本名はBrandon Bruce Lee。言わずと知れたスーパー・スター、ブルース・リーの息子。8歳の時に香港に渡るが父の死後、母や妹のシャノンと共にLAへ移住。高校時代から父の後を追うように武術に興味を持ち、大学も映画科を専攻。しかし幾度かのイザコザを起こして退学。やがてLAのレストランでスカウトされ演劇学校に通い演技を勉強。86年にTVM「ブランドン・リーの カンフー・ファイター」に続き「ファイアー・ドラゴン」で映画デビュー。初めのうちはやはり“ブルース・リーの息子”という目で見られていたが92年の「ラピッド・ファイアー」でようやく自身の素質を開花され、映画もヒット。私生活でも結婚が決まり、正にこれからという時の93年3月31日。ク「ロウ/飛翔伝説」で主人公が撃たれるシーンの撮影中に誤って拳銃から実弾(弾の破片という説もある)が発射され腹部に命中するという事故に遭い還らぬ人となった。その後映画は残り6日でクランク・アップだった事や作品の出来から未使用シーンやCGを駆使して公開。その完成度もさることながら、ブランドンの演技はもし存命していればきっとスターの仲間入りを果たしたであろうと想われる熱演だった。現在はシアトルにある父の墓地の横で眠っている。