら、あいつ一本勝ちしたんだよ」
「Sが技ありとったときも、オレが
"S、おさえろ~~"
って叫んでる横で、K先輩が
"逃がすなーーー"
って、マジで ド迫力 だったんだから」
へぇ~、
いつも冷静なK君がねぇ...
自分たちの育った道場の後輩たち
っていうのは、特別な存在なのかな。
(ヒデキも先輩になったんだなぁ
)
と、しみじみ感じた出来事でした。
先輩 といえば...
連休中に行った 埼玉遠征 では、 日本全国 から 何千人 もの中学生たちが集まって 練習試合 をしたそうです。
ヒデキは2日目、H中男子 Bチーム の 大将 として
10試合以上 に出たそうです。
体重が重いから、弱くても大将になってしまうのは仕方ないのですが、
相手はみんな2年生、3年生で何人も 黒帯 だったとか。
ほとんどが体重も 90kg前後 だから、身長はヒデキより 20cmくらい高い 人ばかり。
みんな怖いし、強い
「負けてもいいから、精一杯やってこい」
S先生の言葉どおり、 ボロ雑巾 のように投げられまくってきたヒデキ。
それだけでも 心はズタズタ だったと思うのですが、
その日Bチームについてアドバイスをしていた OB が
めちゃくちゃキツい人 だったそうで...
一試合終わるたびにアドバイスをもらいに行くヒデキ に、
「試合見てないから」 (秒殺されただろ?)
「お前、もういいよ」
と、 目すら合わせてもらえない まま 手でシッシッ と払われ、
最後にやっと 技ありで勝った試合 のあとでさえ、
「 お前の柔道、パッとしねぇな
お前、ショボい 」
と バッサリ だったとか。
聞いているだけで、私の方が泣きそうになります
ヒデキ、どれだけ傷ついただろう?
「それで?
そんな風に言われてどう思ったの?」
恐る恐る尋ねてみると...
「”は?
おめぇの顔の方がショボいんだしな"
って、心の中で思った」
あはは
なぁ~んだ、大丈夫だ。
「ヒデキ、 悔しかった んでしょ?」
「…うん」
その先輩の顔がほんとにショボかった
わけじゃないと思います(笑)。
ヒデキは
あまりに悔しすぎて、
そんな風に思わないと気持ちがおさまらなかった んです。
先輩がいて、後輩がいて...
ヒデキはその中で、毎日頑張っています。
ひなたまさみ