梅林庵

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2015年12月19日

窓ふきと賀状

(6)

カテゴリ：日記

平成27年12月19日土曜日

　午前5時起床。晴れ時々曇り。昨夜は飲んで食べて満腹だったのですが、起きてすぐに、空腹を覚えました。我慢出来なかったので、紅茶とお菓子を食べました。朝ご飯まで待てないのは、まだ子どもの証拠です。陽の昇る直前、外気温は1℃でした。茶に霜が降って白くなっていました。

　玄関のプランターに植わったサクラソウが花をつけました。いい色合いです。冬中、楽しませてくれます。花の終わる頃は日が長くなっています。ウメの花が終わり、桜の季節です。

　熊本・天草に住む元タンカー船長から、出光のカレンダーが届きました。毎年のことです。有り難いです。出光美術館の仙崖コレクションの中から12作品を選んで、掛け軸風に仕立ててあります。いつも2冊です。1冊を父の家に届けました。庭に並べた蹲に氷が張っていました。写真の一番手前を見て、それと判ります。

　もう一枚、山茶花です。他所はもう散って久しいのに、父の家の庭木はまだこんなのを付けていました。花言葉は｢謙譲｣です。調べたら「あなたがもっとも美しい」のだそうです。私は｢あんたが大将｣とか｢あんたが一番、わたしは二番｣をよく使いますが、ちょっとニュアンスが違うかな。

　くどいですが、なお1枚。庭に伸びたハクモクレンです。硬いですが、蕾がこころなしか膨らんでいます。寒風の青空に映えるの図です。

　寒い写真が続きます。薪の端にカマキリが卵を産んでいました。このまま、燃やそうかと思いましたが、なんだか可哀想でした。端に寄せ、春までそのままにしておくつもりです。

　親方のブログを覗いたら、杉山を手に入れた、隣には樫の群落があると書いてありました。着替えて、地下足袋を履こうとしました。「あなた、何処へ行くの？今日は窓ふきだったでしょう、昨夜、言ったでしょう、忘れてはいないでしょうね」捕まりました。マイペットをポリバケツに溶きました。手を切るような水の冷たさでした。野菜の水やりホースが凍っていました。蛇口をひねったら、棒状の氷が押し出されてきました。

　拙宅は切妻です。長方形でみかん倉庫のような形です。各面とも窓ばかりです。箒落としの窓が16枚、出窓系が4枚あります。内側は楽勝でしたが、外を拭く折は脚立を使いました。バケツの溶液を緩く絞った雑巾で窓を適当に拭きます。その後、ガラススクイジーで一気。ワイパーの要領です。一発でピカピカになります。昼前に終了しました。写真は、トラです。縁側のサッシ、寒い外を拭き掃除するわたしを尻目の図です。ハチジュウの猫です。ハチジュウとは九(苦)がないという意味です。硝子をコンコン。｢トラ、トラッ｣と声を掛けても無視。

　始末がついて、家に入ろうとしたら｢忘年会の打ち合わせに出かけてくるわ、パスタの店でランチしてかえるの、あなたのお昼はテーブルの上よ、蒲団を干しているから、陽が陰ったらお願いね」スタスタ出かけました。そういえば最前、北向きの窓、外側を冷たい思いをして拭いていた時、内側でぬくぬくと化粧をしていたっけ。ちなみにわたしのそれは冷凍チャーハンのチンでした。食べ終え、山へ行こうか思案しました。でも待てよ、賀状をこさえるのもありだな。そうしました。

　葉書の裏は、毎年500字程度の文章です。普段無沙汰の友人、お世話になった方に近況を知らせるのです。ということで、参考にするため、この1年のブログをざっと読み返しました。書き終えました。帰ってきた妻にどうだと言いながら読んでもらいました。彼女「嘘が多いわ、自慢話はよくないわよ」私「やかましい、俺の人生は上げ底なんだ、仕方がない」と返してやりました。後は、整えて印刷するだけです。宛名書きが残っていますが、終えたも同然の気分になりました。ということで彼女を散歩へ誘いました。以下の写真はその点描です。

　先ずは小中尾の杉林。画像にはありませんが、この中に廃屋があります。5年ほど前まで、老婆が一人暮らししていました。玄関の横に大きな日めくりカレンダーを掛けていました。それを捲ることで、地区の人に今日の元気を伝えていました。今は雨戸が繰られ、その上に算木が打ち付けてあります。