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まるくんなネット論
もし?そこの、あなた・・――「親密な見知らぬ他人」
at 2003 06/03
幸福を追求する道しるべと
幸福を擬似する道しるべは
決して相容れない
BY フンコロガシ
アタシは様々な「広場」(←ご存知、アタシの持論です。アタシにとって、現実もネットも「関わり方」は水平線上である)で、「気づくこと」を、最大のテーマに、様々な「私たち」にとっての旅路と幸福の追求のあり方について一年間書いてきたつもりだ。
そして、アタシは初心者のくせに、道場のつもりで(笑)、BBSを開設し、したこまコトバを重ねあわしていった。
そして、同じく訪問者として、感性の琴線に触れさせていただいた日記やサイトには自己紹介を兼ねて書き込みさせていただいてきた。
常に自己に楔を打ち込んで戒めとした端的な言葉をご存知だろうか?
ネット交流は「勇気」と「礼節」。
それは、多様性を認め、一人ひとりとの関係性を模索し、また保つこと。
そして、ひとつひとつの事象を親密なコラボレーション(共同作業)として築いていくこと。
これが、アタシの勇気と礼節です。
現実もネットも分け隔てない水平線上として捉えきってきたつもりなので、時間的、空間的、
精神的損傷は幸いなことに皆無であった。
重ねて自己宣伝のようで恐縮だが、ネット交流をはじめた3ケ月の準備期間後、朧ながらも人格を出していこうとした(※12月初旬―湯煙向こうにまるくんですー―のことです)時期と歩調を合わせるかのように、数名のすばらしい読み手と、自己を一層高めることが敵ったすばらしい書き手に恵まれたことは、本当に偶然のなかの必然(※1月の日記、全編参考です♪)のごとく幸せなことであった。
一方で、広場全体をまた一部を遠めにしながら感じたことは、取得したⅠD人格は人格と密着していながらも、すごい高速度で分離しうるものである。
これは、いかに関係性のなかで培うといっても克服しがたいものだ。
そして他者の背後に広がる闇と、その気配。
本来、「匿名性」と「親密性」は相容れないものである。
しかし、ネット交流をはじめとしたメディア社会の構成員は、ネット人格=匿名性であるがゆえに、かえって現実のしがらみを抱えた人間関係以上に親密になるという「可能性」を内包している。
『インティメント・ストレンジャー(親密な見知らぬ他人)』現象を引き起こすのは必然である。
メール、ダイヤルQ2、パソコン通信、チャット・・・・
ありとあらゆるメディア社会は、匿名性により「装おう」ことで「自己を置き換え」、「自己を演じる」ことが容易なのだ。
ここに、「楽」があり、「逃避」があり、関係性で問えば危険な罠が張り巡らせられている。
臨床心理学者S・タール氏はこれを「オンライン・ペルソナ(仮面)」と呼んだ。
匿名性と親密性が交錯した「親密な見知らぬ他人」は、なんと逆説的だが、私たちを「解放」するのである。
現実社会でのしがらみ、地位や役割、物理的な空間軸や肉体、社会的烙印(スティグマ)、そして性別、年齢すらからも解放しうるのだ。
それゆえ、こんな言説がネット構成員のなかで圧倒してしまう。
「――心は目に見えないでしょう!!??でも顔が見えないからこそ、心を打ち明けることができる!これが本当の私だっ!!!――」
こうして、擬似社会(バーチャル)が肯定的に受け入れられ、自己保身し、現実の社会より重点を置くというねじれ現象が生じてしまう――
――。
アタシの論旨の結論だけを、もう一度繰り返しておきます。
幸福を追求する道しるべと
幸福を擬似する道しるべは
決して相容れない
つづく(封印していた、アタシなりのネット論三部作の一号です)
何ゆえ、ネッ人格ではなく人格か?―『見知らぬ親密な他人』
at 2003 06/04
テーマをお伝えしておきましょう。
【常盤(ときわ)放たれ、常磐(じょうばん)行く――】をテーマに、
【解放】です。
*******************************************************************
今月末をもって、【貴方と私の徒然なる幸福手帳――フンコロガシのささやか幸せ帳】はトップに掲げています、メルマガ配信へ移行していきます。
ご理解・ご協力をお願いいたします。
*******************************************************************
ただし、【メニュウの―★風が届けた握手】を利用させていただき、みなさんとお会いできるかと思います。
*******************************************************************
さて、【解放】――キワードを携え、ネット論の第2部です――――。
―――アタシは現実もネットも、水平線上の広場の視点で、、、、、アタシのハレもケも何ら偽装しない。
♪アタシはおびえない、おそれない、いつわらない、でもキカイオンチのヘンテコリン♪
こんなテーマソングを口ずさみながら踏み込んだ未知の世界、ネット。
昨年の夏から初めてもうすぐ一年。
過ぎし2月のある【一人リンガラ推進センター(笑)読み物帳】にて、広場と関わった原点をこう自虐的に紹介したことがある(笑)。
再掲してみましょう。
①0CNの無料HPと勘違いしていた、ああ勘違い(笑
②旅行に行かせろ!家庭内家出デモ(爆
③リンガラ推進しよう!リンガラ万歳(撃沈
④出会い系サイトとの勘違い――今でもそうなんか?(爆
⑤ネットワークを駆使して人権について気づいてもらおう―その前に自分をなんとかせ~よ♪
⑥なんとなく時間潰しになるしぃ~~
「さて!正解はどれでしょう~~??」
・・・・・・・・なんて皆さんに求めてもしょうがないですよね(泣
実は・・・・・・どれも正解です(爆
一年かけて、ただのHNからネット人格へ、そこから人格を見据えてお付き合いできる友ができた。
一年かけて、「見知らぬ親密な他人ではなく、
「知りうる遠くの友人」でありたいと努めてきた。
一年かけて、少しでもリンガラ音楽を知ってもらえた。
一年かけてもHP作りは放置したままだ(笑
一年たっても一人旅できるチャンスはますます遠のいていった(哀
一年たっても、一人も彼女はできない(爆
さて、論旨がずんずん離れていきそうなので、
自戒を込めて、ネット中毒について、みなさんとまずは自己診断してみましょう。
キャバリー・S・ヤング氏著「インターネット中毒」から抜粋したサイトがあるので紹介してみましょう。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4306/memo/tyudoku.html
★この手帳を中断してもいいですから(笑)、ぜひあなたも試してみてください!★
===================================
問1: 思っていたよりも長くオンラインにいた経験はありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問2: オンラインで長く過ごしたために、家事をおろそかにしたことがありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問3: パートナーと仲良くするよりも、インターネットで得られる刺激のほうを求める事がありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問4: オンラインで新しく知り合いを作る事がありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問5: 周囲の誰かに、あなたがオンラインで過ごす時間について文句を言われた事がありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問6: オンラインで費やす時間のせいで、学校(仕事)の成績や勉強に悪影響が出ていますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問7: ほかにしなければいけない事がある時でも、電子メールをチェックしますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問8: インターネットが原因で、仕事の能率や成果に悪影響を与えているか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問9: オンラインで何をしているのかと聞かれた時、自己弁護をしたり、秘密主義になったりしますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
問10: インターネットで楽しむ事を考えて、現実の生活の問題を頭から閉め出そうとすることがありますか?
全くない めったにない 時々ある たびたびある 常にそうだ
=★=★=★以下、このサイトでは設問が20まであります。
結果の読み方 71点以上の人 あなたのインターネット中毒度は高い!あなたのインターネットの使用は、生活に重大な問題をもたらしています。すぐにでも対処した方が良いでしょう。
41~70点の人 あなたのインターネット中毒度は中程度です。インターネットが原因となる一般的な問題を経験しています。それが生活に与える悪影響について、よく考える必要があります。
21~40点の人 あなたのインターネット中毒度はあまり強くないようです。平均的なオンライン・ユーザーです。ウェブをサーフィンする時間は少し長過ぎるかもしれませんが、アクセス時間を自制することはできます。
20点だった人 あなたには、インターネット中毒症状は無く、まったく正常です。
====================================
いかがでした?
アタシは34点でした・・・
自分でも高いと思います(TT)
しかし・・・・
話はここで終わらないんです・・・
「ネット中毒」のまた逆の病理もあるのです。
「ネット不信」です・・・・。
日常生活の線上のはずの、メールチェックやあるいは自己のHPの更新がおざなりになるなど停滞。
そして広場での「嫌な人」との遭遇による「拒否」や「閉塞」で終結する。
これらすべて余暇として、生活の向上になんら貢献しえていないのである。
さぁ~~~~、どうしましょう(笑
「親密な見知らぬ他人」より「知りうる遠くの友人」へ
at 2003 06/06
アタシはネット交流の場を「広場」と呼びました。
それは古代ギリシアのポリス(都市国家)におけるアゴラ(広場)を意識して、です。
人間同士の総体的なコミュニティの場としての可能性を見出していた(いる。・・・・でもよいのですが)のです。
アタシの「広場」での関心は、この手帳で繰り返し述べている「関係性の構築」とともに、体系としての言語(ラング)に向う一方、言語的には同一の文章でも、実際の「広場」では、それが言われる(書かれる)回数だけ話し手(書き手)と聞き手(読み手)の関係やその場の雰囲気などにより異なる意味を表わす「ことば」です。
「ことば」への探求は行き詰まりになることがあり、また、「ことば」だけで他人と伝えあうことは、不可能に近いという事実にも行き当たるのです。
「ことば」というのは、言語だけで実現しうるものではなく、話し手聞き手間の方角や動き、声の大小や音色の善し悪し、男女の別、相手の背景にある知識などの諸要素が分けがたく溶け合っている総合体としてしか存在しえないのです。
そんな自明に行き当たりました。
ネットの壁ですね。
このような視点に立ち、鑑みて、あらためて「ことば」での「伝え合い」を考えていくと、ことばというものは独立して扱ってはならぬもので、さまざまな要素から成り立つ、伝え合いのなかで、ことばはどの部分を支え、どのような可能性があるのかを模索せずにはいられません。
「広場」でのコミュニケーション総体のなかでの、「ことば」の占める領域を捉える方向づけが必要なのです。
もちろん、繰り返しますがコミュニケーションの形態は言語によるものだけではないのです。
赤ちゃんが成長する過程=文化化はその一例であるし、衣食住すべてに必要とされる経済活動=交換はすべてコミュニケーションですよね。
マスコミによる伝達であれ、個々の人間の交わりであれ、コミュニケーションです。
そして、ネット=広場での交わりとは、日常で直接的かつ個人的な交わりにおける「伝え合い」と定義してみましょう。
この種の伝え合いに最小限度必要な条件を自分なりに整理してみました。
① 二人以上の「人物」が、
② 一定の環境のなかで、
③ ある程度の時間軸を共有し、
④ ある事項を共有し、
⑤ 直接的に関わる
以上のような対象領域と重ならなければ、同じ背景世界での伝え合いは不可能です。
もちろん、「同じ」こととは、数学的厳密さでいう、同じ、ではないですね。
文化的、あるいは言語的同一性です。
「広場」での「伝え合い」ということがネットにもそのまま当てはまるという持論(※現実もネットも水平線で・・)を説明させていただきました。
では、伝え合い、の理論からみて理想的というのは、人々(書き手、読み手)が同意見に落ち着いているとか、共感しあっているという場合のみをさすものでしょうか。
そうではないと思います。
「同じ事項のなか(共有)で」の、激しく対立してもよいし、反発しあっていてたとしても、「関係性」が誤解や誤謬に乗っているのものであれば、また「同じ世界に住んでいる」という共通認識背景=基盤があれば、ことばのもつ可能性は無限大に拡大することができうるのです。
これは、アタシの複数の友人が「会話のセックス」と例えてくださりました。
それが、幸福な「夢紡ぐ広場」(私的なことですが、アタシのリンクの表題です(笑))なのだと思います。
少しムツカシイ言い回しで共通認識背景=基盤といいましたが、これを「コード」と当てはめてみてください。
「人物」の背景をなす言語コード、道徳的コード、あるいは宗教観コード、政治イデオロギーコード・・・・・このようなコードの「束」がなければ、「伝え合い」は、アタシは成りたちえないと思います。
「何者か」に委ねた他者と、「コード」=共通認識=同じ背景世界が無い、なかでのコミュニケーションは成り立ちえません。
つまりは、ⅠD人格(※ここでいうⅠD人格とは再三述べている「自己を装う」の意です)での「伝え合い」は成り立ち得ないのです。
ここに、アタシなりのネット「広場」限界論があります。
「装う」ことでは、伝え合いは不可能で、無為なのです。
「コード」というキーワード、でアタシを解放してみましょう――――。
「見知らぬ親密な他人」より「知りうる遠くの友人」へ・・・―――アタシの、広場への参加のきっかけの当初からの目論見(理想)です。
空はすべて繋がっているのです。
今日もかの地で彼(彼女)は元気に過ごしているであろうか?
「五感」というコミュニティ手段でもって「触れ合って」きた友より無償に、どこか、何か、「思い入れ」が強いのは何故でしょう?
「書く」、「読む」、という手段しかないコミュニティは、なるほど疲れます。
浪費します。
しかし、アタシはこれでいい。
心地よい。
そんな風が吹いています――――。
↓「私の解放」につづきます。
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