『グリーンフィンガーズ』2


<あらすじ>

殺人を犯したコリン(相葉くん)が
模範囚だけが入れる自由な開放型(?)刑務所にやってきて
最初は人生を棄てたなげやりな態度だったのが
同室の老人ファーガス(平幹二朗さん)と出会い、
プレゼントされた花の種を棄てたつもりが花を咲かせて、
それから生きる希望を見出し、庭師として成長していく。
というものです。

途中、ガーデニングのコンテストの話が来るけど
模範囚だったために予想外の(?)出所となって
コンテストの参加ができなくなります。
ガーデニングのお仕事が縁で
彼女(コリンが尊敬する有名な庭師(女性)の娘)もできるのに
その彼女を置いて、刑務所からコンテストに参加するために
窃盗の罪(バラを盗む→彼女へのお別れの手紙と一緒にプレゼント)
を犯します。
ファーガスの死や、困難を乗り越えコンテストに参加し、
グランプリは取れなかったけど、女王陛下にめっちゃ気に入られる(笑)
そして、彼女とも気持ちを確かめ合い、ラブラブハッピーエンド♪
っというおハナシです♪(めっちゃ省略してます~)





主役の登場は想像してたより意外と早かった。

刑務所に移って来た一緒の仲間と登場。
うつむき気味で、ふてくされてるのか、投げやりな態度。
「いいね~・・・、態度ワル~~♪」
っと、早速萌え~♪(笑)
ちょっとお顔は見えにくいけど、ま、いっか。

で、立ち姿も片足だけ投げ出して?みたいな
めんどくさそうなカンジ。
表情もしかめっつらのような、不機嫌そうな♪

食堂でごはん食べるときも、ワイルド♪
お行儀悪いし、やっぱめんどくさそう。

でもホントのワルではなくって、正義感はあるみたい。

仲間に面会に来た奥さんが、絡まれてるのを
これまた不機嫌そうに見てて、だんだん怒りがこみあげ、
バンッ!!っと立ち上がるトコなんか、
「ひゃ~♪ オトコマエ~!!」
っと叫んでるな、家で観てたら(笑)

イライラして地面をドンッ!って踏みつけるトコもあって、
C嵐の地下トンネルで自転車に乗ってる人を注意する回(長っ!)
を思い出させてくれたよ。
文句言われて、唇を噛んで怒りをあらわにした瞬間、
当時の私も「ひゃっ♪」っとなりましてん(笑)

最近、明るい“相葉ちゃん”に飽きてた(爆)私には
イライラで投げやりでワイルドで短気な彼は
サイコーのご褒美でした♪

話題になってた喫煙シーンも堪能できたし♪

それから暴力シーンね、
これは『忘れられない人』でもあったんだけど、
その時はフードかぶってて暗かったから
シルエットとしてはカッコよかったんだけど
イマイチ実感がつかめなかった。

でも今回はしっかりアクションシーンとして楽しめました♪


平さん演じるファーガスがくれた花の種を
棄てたつもりだったのに、それが花を咲かせた時から
少しずつ、彼の表情が変わって行きましてん。

初めて、満面の笑みを見せたとき、
私の心にもお花が咲いたようでしたわ~(笑)

で、ホントはお行儀が良くって姿勢も良くって
マジメながんばりやさんだったんですね。


そうそう、怒って怒鳴る時なんかは
『ムコ殿』の亮ちゃんそのもの、でした♪
なんか、怒ると“若い”んだよね~。
急に少年っぽくなるというか・・・?
ちょっとオモシロかった(笑)

それからギョッとしたこともあり。
トツゼン、みんなで踊りだすんです(笑)
いろんな場面で生演奏(アコースティックな)入るんだけど
お庭を造ってる場面だったかな?
みんなキビキビ動いてる、と思ったら
いつのまにか、華麗なダンシンとなってる!
ミュージカルではないんだけど、アクセントとしてかな?

ちょこっとの時間だけなんだけど、
お芝居中にダンスする相葉くんの美しいこと(笑)
嵐のダンスと違って、な~んていうんだろ?
フレッド・アステアみたいな?(褒めすぎ?)
スマートなダンス♪に見えました! ひいき目なので♪

ミュージカルもイケるかも? 歌ナシなら(爆)


そんで今回イチバンの見せ場、平さんとのふたり芝居。

ファーガスや仲間ともうち解けて、
ガーデニングという天職にめぐりあったけども、
自分が犯した罪について、
訊かれても頑なに話さなかったコリンが、
病気で余命わずかになったファーガスに
初めて打ち明ける場面。

「話したら楽になる」と言われて、
搾り出すように少しずつ、打ち明けます。

「いつもより早く家に帰ったら
 彼女が他の男とベッドの中にいた。」
「その男は弟だった。」
「怒りでめちゃくちゃ殴ったら、死んでしまった。」
と・・・・・。

なみだ声で、苦しみながら、呻くように、
それまでクールだったり、紳士的だったりしたコリンが
初めて、負の感情をあらわにしてもがき苦しみます。

弟を殴った自分の手を見つめ、震わせ・・・。

ひざまづき、床にうずくまり、嗚咽するコリン。

「僕のかわいい弟・・・。」
「ふたりの思い出は小さな写真だけ。」
「両親はふたりの息子を失ってしまった。」

「いつか誰かを愛することができるだろうか・・・。」

自分の犯した罪に改めて向き合い、苦しむコリンを
ベッドから床に下りてきたファーガスが
静かに、優しく、しっかりと、抱きしめる・・・。


息が詰まるような、辛い、苦しい、けど美しい場面でした。


そのシーンでイチバン私の心に沁みた言葉。
それはファーガスがコリンに言った言葉でした。
イチバン、って言ってるくせにちゃんと覚えてないけど(笑)
完全なものではないけど、ニュアンス的なものなんだけど

 「神様は、人を(悪いことをした時ではなくて)
  いいことをした時で評価(?)してくださる。」

ってカンジ(笑)の言葉です。
えーかげんやなぁ~~~(爆)

でもね、まさしく自分に投げかけてもらえた言葉(笑)

「うわぁ~~~ん!! ファーガスぅ~~~!!」
って、その胸に飛び込みたかったよ・・・。

ホントはコリンの胸がいいんだけど、間接抱っこだ♪(爆)


息をするのも忘れるくらい、
ふたりが紡いでいく後悔と懺悔、そして癒しへとの空間に
包み込まれるような感覚が今もよみがえります。


そして、ファーガスの死を乗り越えて・・・、

以前のニッキで萌え~♪告白をした
彼女との執事的な紳士的な真摯な(笑)ハグへと・・・♪

んで、笑顔のハッピーエンドっす♪


いやぁ~、よかったよ。
うん、よかったよ。

いつもは宿題くんでもさ、シリアスな演技とかさ、
照れて茶化すキャラの相葉くんがさ、
マジでやっちゃうんだもんね♪

・・・・・知ってるけどさ、やればできる、って♪


うん、今回の泣きも、違った。

『燕のいる駅』の高島くんのめちゃめちゃな号泣には
私はもらい泣きできませんでした。

そのちょっと前のシーンの、
涙をこらえて、もうこの世にはいない好きな子への
伝言をお友だちに頼むとこのほうが泣けました。
・・・・泣いてないけど(笑)

『忘れられない人』のアダムの
人を愛することへの不安と、
それを受け入れてもらえた時に
初めて気づいたそれまでの寂しさを溢れさせたような
切ない泣き顔は、私にとっては初めての表情でした。
・・・・これまた泣いてないけど(笑)

んで、今回のコリンさんですが・・・、

今までとは違う、ってか、ミックスしたようなカンジ?

感情を抑えて、でも苦悩は隠せず、
号泣ではなく、告白しながらむせび泣く、ってのが。


お芝居が終わってから、
「う~~ん・・・よかったなぁ・・・・。」
って、漠然と思いました。


今回もいろんな表情が楽しめたよ♪
役者としては申しぶんないんだけどな。
って・・・やっぱひいき目??(笑)

うん、舞台って合ってるかもしれないね。
テレビとか映画だと、めっちゃ見えるから
いろんなアラがわかってしまうかも(笑)

遠目に観るほうがいいのかもしれません・・・(^_^.)



とにかく、ギャップふぇちには楽しい舞台でした♪







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