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2006.02.22
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毎日新聞社。1981.9.10

 二人の孫子、孫歩と孫[月賓]《そんぴん》を描いた小説。長編と中編という分量。
 「孫武の巻」は、孫武よりも、伍子胥に筆を費やすことが多い。
 孫武本人の活躍があまりないのだ。その理由は「あとがき」で説明している。
 戦いを好まない性格でありながら、将軍となって敵を殺すという設定に無理があると思うのだが、無理は無理なりに書き上げてしまうのが実力というものなのだろう。
 春秋時代の戦乱続きの時代なので、国と国の関係や、人間関係の複雑さなど、内容豊富で読み応えがある。
 みんな命がけで生きている(←変な表現だ)という感想を持つ。

「しくしくと漕ぎ進むのを見て」(p175)の「しくしく」は「粛々」の転訛かと思ったが、調べたら、漢字では「頻頻」と書き、「しきりに」という意味だった。

「四分五裂、七花八裂」(p178)の「七花八裂」は初めて見た語。

「呉国の軍勢を途中からポイ返してくれる者があったら」(p185)の「ポイ返して」はどう読むのだろう。
 「ぽいへんして」なのか「ぽいかえして」なのか。

 作者が読んだ資料に使われているからなのか、単に作者の好みなのか、「慨然」という語が頻出する。

孫子 (現在は講談社文庫に収録されている)

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Last updated  2006.02.22 14:31:52
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ワタクシもおもしろく読みました  
道学者  さん
たしかに伍子胥メインでしたが、これはガッカリでした。。。
ただ、病弱なイメージがわいたのですが、これは意外でよかったです。
しかし、ほんと長編でしたよね。 (2006.03.05 15:53:44)

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