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2006.01.21
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カテゴリ: 時代劇(映画)
かあちゃん  原作は山本周五郎(「 おごそかな渇き 」所収)。読んだことがある。確認しようと本を探したが見つからない。おぼろげな記憶をもとに判断すれば、話の展開は、ほぼ原作通り。
 牢から出てくる男のために「おでん燗酒」の店を用意したような気がするのだが、記憶違いか。映画のように、荒物屋の方がいい。
 話を盛り上げるなら、勇吉が人足島から逃げた男ではないか、という疑心が一家に起こったり、長屋からとやかく言われたり、ということがあってもいいのだが、そういう緊迫感は持たせない。
 淡々と話は進む。
 画面は総じて薄暗く、江戸時代の長屋の雰囲気。どぶ板までかなり欠けていて生活感たっぷり。
 山本周五郎の世界をそのまま映像化するとこうなる、という見本だ。

 出演者の岸恵子は、歯切れのいいおかみさんにぴったり。
 うじきつよしが長男だったが、ずいぶん若いときの息子ということか。
 勇吉が原田龍二だったのには驚いた。助さん、こんなこともやっていたのか。映画化の記事を見て、出演者を知ったときに、この役は山崎裕太だろうと思っていた。
 いつも居酒屋にいる長屋のやもめ三人集が、江戸屋小猫、コロッケ、中村梅雀。梅雀が梅之助そっくりになっていて驚いた。前から似ているとは思っていたが、似すぎている。
 飲み屋の親父が、今はなき、春風亭柳昇。この人の飄々とした語り口が好きだった。「 タイガー&ドラゴン 」に出ていた春風亭昇太の師匠である。

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Last updated  2006.01.21 17:28:02
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