すべて伽哉のうち迷い道日記

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阿選について



驍宗さまとともに、前王の双璧とも称され並び立つほど優秀な将軍だった阿選が、どうして謀反を起こしたのかという、なんとも残念な展開に、やるせない気持にもなったりする。

阿選が乱で行ったことに関しては、とても許されることではないが、この阿選という非常に人間的で魅力的なキャラに引かれる人が多いのも、心情的にわかる。
実際わたしも冬栄の阿選とか、どうしても嫌いになれない。
登場場面が少なくても、高名な将軍にもかかわらず、さりげなく優しい気遣いを感じて、好きだった。

驍宗さまが、泰麒に中日ご無事されたときに、真っ先に思い浮かべたのは、「阿選が王になるだろう」ということだったのではないだろうか。

驍宗さまがもう二度と戴に戻ることはないと、「わたしは恥をかくことに慣れていない」という言葉は、それまでいくつも準備を積み上げて、王となり国と民のために尽くすという自負が、ご無事という言葉で拒否されたことに対しての天意への皮肉と、国に留まらない理由として阿選に告げてくれという想いを感じたりします。

「恥をかくことに慣れていないと言って、ひとりで下野したと?」阿選はうすく笑った。「――驍宗らしい」
 な~んて、阿選が納得でもすると思った?・・・思います、驍宗さまの性格では("゚д゚)ウム
 まあ、中日ご無事の後、驍宗さまは自由の身になって、自由に生きてほしかったとも思う今日この頃(話がそれた~)

と、とにかく。。。

双璧として対等な立場であれば並び立つことができても、どちらかが王になれば、残された者は後々の禍根の種ともなりえる。
だから国を去る、あとを阿選に託して


結果的に逆な関係となりああいう風になってしまったんだけど、驍宗さまと阿選に関しては、たとえ立場が違っても、互いに足りないものを補い支え合うような2人でいてほしかった。
劉備と孔明、あるいは孫権と周瑜のごとく

どちらが王になっても。

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まあ上記のようにうまくいけば、また別の物語にもなったんだけど、そもそも阿選というひとは、泰麒に鳴蝕を起こさせるために登場してきた人物、反逆者の立ち位置

無明の闇に囚われるという設定で

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《白銀読了後の感想――阿選について≫
今回、謀反を起こした阿選の心情が後半で詳しく綴られていた。
それが明らかになるまでは、謀反への引き金になったのは、新王登極直後の、反対派一掃の動きへの政治的反発や闘争によるものかなとも思ってたのだけど、最終的には、非常に個人的な葛藤、確執によるものだった。
なにかコトをなすときに、理ではなく、感情のままに行動してしまったというほうが説得力はあるが、それにしても、謀反前に見えていた阿選の表の顔とあまりにも違い過ぎる。。。麾下に対しての顔ともあまりにも違い過ぎる。
まるで阿選が二人いるような印象だった。。。
この辺のブレは、話的には回収しきれず消化不良のまま終わるみたいな感じ、当初の構想から変わったのか、疑問点が残る。


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    「使令がただの二とは身の不運」
     白く氷のように輝く刃が、流れるように振り下ろされた。
    「・・・驍宗を選んだ貴方が悪い」   阿選(黄昏の岸 暁の天)

阿選について、最大の謎は、泰麒に刃を振り下ろしたときに、殺意があったかどうかという点にある。

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 謀反の動機についての超私見的考察は、別ページの渇愛の方に書きました。あまり考えてると沼に入りそうだし(;・∀・)訳わからないところが多いんだけど


 白銀3巻以降は、この謀反の動機についてはかなりのページが割かれてるけど、わたしが知りたいのは、「手段」の方かなと。そのあたりが具体的に解明されきれてなかったのが、残念。

琅燦が大量の妖魔を用意してくれたってこの一文だけでは、納得できないものがあります。

削られた部分が多かったのか、あえて深く言及しなかったのか疑問が残ります。


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