貴様だってニュータイプだろうに!!劇場版II

貴様だってニュータイプだろうに!!劇場版II

●出会い●


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★★★出会い編★★★

最初にファースト(機動戦士ガンダム)を見たのは小学生の時でした。
当然はストーリーなんかは解からず、ただ「カッコイイ!」とか「来週はどんな
ジオンのモビルスーツが登場するんだろう!」な~んて位にしか思ってなかった。

日曜日になれば1/144のガンプラ(←あえてこう呼ぶ)を買うのに父と忠実屋に
並び、期待に小さな胸を膨らませる。うまくメジャーなMSやMAに出会えれば良いが、
そうでなかった時。目の前に「ホワイトベース」や「ボール」しか無かった時。少年は選択を迫られる。

父は、「ガンダムが欲しいんだろ?無いなら帰ろう」とか、ジムを見て「似てるん
だからコレで我慢しろ」などと平気で言うのだ。しかし、子供はそうもいかない。
ガンダムが無いという事実を、頭では解かっていても気持ちが納まらない。
別にガンダムが無い事は誰のせいでもないのに、怒りの矛先は当然父に向かう。

一通り泣き、言い争いが治まった後、そこに残っているのは「マゼラアタック」。
帰りの車の中。マゼラアタックを抱え考えるのは「友達に見せられない・・・」
それでもヤッパリ日曜日の午後は、誰かの家に集まってガンプラ作りが始まる。
持ち寄るガンプラはそれぞれ。「旧ザク」「アッザム」そして「マゼラアタック」・・・

二流・三流の登場メカを作りながらガンダムの勇姿を熱く語る。
誰も「武器セット」や「マゼラン」をバカにしない。
少年が【思いやり】というものを学んだのはその頃だった・・・。

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