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風が届けた握手
風が届けた握手 ― 一人ひとりを愛するということ ―
at 2003 07/25
★ net広場に参画させていただいて今日7月25日でちょうど一年たちました。
もともとどちらかといえばネット不要論者であり、PCも得意ではありません。アタシにとっては書く道具であるワープロからパソコンに変わっただけなのですから。
ここに一年飽きもせずおれたのは、兎にも角にも、「伝えたい」ことがあるからです。
当初から日記ではなく手帳ですよね(笑)。
そしてネットを通したネットワーク構築が、みなさんのなにがしかの変革にあながち無為ではないと確信してるからです。
★ 昨日、ひそやかな自分のご褒美に、はじめて友だち紹介欄をマトモに(笑)書いてみました。カフェで出会ったカフェにとどまらない友人から書き始めており、まだまだ更新中です。
彼彼女らのHPはしっかり多様な愛に溢れた人間性がにじみ出ているはずです。
【★風が届けた握手】をぜひ覗いてみてください。そして共感が生まれたらしめたものです。ネットワーク、「繋がる」とはこういうことであるのですよね。
ただし、アタシが紹介したことでなにがしかの迷惑や無碍な行為にさらされるのは本意でないことは言うまでもありません。
「あなたは人を愛せますか?」
アタシも胸に刻印し、PCに向います―――。
******************************************************************
では、今回は人権教育そのものが人権である、「人権教育がアタシまるくんである」という多角的な側面を紹介しながら、切り込んでみましょう。
●「人権についての教育」
教育内容に関する概念で、人権を学ぶ、ことです。
みなさんが思い浮かべるのはこれでしょう?
もちろん、しばしば、人権教育そのものと考えられてきました。
また「教師(指導者)はすべてを知っており、生徒は何も知らないという銀行型教育」を批判した西洋の人権家が指摘したとおり、従来では人権を学ぶことは堅苦しく権威的で
皮肉なことに人権とほど遠い雰囲気が支配的だったのです。
今日では、人権に関する認識は、世界、社会、文化、自然、人間などグローバルな理解と交差させることにより、より体系的に深化させて学習していく広がりがあります。
人権に関する知識が重要なのはいうまでもないが、どのような知識をどのように生きた力として、いかなる方法で獲得するかという問題認識を明らかにしなくてはならないのです。
必然的に知識の問題はスキル(技能)、学習環境とも関係してきます。
人権に関する知識は世界、社会、自然、文化、人間、他者などに対する理解を深めるような形で獲得すべきであり、「世界を読む」力につながる必要があるのです。
●「人権を大切にする教育」
人権の価値観にふさわしい雰囲気のもとで学習していくべきという概念
人権を通じての教育――という表現を用いられることもあります。
教育の環境や雰囲気が人権を大切にするものかどうかという切り口からのアプローチになります。教育のプロセスそのものが人権を大切にしていなければなりません。
雰囲気が抑圧的であったり権威的であったりすれば、教える側―教わる側という関係性しか築けなく、「○○のいうことは絶対的だ」、「建前と本音がある・・」、「ひとつの正解しかないのか」という隠れたカリキュラムが支配してしまいます。
これらの表向きのカリキュラムより強い教育力をもちえているのですから。
みなさんの教育はいかがでしたか??
●「人権としての教育」
教育を受ける機会を保証すること、そのものが人権ということ。
人権としての教育とは、「――人種、宗教、エスニック集団、社会的経済的地位、ジェンダー、地理的条件などの違いにかかわらず、教育への平等なアクセスや機会が得られること――」と定義されており(「ヒューマンライツ&エデュケーション」(米国西部地区国際比較教育学会編)、リテラシー、言語、文化の保全、政治教育、多文化理解、などさまざまな観点に基づくニーズへの対応などへの権利が提示されています。
日本においては、同和教育の展開のうえでも、同和地区の子たちのための教育に当てはめるだけでなく、すべての子にとって教育が疎外的にならないよう、快適な居場所とざまざまな可能性を追求できる場であるという視点で見直そうとされています。
いじめや不登校、落ちこぼれ、などの問題の克服につながるはずです。
●「人権のための教育」
すべからく教育とは人権の普遍的実現につながるということ。
人権をめざす教育、人権における教育という二つの捉え方ができます。
また、人権を実現するための力を育てる意味もあり、主にスキル(技能)をさして使われます。
わが国では、効果的な自己主張のスキルの開発が不十分であり、コミュニケーションや社会関係の技能を育てることは重要な意味があります。
このカフェをご覧下さい(笑
疎いコミュニケーションスキルにより、なんと輝きのない世界だことか(笑。
知的スキルとして、判断力、コミュニケーション力が例示されています。
社会的スキルとして、「違いを認め受容すること」、「肯定的で悲抑圧的な人間関係の構築」、「対立を非暴力的に解決すること」、「責任をとること」、「決定に参加すること」、「人権を守るためのあらゆる機構を理解していくこと」などが挙げられています。
これらのスキルでもって、「学習から行動」へ結びつけるのです。
行動しなければ、真の人権教育とはいえないですから。
どうです?
人権教育というのが、人権を教育する、のみではないのですよね?
あなたの存在、アタシの存在がすでに人権教育で、「あらねば」ならないのです。
文脈として、「人権」とのみ書けば、―あなたはそこにいる―だけなのです。
風が届けた握手――――。
あなたは何も感じませんか?
今日もどこかで風は吹いているのです。
風が送った握手 ― 真を成さしめる ―
at 2003 07/28 12:49 編集
入会1年めにして、はじめて「友だち紹介」を活用してみました。
これまでしてこなかった理由はちゃんとあるのですがね・・・・。
みなさんの「品性」はHP一読でわかるタイプですが、「可能性」についてはけっこう交流が必要ですからね・・・。
★【風が届けた握手】にて「カフェ交流大名鑑」となっております。
ちょこちょこと、頭の記憶とオフラインに移動させた記録を紐解き、3日かかりました。
ぜひ、覗いてみてくださいね♪
それなりに労力の結晶です(笑
************************************************************************
人権教育が示すのは、私たちの「存在」そのものであることは、前回お届けした。
「教育」とは私たち、そのものなのだ。
そして、世界の潮流はこれまで独自に展開されてきた教育運動のうねりが一つに結ばれようとしている。
グローバルな教育、国際理解教育、平和教育、環境教育、開発教育、多文化教育、などが
人権教育そのものとして理解され始めようとしている。
たとえば、平和教育。
これまで平和教育とは戦争について学び、戦争に反対し、戦争のない状態、にすることを目ざしてきた。しかし、今日においては、より積極的な平和を追求する動きにある。
先のイラク攻撃において、この広場でも「戦争反対!」とその声はか細いながらもうねりのようなものがあったことは、みなさんの記憶にまだかすかにあるだろう。
しかし、はたして戦争反対を表明するのみで、平和を構築することが幻想であることは、あなたがたご自身も実は自覚されているのではないか?
そのため、今月はじめ頃お伝えした、わが身の無力感から学習能力・態度が後退し、価値を得られず、平和ボケも付加され、なんら糸口を「自身」で見出せないでいる。
――戦争が仮になくなってもそれは消極的な平和にしか過ぎないのだ。
人々の間に差別や抑圧があれば、戦争の火種はいつでもくすぶっている。
このような差別や抑圧をとそれを支える構造的暴力をなくしていくこそ、平和の目的に「すべき」なのだ。
国と国の関係だけでなく、個人間の葛藤を非暴力的に解決する力を育てることと、平和教育の課題は与えられた―――。
そもそも隣人同士での葛藤を、職場での葛藤を非暴力的に解決する技能(スキル)、力(パワー)を持たないのであれば、集団あるいは国家の平和をとうてい達成し得ないのである。
また、一国内で運動のうねりをみせた多文化教育もグローバルな視野を持ち始め、ジェームズ・リンチなどは「グローバル多文化教育」という概念を提唱している。
彼によれば、「――人権に裏打ちされて展開されなければその目的を達成することができない。なぜなら、各国に外国から労働者が流入してきたことによって多文化教育の発展が求められるようになったのだが、この外国からの流入そのものが世界の相互依存性によって生じているからである。多文化教育は集団間の関係を出発点としてもちつつも、個人と個人の関係をも大切にしなければならない――」
つまり、「違いを豊かさ」にという多文化教育のスローガンそのものが、他者と自己の違いに至らざるを得ない、ということなのである。
【これが、まるくんがいうところの「関係性」による「自己理解」なのである。】
平和という記号でつきつめても、その「関係性の達成」でもあるはずだ。
国際理解教育や環境教育、開発教育においても同様である。
いずれの教育運動のうねりも、一方でグローバルな視点でもって枠組みをマクロに広げ、他方で、一人ひとりの人権という視点をもってミクロな領域に入りこむことが当然の潮流となっているのである。
名称は違えど、教育・運動の間にあった壁はそもそもないもので、徐々に崩れて相互乗り入れができるのである。
そして、個人の基礎理論の軸となるものが、まず第1に、これまで何度も述べてきた自尊感情である。
★自尊感情とは自分らしさ、である。
★自分らしさ、とは幻想でしかない。
★自分らしさとは、「人と違う」ということを「学ぶ」ことだ。
そして第2に「関係性」である。
コミュニケーション能力、のことでもある。
人の話や気持ちを聞いたり、情報を的確に吸収する能力、自分の気持ち・意見を相手への配慮を怠らず表現する力、である。
人の思いをわかろうとすることが、他者の権利に関心をもつ出発点だと思う。
コミュニケーションによる関係性とは、ちがう文化や立場をもった人と接するときなによりも大切であろう。
そして第3は、今回はじめてお伝えするアサーティブネス(非攻撃的自己主張)である。
アタシの一年間の広場での「態度」と「姿勢」を邂逅してみてください!!
聞きなれない言葉だが、相手を傷つけず、尊重しながら自己主張するという、実はアタシまるくんもなかなか不足しがちな、スキルである。
相手への尊重をもちながら素直な自分を表現する――――ことはなるほど難しい。
しかしながら、もめごとの原因を受けとめるなかで、受容的な人間関係をつくるための技能は、多様性を理解し、問題を解決し、社会参加する力の基礎でもある。
これらの、個から地球への連鎖という、グローバルで国際的人権教育の運動のうねりでもって、アタシ「まるくん」は、これを「幸せ」と主張するのである。
教育――を啓発、学習あるいは政治に置き換えてもなんら変わりはしない。
今日の手帳が、これまでの縁取りを明らかにするとともに、集大成でもあります。。。
いよいよ幸せ帳も終章に近づきました―――。
きちんとこの「徒然なる貴方と僕の幸せ帳」を読んでくれている方だけにプレゼントがあります。
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