ロシア旅行(31)



21:30 ボリショイサーカスが閉幕した後、バスはレ
ニングラード駅に向かう。 駅の近くの大きなホテル
で、トイレ休憩をとる。 といっても、あまり大ぴっら
には出来ないので、三々五々出掛け、適当にバス
に戻る形をとる。 綺麗な上、無料なのが有り難い。

因みに、モスクワにモスクワ駅は無い。 主要な国鉄
駅が行き先別に9ヶ所に別れており、大半が地下鉄
環状線で結ばれている。 フランスのパリなどと同様、
出発する列車の行き先が駅の名前になっている。

有名なのは、シベリア鉄道の始発駅・ヤロスラヴリ駅
と、サンクトペテルブルグに向かうレニングラード駅で
あろうか。 レニングラードがサンクトペテルブルグと
改名されても、何故かモスクワの駅はレニングラード
のままである。

なお、ヤロスラヴリ駅とレニングラード駅は、すぐ傍に
あるが、駅舎は別々である。 ということは、ウラジオ
ストックからシベリア鉄道で約9,300km走って、モス
クワにやってきても、更に国際列車でヘルシンキなど
ヨーロッパに向かうには、レニングラード駅に乗り換え
る必要があるようだ(自信はないが、そんな感じ)。

23:00 過ぎ、レニングラード駅に入る。 ホームに
行くと、列車は既に停車していた。 列車名は何と、憧
れの「赤い矢号」ではないか。 車体の上の方に大きく、
「КРАСНАЯ СТРЕЛА =クラースナャ・ス
トレーラ」と書いてある。 シベリア鉄道のロシア号と共
に、寝台列車として有名である。 

我々のグループは9号車である。 ポーターがすぐ傍
まで、スーツケースを運んで呉れていたので、それを
受け取って車内に入る。 列車とホームの間に大きな
すき間があったりするので、要注意である。

コンパートメントは一見広いようだが、スーツケースを
2個入れると、足の踏み場もない感じになる。 別に室
内を歩き回るわけではないので、差し支えない。左右
のベッドは思ったより広いので、スーツケースを楽に開
け閉め出来る。

やがて、ガイドさんが夜食を運んで呉れた。 室内には、
すでにミネラルウオーターが2本あったが、更に2本付
いて来た。 箱の表面に、蒸気機関車が印刷してあり、
昔を偲びながらの食事となる。 

24:00 ほぼ定刻通り、列車は音もなく発車する。ヨー
ロッパは、何処でもそうだが、列車発車のアナウンスは
無い。 唯一困ったのは、デジカメ充電用のコンセント
が室内に無いことである。 幸い、通路には200Vのコ
ンセントがあったので、セットしておいた。 コードを足で
引っかけられては困るので、「注意」と日本語と英語で大
きく書いておいた。

06:00 セットしておいた、目覚まし時計が鳴る。 到着
まで、まだ2時間もあるが、洗面所が1ヶ所しかないので、
早く起きた次第。 デジカメのコードが気になり、2回くらい
確認したくらいで、ほぼ熟睡出来た。 洗面、着替え、荷
物の整理をするのに結構1時間はかかった。

08:00 定刻を少し遅れ、サンクトペテルブルグ・モスク
ワ駅に到着する。 さあ、憧れのペテルブルグに着いた
と、いささかエキサイトする。

モスクワ・レニングラード駅

31-01

同上内コンコース

31-02

31-03

31-04

同上ホームへ

31-05

夜行列車は憧れの「赤い矢号」

31-06

9号車内の通路

31-07

夜食(懐かしのSLが印刷されている)

31-08

31-09

追加画像は下記をクリックして下さい

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