宇宙は本の箱

     宇宙は本の箱

十牛図



美しく開いた花に振り向くのはあなたなのに。
美しく花開かなければと思っているのもあなたなのに。
それともやっぱり?憎しみと同じほど、あなたは自分と同じものを愛するように出来ていて、その人に認められたくて美しく咲きたいと願う?

私はいつもそういうことを褒めたことはないよ。
私はいつもそういうことに心奪われたことはないよ。
だから私が好きな筈なのに、
そのとらわれが自分の宇宙なのに、
気付かずにいられるって・・・でも幸せなことだ。

で?
うん、まぁ、幸せってこと。
フタをあけた鍋から流れ出る音楽だ。


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