宇宙は本の箱

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鬼の研究?そんな大層な!



なんぞというトンデモ話に、九州出身の清張に巨人の死を書いた本があったのを思い出して開いてみたが、小説に登場していたのは常陸風土記で、九州の話ではなく、山口県も鹿児島も、勿論与那嶺も出て来なかった。ただ貝殻だけは事件の鍵を握るのか小道具として登場した。
巨人の痕跡は日本各地にあり、それは勿論諸外国にもあり、インドネシアの壁画なんか見れば多くは海の傍に暮らしていた海神族であったことがわかる。
が、とある文書が示すその巨人は本当に日本最初のキリスト教徒か。
フランシスコ・ザビエルより早く、ルイス・フロイスとは対立した。

あ、今日書こうと思ったのはこの岩屋一族みたいな人達の話ではなかった。
岩屋天狗とはこの巨人のことんなんだろうが、おっきな図体、角、団子赤鼻の天狗様。
なぜか鬼を思い出してしまった。深い山には決して入っちゃいけない。
とある日、豊受大神の日本最初の苗代だったと伝わる所の地元の老人達が、あそこに近付くとこわ~い鬼が出るから、絶対に近寄ってはならぬ と子供の頃から教え込まれていたと聞いたことがつい蘇った。

本当に鬼が出たのかもしれないが、もし違うなら、子供にそんなことを吹き込むのは、そこが決してあらされてはいめない大事な場所であるからということが多いに考えられる。
禅師から、毒が入っているから触ってはならぬと諭されていた壺に、般若湯だか蜂蜜だかが入っていて、智者一休さんが一本取ったという話と同じではないのかな?

巨人伝説然り、鬼伝説も案外そう恐ろしい話ではないかもしれない。




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