晴れのち曇り

晴れのち曇り

ウォレスとグロミット

wallacegromit+

みなさんはクレイメーションというのをごぞんじですか。

クレイ(粘土)+アニメーション=クレイメーションです。

粘土でつくった人形が生きているように動くアニメーションです。

そうです、ニャッキでしたっけ、NHKの教育番組でも流れていましたよね。

それでアカデミーを4回も取っているものがあります。

それがニック・パークの作るウォレスとグロミットです。

(日本語ではウォレスとグルミットといっていますが、

もとの名を見てもWallace and Gromitなので間違いです。)

ウォレスはチーズ好きな発明家。

人はよいのですが、ちょっと抜けています。

それを助けるのが、同じくチーズ好きな忠犬グロミットです。

字が読め、『罪と罰』とかプラトンを読んだりする賢い犬です。

その二人?(一人と一匹)が繰り広げるほのぼのとした世界と冒険を描いています。

クレイメーションは、フィルム一コマ毎に人形の造作を変えていかなくてはいけないので

つくるのに根気と時間を要します。とても大変です。

(そういうことをコツコツとやるところは、実はイギリス人の特徴。)

なので最初は20分くらいのものしか作れませんでしたが

昨年公開され、アカデミー賞を受賞した 「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」 は初の長編となりました。

原題はWallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit ウサギ男の呪いです。

邦題は、まあいつものことといえばいつものことですが、いただけません。

この作品のスリラー仕立てを台無しにするまぬけな題になっています。

巨大野菜コンテストのためにみなが丹誠込めてつくっている野菜を狙う

ウサギを、野菜嫌いにしようとしたウォレスですが、

そのために大変なことが起こってしまうというお話です。

クレイメーションという作品の性質上、量産はできないのですが、

ほかにも4作品が入手可能です。

ウォレスとグルミット,危機一髪!

原題はA Close Shaveで、

危機一髪という意味と丸刈りという意味の両方が込められています。

「羊をめぐる冒険」です。

グロミットが牢獄に入れられてしまいます。

(そこで彼は『罪と罰』を読んだりします。教養があります。)

この作品がきっかけで、イギリスの北で作られる、

ウェンズリー・デイルというチーズが一躍有名になりました。

wensleydale+

wallacegromit cheese+


ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!

原題はThe Wrong Trousers。

ウォレスがグロミットの誕生日プレゼントに用意した

特殊なズボンが騒ぎを引き起こします。

これに出てくるペンギンは、かわいい顔をして、なかなかやります。


ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー

原題はA Grand Day Out。

休暇にどこにいくか決めかねていたチーズ好きな二人が月にいくというお話です。

月はチーズでできていると昔は信じられていたからです。


ウォレスとグルミットのおすすめ生活

短いものを集めたものです。

ウォレスとグロミットではないのですが、

同じ作者が手がけたものに チキンラン があります。

これも心温まる話です。

どの作品も最後には手を叩いて「イェーイ」と叫んでしまいそうになる作品ばかりです。

おすすめですので、機会がありましたら見てみて下さい。

すぐにファンとなること間違いなし。

またたくまにすべての作品を見ないではいられなくなり、

あのブラスの響くウォレスとグロミットの楽しいテーマ音楽を

僕と同じように、口ずさむようになるはずです(笑)。

そうそう、宮崎駿夫もウォレスとグロミットのファンで

交流を深めているとの新聞記事がちょっと前に出ていました。

ジブリ美術館でやっている アードマン展 (2006年 5月~2007年5月)は

ウォレスとグロミットを作っているスタジオの紹介をしています。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: