ドバイ・トルコ旅行(19)



14:00過ぎ、エフェソス遺跡の駐車場に着く。 土産物屋の前
を通って、遺跡入り口へ。

入場して、すぐ目に入るのは、「バジリカ(聖堂)跡」である。アウ
グストゥス(初代ローマ帝国皇帝・在位BC27-AD14)時代の建物
で、今の裁判所のような働きをしていた。

エフェソスは、BC(紀元前)16~11世紀にかけて、ギリシャか
ら移住してきた人々が建てた町で、アルテミス神殿を中心に繁栄した
が、前7世紀にキンメリア人に狙われ、町も神殿も破壊された。リデ
ィア王クロエソスが再建したものの、ペルシャのキュロス大王に征服
され、アレキサンダー大王(在位BC336-323)の登場を待って、ヘレ
ニズム(ギリシャ風)時代となる。

いろいろな経緯を経、ローマ領となってからも、益々繁栄し、ローマ帝
国のブルータス、カエサル、アントニウスも訪れているらしい。アウグ
ストゥスの時代には、ローマ帝国のアジア州の都とされ、行政と商業の
中心として、広大な帝国内でも5本の指に入る大都市として発展したが、
港が浅くなって使えなくなり、アルテミス信仰も時代の変化で力を失い、
さらにゴート族の攻撃を受けたのを直接のきっかけとして、衰退してい
った。 近代になって発見されたのは、1869年になってからである。
現在も修復作業中で、発掘されたものは、まだ全体の10%にすぎな
い。

ローマのポンペイ遺跡は、住宅、商店、ハマム(浴場)等の建物がよ
く残っていて、庶民の生活が手に取るように分かるが、町が小さかっ
たこともあって、大きな公的建物が少ない。 ここエフェソスは州の
都だけあって、立派な建物には圧倒されてしまう。

土産物屋の前を通って入り口へ

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エフェソス遺跡入り口

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パジリカ(聖堂跡)

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円柱の列

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土管

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水路

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