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シェフオオシマの住宅雑記帳
FILE7~9
FILE8 じつは板東英二が好き!
FILE9 誰も言わない立浪の真実?
【FILE7 鬼の目に涙】
あれは第1次星野内閣の最後の年。
開幕直前にCBCの『サンデー・ドラゴンズ』を見ていた時のこと。
星野監督は自宅からの生中継だったはず。
久野誠が今シーズンの抱負は?なんて聞いていたんだけど、事件は終了直前のひとつのコーナーで起こった。
それは各選手が星野監督への開幕を前にしてのメッセージを伝えるコーナーだったのです。前年惜しくも?優勝を逃したことも有り、そんな台詞が多かったと思うのですが、中村武志だと思うけど
『去年の悔しさを…今年は絶対監督を胴上げしますから、僕を使ってください…』
その台詞にあの鬼と言われた星野が
『たまらんよ』とか言って目頭を押さえ涙を見せるではないですか!
これにはあの久野誠もビックリ!
CBCのTV局スタッフはオイシイ映像にニッコリ!!
私は思わずもらい泣き。教科書に載せたいようなまさに『鬼の目に涙』
ただし、冷静な私はこの涙を見て感動はしていたのですが、
『これで今年のドラの優勝は無くなってしまったな』と思ったのも事実でした。
何故そう思ったかって?直感ですよ、直感。
【FILE8 じつは板東英二が好き!】
今ではすっかりタレントが板についたバンチャン。昭和50年までしか野球の解説は聞けなかった。なぜ?当時CBCで解説していたとき、丁度その昭和50年、『赤ヘル軍団』と広島が呼ばれるようになった年、その広島と優勝争いのデッドヒートの最中。
アナウンサーから広島と中日とどちらが有利でしょうね?という問いの答えに
『それは広島です。勢いが違います!』
局側は地元の放送ということで考慮して中日とどうしても言わしたかったようで。最終的にCBCの社長とバンチャンがお互いのクビを賭けることにまで発展しちゃったんです。中日Vでバンチャンが、広島Vで社長が…。
結局、広島が優勝したのですが、社長がそれで辞表を書く訳も無く、あはれ板東、大阪に流れ行く。
しかし私もとばっちりを受けた一人。当時福井豊治アナウンサーとの実況コンビは抱腹絶倒!漫才を聞くよりこっちのほうが面白い!新聞のラジオ欄に解説板東と書いてあると、実況は福井さんでありますように…と願ったものでした。
現在は野球観戦し、ドラゴンズが負けてふてくされている私を見て
『そんなに腹が立つなら野球なんか見なければ(聞かなければ)いいのに!』
と女房に言われ、自分でも
『何でこんなに腹立つのに2時間も見てたんだ!どっか呑みに行けば良かった』と思う私ですが、バンチャンの放送ならそうは思わないだろうに。と思う今日この頃であった。
【FILE9 誰も言わない立浪の真実?】
立浪という選手は、才能にあふれている選手だと思う。走攻守のバランスもよく、実際それなりの結果を出している。今年中に2000本安打も達成するであろう、中日ドラゴンズにとっては誠にチームを代表する選手の一人ということで球団も大事にしているようにもみえる。
ファンも多いみたいだ。
しかーし、ここで私は一言どうしても言っておきたいのだ。
実際外で酒を飲みながらTV観戦しているときなど、活躍し、ヒーローになってもどうしてもこの立浪選手のことを手放しでほめられないのだ!
ドラゴンズファンを自認する私でも、ついつい立浪については一言言ってしまう。
周りにドラゴンズファン(特に立浪ファン)がいたら、気を悪くさせているかもしれない。ついつい立浪のことを悪く言ってしまう自分が抑えられない。
そこで、また他人の居るところで言わないように(そっと?)ここでその理由を書こうというわけだ。まあ聞いてくださいな。
昭和62年秋のドラフト前から、南海ホークスが1位氏名すると宣言していた立浪。当時のホークス杉浦監督が宝のように期待していた、ご存知大阪PL高校の甲子園優勝チームのキャプテンでとにかく当時からセンスの塊といわれていた。南海ホークスも大阪の球団ということもあり、地元のスタープレイヤーとして期待していたのだと思う。
特に前々年の清原、桑田という同じく地元の超人気、実力選手を大阪から流出させてしまったこともあり、今年は...と思ったことでもあろう。
また漫画家の水島新司は(私の勝手な推測では)
『これで立浪がホークスに入ってやっとアブサンの優勝シーンが14年ぶりに描けるぞ!』と思ったか思わなかったくらいの選手だったといえばよかろうか。
大阪の商売人たちは清原、桑田のKK人気を指をくわえていただろう事は想像に難くない。とにかく中日スポーツには早くから、南海立浪1位指名の記事があったが、ドラについては直前まで誰を1位指名するか記事はなかった気がします。
その立浪を星野ドラゴンズもドラフトで1位指名。ホークスとドラゴンズの2球団による、くじびきで運命が変わったのでした。
結局ホークス(と立浪?)に女神は微笑まず、ドラゴンズに入団ということになったのでした。
入団の年は1988年。星野監督の2年目。そう牛島など4選手を放出して、あの3冠王の落合博満を入団させた年の翌年である。
わたしは落合博満がいた事が立浪の野球人生を変えてしまったひとつの要因のではないかと想像する。
落合という選手は2年連続3冠王を取り、鳴り物入りでドラゴンズに入団、ドラの1年目はあとヒット1本で首位打者をとるというところまでの凄い成績をあげ、セリーグに鳴れた2年目はまた3冠王を取ると宣言していたシーズンでもあった。
また落合と星野という超個性的な2人並び立たずという危惧の中の1年目が終わった直後の年であった。その1年目は星野が上手に落合にやる気を大事にした?年で、この2年目は優勝するため、2人が衝突することを避けることが必須条件であったのかもしれない。
ここで落合と立浪がどう関係するのかということだが、落合という選手はスーパースラッガーとしての自負を持った選手、ランナーが1塁だろうが、2塁だろうが、満塁だろうがとにかくホームランを打つのだ!!というタイプの選手で落合はヒットの延長がホームランとは考えずに、ホームランの打ちそこないがヒットだと豪語していた選手だったのだ。
実績としてもパリーグの最後2年は50本塁打以上を打っての連続三冠王であったのだから、そういうのも納得のいくところだった。
そこへセンスのある立浪が出塁する。次の塁に進むため、盗塁をしようとする、投手に気を使わせる、などいろいろなことができる選手であった。立浪自身はそういった野球をしてきて、また身につけてきた選手であったはず。
シーズンが始まり、こういった場面を覚えている。まだ入団したての4月か5月で、確か2死で1点か2点負けている状況で立浪が2塁にいて、打者は落合だったと記憶している。そのとき立浪が三盗を企てたのだが、アウトになったのだ。
私は『ドラゴンズにしては珍しい積極的な走塁だな!アウトになったとはいえ、立浪だからこそだな』とチャンスをつぶしたにもかかわらず、これから立浪の入団によってドラの野球が変わるのかな?と少し期待をしたものでした。
しかし翌日の新聞記事には新人にはきついものとおもえる内容でした。
『立浪!暴走に罰金!30万円!』
立浪はインタビューに応えて『罰金は痛いですよ!勉強になりました...』というようなコメントを残していたのだが...
しかし本当の問題は落合にあった?落合からすると『ごちゃごちゃ目の前でするな!気が散る!俺がホームラン打てなくなるぞ!ずっと塁に付いていろ!折角1年かかってセリーグの投手の癖がわかってきたところで3冠王でもなんでも取って見せるのにそんなに信頼できんのか?!』『何で走るんだ!どうせホームランならどこにランナーが居ても一緒だぞ!走ってアウトになるだけ打点が減るじゃないか!三冠王になれないじゃないか!』とバッターボックスから聞こえそうであった。
立浪のやりたい(やれる)野球と落合在籍時のドラゴンズのやりたい(勝つための)野球があまりに違った。落合在籍時のドラゴンズは落合をいかに中心にして打ち勝つ野球をする方針で戦うしかないはず。これは指揮官として正解だと思う。星野は何も立浪の才能を奪おうとしたわけではないはずだが、結果的にこの天才新人の才能を摘み取ってしまったのではないだろうか?立浪に**コーチがこういったのではないかと想像する。
『落合が打席にいるときは盗塁はよっぽどでないとなしだ!あまりリードも大きく取らなくていいぞ。落合が落ち着かないミタイダカラ...』
立浪は力の抜けていくのを感じたに違いない。
『単に投げて打って、勝った負けたがプロ野球なんですか?』
『そうじゃない部分を評価してくれてドラフトで1位に指名してくれたのではなかったのか?』
天才肌の選手にそのやる気をなくさせることがどういうことか?スタッフは想像できなかったのだろう。コーチは(ひょっとして星野か)思慮が足りなかったのかもしれない?
このとき以来チームのために...という気持ちが立浪の体からどこかへ行ってしまったのではと見える。"
その証拠に、それ以来立浪の積極的な走塁がほとんど見られないのだ!怪我があるからかもしれないが、あまりにも盗塁企画数自体が少ない。またそうしようと思うときにはもう本人の体がさび付いてしまったのかもしれない。
積極的な走塁は2回しか記憶にない。しかし私にとってそれはどちらも見ていて腹が立った。
1回は巨人との10・6決戦のとき、内野ゴロで1塁にヘッドスライディングで脱臼したとき。
もう1回はサイクルヒットを達成したとき、最後に残った3塁打を打ったとき。(このときは阪神の3塁手(たしか掛布?)にも腹が立った。たいみんぐはアウトなのに...八百長か!)
特に脱臼したときのこと、中日ファンの多くは立浪のその走塁に関して『怪我をするほど一生懸命走った!』『感動した!』とかいうのを聞いて、いやな気持ちを持ってしまった。目立つところだけそんなことしやがって...
いつもは怪我が怖くて程ほどのプレーしかしていない癖に!新人のころからそうだっただろ?立浪?
と思わず執念深く思ってしまうのです。
もうひとつ立浪にとって同情すべき背景はある。星野監督との相性そのものだ。
特に星野が初めて監督をしたころといえば、鉄拳制裁だの何だのの程度が強い頃。ベンチ裏では中村だの彦野だのが殴られながら成長していった時代で、殴られながら選手が強くなっていってチームとして優勝に向かっていった時代であった。天才型の立浪とめざす野球が一緒のわけがない。
想像ではPL同期の日ハムの(歌舞伎役者こと)片岡、横浜の(若乃花こと)野村、巨人の(おサルの電車こと)橋本あたりと電話で愚痴っていそうだな。
『やってられないよ!これがプロ野球か?』『ベンチ裏で殴られて鼻血を出してるんだぜ』と話していたとか...
わたしはトレードに出してやってくれ!早いうちに!今なら売れる!そのほうが立浪のためだ!相性の会うチームがあるはずだ!若手のいきのいい選手をTVで見かけるたびに、たとえば巨人の入来、後藤が一軍で使われ始めた頃、本格的に活躍する前からいつでも立浪とトレードしても良かったのにと思っていました。
本人のため、球団のためにトレードを進める人は本当にいなかったのだろうか?タブーだったのか?稲葉や(ちょっと古いか)田尾や牛島や平野や宇野や大島や山崎や大豊や中村がトレードで他球団に言ったことと比べると解せない。
名古屋財界がそれを許さなかった?そして才能を腐らせながらいつしかベテランになり、...
そして、昨年ドラの監督が山田監督になりました。どうやら立浪との相性は良いみたいですね。
立浪自身の発言もやはり違いますよ!
以前はチームリーダーとして...とインタビュー受けていても
『俺はチームリーダーじゃあないよ。そういうなよ!』という雰囲気を持ちながら話していたと思いますけど、今は本当にチームリーダーならん!としているのが伝わります、わかります。
でももう遅いのです。
立浪が活躍しても、チームはのらないのです。昨年立浪はいいところで打ちましたよね。4番として小粒だといわれながらも結果を出しましたよね。打率も打点も良かったです。
しかしチームは勢いがつかなかったように見えるのです。
チームリーダーが活躍すれば連鎖反応的にもっと周り、チームの成績が良くなるはずです。
これは決して立浪を責めているのではありません。
周りがチームリーダーに仕立てていることが問題なのです。チームの選手たちはリーダーとして心の中では認めていないのではないでしょうか?
チームの中で普段しらけていた、しらけていても程ほどの成績を出せる同僚がチームリーダーではやはり結束が低いのです。
いまさら天才立浪は戻ってきません。まわりがそうさせたからしょうがないことなのです。
球場に来ている人はそれを肌で感じています。
誰が打席に入ったとき、球場での声援の質が替わりますか?
例えば関川の打席を思い出してください。成績だけ比べたら立浪ファンは怒り出すかもしれません。
しかし、関川の打席の時の声援は、なぜ違うのでしょう?
関川をチームリーダーに!というわけではありませんよ。
一所懸命さが伝わるというか、男気が伝わるかどうかの違いと思えるのです。
立浪の打席で記憶に残っていることがほとんどないのです。結構サヨナラヒットとか打っているのですが記憶にないのです。
星野ドラゴンズを責めているわけでもありません。よく感動させていただきました。
単に星野ドラゴンズと立浪個人の相性が悪かっただけでしょう。立浪は他のチームに行くべきだったのです。今ダイエーホークスの試合を見るたび、ドラフトのくじがもし...と思わざるを得ません。
星野と王。私は星野のほうが好きですが、立浪にとっては王のほうが指揮官であるほうが良かったような気がしてなりません。
もしくはドラゴンズでの役割としてチームリーダー扱いはしないほうがチームとしても立浪個人としてもいいでしょう。
私自身の結論としては、他チームに行ったら嫌らしいバッターだが、あえてドラゴンズにどうしても必要だとは思えない選手である(他のドラゴンズファンと比べて)。
ドラゴンズと立浪は出会った時代が悪かったのだ!それが結論ね!でも2004年は見直しました。ごめんなさい、私が悪かった!!
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