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2007.01.20
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 マニアが細かいところにつっこみを入れるような本ではない。
 青柳は円谷プロで働いた経験があり、赤星は「ウルトラマンメビウス」のシリーズ構成をしている。
 13年前に出版されたものに、赤星が手を入れて再版したもの。
 内部事情を知るばかりではなく、ウルトラシリーズへの深い愛情を持っているので、読んでいて気持ちがいい。
 私は、リアルタイムで見ていたので、「帰ってきたウルトラマン」の時には、もう卒業していた。したがって、シリーズ後半についてはほとんど知らないので、この本で知ったことが多い。
 どのシリーズも、それぞれテーマを持って作られていたのだ。
 もちろん、初期のシリーズに関することでも、多くの新知識を得た。
 たとえば、「17 多彩か路線を支えた『ウルトラQ』九カ条とは?」には、「台詞をしゃべる人をすくなくする」とある。これは、アメリカでの放送を前提にしていたためで、「米国のアフレコ費用は十五名以内が原則」だからなのだそうだ。
 「元祖ウルトラマン 怪獣聖書」という映画が、実相寺監督でATG(!)で制作される計画もあったそうだ。
 ウルトラマンなどの主題歌の作詞者「東京一」が円谷一のペンネームだというのも知らなかった。
 この名前には思い出がある。「とうきょう・はじめ」なのか「あずま・きょういち」なのかわからなかったのだが、その昔、子供に、ウルトラマンの主題歌集のカセットテープを買ったとき、ウルトラセブンの挿入歌の英語の歌の作詞者が「Kyoichi Azuma」となっていたので初めて読みがわかったのだった。英語もできたんだろうか?
 ウルトラシリーズは世相と無縁ではない。
 私が一話も見たことのない「ウルトラマン80」の企画書には、こんなことが書いてあるそうだ。
 「最近、小・中学生が友人を屋上から突き落としたり、幼稚園児を絞殺したり、つまらない理由で自殺したりと悲しく陰惨な事件が多発しています。こんな状態で子供たちが成長していったのでは、日本は、世界は、いや地球はまさに滅亡の時がやって来るのは明らかです」
 「今」だけが特異なのではない。いつも特異な時代なのである。

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Last updated  2007.01.20 17:28:26
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