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『スタジオセディック 庄内オープンセット』
山形県鶴岡市にある映画村です。日光江戸村のようなテーマパークとは違い、映画・ドラマで使用(撮影)された、巨大なオープンセットがそのまま展示されています。オープンセットの先駆けである、東映太秦映画村のように町民が暮らす町並みではなく、貧しい農民が暮らすような町並みになっています。
庄内オープンセットは26万4千坪(東京ドーム20個分)という広大な敷地で、6つのエリアに分かれています。移動距離はかなりありますが、セット内周遊バス(有料)が、随時運行しています。セット内に設けられているバス停で自由に乗降でき、各エリアをゆっくりと見学・散策することが出来ます。
【山間集落エリア】
・撮影映画 「スノープリンス」「座頭市 THE LAST」「十三人の刺客」「おしん」他
【宿場町エリア】
・撮影映画 「十三人の刺客」「超高速! 参勤交代」「るろうに剣心 京都大火編」他
【戦国大手門エリア】
・撮影映画 「BALLAD(バラッド)-名もなき恋のうた-」「のぼうの城」他
【姥捨山エリア】
エントランス広場の裏手の山に広がる「姥捨山エリア」は、30年の年月をかけて作られた、老婆たちの執念が結集する村の撮影が行われました。
・撮影映画 「デンデラ」他
【風のエリア】
時代劇のセットが点在する園内で、ひときわ異なる趣を感じさせます。2013年より新たに公開されたエリアで、南フランス風のファンタジックな建物と緑の草原が広がります。ベランダからは、霊峰・月山の美しい姿を望むことが出来ます。
・撮影映画 なし
【漁村・農村エリア】
漁村・農村エリアにある「商家屋敷」内にて、現在劇場公開中の映画「るろうに剣心 京都大火編」の写真パネル展が開催されています。パネル展では映画のワンシーンはもちろん、撮影時の漁村エリアの風景や、エキストラさん達の準備風景など撮影の裏側や、山形県内で撮影されたロケ地等の風景も展示されています。
「商家屋敷」内にて、実際に撮影されたシーンがそのまま残っています(小道具等は撮影時のものと若干違っています)。「志々雄 真実」と対峙するシーンもここで撮影されています。
「瀬田 宗次郎」との激闘のシーンも「商家屋敷」内の中庭で行われました。この激闘の末、衝撃的な出来事が・・・。この映画の肝となるシーンと言えるかも知れません。屋敷内の障子には血のり等もそのまま残っていて、撮影時の臨場感を存分に味わう事が出来ます。
志々雄 真実の部下との殺陣シーンもこのエリアで撮影されています。奥に見える大きな木も、撮影時の場所とは違っていますが、展示されています。巨木に見えますが、ハッポウスチロール製です。遠めでは勿論ですが、近くで見ても本当に良く出来ています。
『STUDIO SEDIC 庄内オープンセット』では、今回紹介しきれなかったセットがまだまだ沢山有ります。「おしん」の生家や「おくりびと」の・・・など、盛り沢山ですよ。前述しましたが「るろうに剣心 京都大火編」の写真パネル展の他に、8月23日劇場公開される「喰女-クイメ-」の衣装展も開催されています。実際に市川海老蔵さん、柴崎コウさんが着ていた衣装をまじかで見ることができます。
『STUDIO SEDIC 庄内オープンセット』では、セット展示がメインとなりますが、ここから程近い所に『庄内映画村 資料館』が有ります。こちらでは、実際に撮影で使用された衣装や台本、小道具等が展示されています。 『STUDIO SEDIC 庄内オープンセット』と『庄内映画村 資料館』を1セットで廻られる事をお勧めします。アトラクション的な要素は全く有りませんが、映画好きな方は是非ともお運び下さいませ。
『横浜・工作船展示館』 2014.08.03
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュア… 2014.01.26