まったりのんびり

まったりのんびり

3つの世界~1章プロローグ~



暗い部屋の中、僕は目を覚ました。何かの音とともに。

----------カツカツカツ・・・・・・

それはだんだん大きくなり、こちらに近づいてくる・・・気がした。


「誰かいる??・・・わけないか、とりあえず電気電気っと。」


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・あっれ??


ない・・・あるはずのスイッチが、床に散乱した本が、

部屋の壁でさえ今の僕の手では感じられなかった。



「夢・・・かな??」



その考えは、次の瞬間覆された。



「やぁ、オハヨウやっと目覚めたね。」



・・・・・・・・・?????????????


「キミは・・・誰??」

「ひっどいなぁ~、もう忘れたの?」



あの~・・・よくわからないんですけど・・・



そう質問するより早く、少し不満そうに少年(?)らしき人物が答えた。



「昔はよく一緒に遊んだのになぁ~・・・」



その瞬間、僕の目の前が真っ赤に染まった。



途端気分が悪くなりひざをついた。



「大丈夫?」



奴が近づいてくる・・・

・・・くる・・・な・・・

く・・・ルナ・・・

来るな!!・・・

そう言って僕は走り出した。

この先床が無いかも知れない、異世界につながっているかもしれない

この空間の中を全力で。



「何処まで言っても無駄だよ。」


余裕の混じった声。正直聞いていてムカツク。

それでも僕は走った、戻りたいと願って。





--------------




ん?


光だ、どうするおもいきって飛び込むか・・・


いや、罠かも知れない・・・


             どうする・・・


「あぁ~、答えを見つけちゃったか・・・」


             決めた・・・ 


「行けよ、それがキミの思う道なら・・・・・・」


          やっぱり僕は戻りたい!!


「ただ、僕はここにいる。近いうちに又合うだろう」



最後にやつの顔が見たくなり振り返った。



わずかに映し出された奴の顔・・・・・・



何故か懐かしいような、悲しいような変な感じがした---------





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