宇宙は本の箱

     宇宙は本の箱

愛していたと言ってやれ




切ないね。

その語りが、その物語が、あの娘のことのようで、
いつ聞いてもあの娘を思い出して・・・切ない ね。


中島みゆきはその一枚しか持っていない。 もう針は止まった。。。


あの娘と今つきあってると言った男が訪ね訪ねて来た日のことを思い出す。



 あのこは気がきかないんです。

  そう 気がきかない。

 あのこはずるいんです。

  そう、ずるい。

 あのこは・・・ ・・・

  だから  はやく別れたい?

 ・・・・

  そう はやく 別れたほうが 互いの身のためではあるね。

 きょう此処に来て、どうしてあのこが僕について来たか、わかりました。
 僕はあなたに似ているんです。だから・・・


  どこが?
  君は気がきかなくて、頭が悪くて、なんのとりえもないくせにずるくて、
  そんなどこにも行くあてのなかった一人の女を抱いて過ごした。
  女だから抱いた。女でなくても君は君の布団の中で毎夜優しく抱いてやったの?
  一人の哀しい女をではなく、君はそんなふうに女を抱けるの?
  君は別れ辛いから何やかやと理由をつけて自分を正当化したいだけだ。


それから・・・それは、その彼にあたる筋合いのものではなかった。
私は あのこを想った。馬鹿な娘、なんて馬鹿な娘!
馬鹿が、馬鹿が、馬鹿が!
そばにいたら今度こそはひっぱたいてやろうと思った。



 どうして男の人ではないんですか?

  どうして?私がもし若くてもし男でも、どうして自分を好きになってくれるって思うの?

 あ!そうでした。あ、女の人で良かったです。女の人だからこうしてお話出来ます。

  ハハ、楽しい娘(こ)。



カラオケに行った時の写真が出てきたよ。
中島みゆきじゃなくて、あれはユーミンの曲だったかな?
私は若い人の歌ううたはてんで知らなかった。


元気ですか?

お元気ですか?





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