●いちごばたけ●

○サンタさん


GO↓




























サンタさんお願いです















俺に

















俺にハナをください
























サンタ さん


























「お、雪降ってんじゃん」



撮影の合間、窓から外を見てカメが一言。

「うっそマジで!?」

俺がカメのとこまで行ってみると、窓の外にはカメの言うとおり雪が!!

今年初!!の!!雪!!

赤「すっげーキレー・・」

聖「あ!!ぅおぉ!!雪降ってんじゃん!!」

赤「!!何聖、お前ガキくさい!!」

亀「仁、お前も人のこと言えない(笑)」

赤「おっしゃー(無視)!!窓全☆開!!」 ガラッ!!















「「「さむっ!!!!!」」」


バタン!!















――――撮影中の人達――――


中丸「・・・何?今の声」

上田「・・・さぁ?たぶんあの声からすると仁達かな」

中丸「だろーな。つかめっちゃキレーにハモってなかった?」

上田「うん。何やってんだろ」

中丸「さー・・・・・ってアレ?田口は?」

上田「・・・・・・・・・さぁ?」


――――――――――――――
















赤「さっっっむ!!何今の!!ありえねぇ!!」

亀「つか今気持ち悪いくらい声そろったし・・・」

聖「仁!!いきなりあけんなよお前!!」

赤「こんな寒いなんて思わねぇよ!!誰も!!」

亀「ハイハイハイ(笑)。つーかこのまま降ったらホワイトクリスマスになるんじゃない?」

聖「そーいや明日クリスマスじゃん」

赤「俺クリスマス嫌いなんだよねー」

聖「はっ!?何それ!!」

亀「初耳だけどそんなの」

赤「アレ?言ってないっけ?」

亀「全然」

聖「つーか何で嫌いなんだよ。もしかして辛ーーーーい思い出でも?(笑)」

赤「そーさねー・・・」(聖:否定しねーのかよっ)



赤「つか正確に言うとサンタが嫌い?」


亀聖「サンタ?」


中丸「おぉ!!雪降ってるじゃん!!」

赤「うっわ!!中丸あせるっっ!!」

聖「お前心臓にわりぃ!!」

亀「マジあせったー・・・」

中「つーか3人さん、次撮影。いってらっしゃい~」

赤「おぉっ!!おっしゃ!!行くか撮影ー!!!」

聖「あっ仁!!まだ理由きいてねぇぞ!!」

亀「そーだ逃げんなオイ!!」

赤「さぁーーーっお仕事お仕事っっ♪♪」























俺はサンタが嫌い。



















ずっとずっと願ってんのに


















サンタは俺のほしいものをプレゼントしてはくれない。

























もし本当にサンタがいるなら




















ずっとずっと、ガキのころからずっと願ってるプレゼントを




















クリスマスじゃなくてもいいから




















いつでもいいから





















俺のもとへ届けにきてほしい。































「あっ、仁おかえりーーーー」

「ただいまー・・・・・・・・って・・・・何でいるんですか華子さん!?」



今日の撮影終了ってことで帰宅。

(結局カメ達には、サンタが嫌いな理由は何とかきりぬけて話してない。)

そして家に帰ると何故か家族と一緒に夕ご飯を食べてる隣の家の華子。(通称ハナ)

幼馴染だから、たまにうちにきたりする。

でも最近はいそがしくてあんま会えない。

「あははー、おいしいよーこのコロッケーー仁も食えーーーww」

「華子ちゃんちの親さん、旅行に出かけるそうなのよー。で、その間華子ちゃん預かってくれって言われちゃってw(母)」

「うっわー普通一人娘おいて旅行行くかぁー?」

「いーじゃんっw仁家におとまりっ♪♪」

「おっしゃっw一緒に風呂はいっか♪♪♪」

「あははソレは却下っ☆」

「うわつめてぇーっ(泣)」

「一応自分彼氏いますからっ!!残念!!!」

「ハイまず同い年の男のいる家に泊まりに来たって時点でアウトーっ。切腹!!!」

「まぁ華子ちゃん彼氏いるの!?ほら仁!!華子ちゃん他の男に取られてるわよ!!(母)」

「ハイそこ若者の話に入ってこない!!そしてそこ何デレデレしてんの華子さん!!」

「してない!!デレデレなんかしてない!!」

「してますねー。顔にデレデレしてますって書いてありますよー」

「えぇ!?嘘っ!?」

「うっそーー。つか騙されねーだろフツー」

「あぁっ!!嘘ついた!!嘘ついた!!仁泥棒決定!!」

「はっ決定!?始まりじゃなくて決定すんの!?」

「ハイハイー、2人ともラブラブなのはわかったから!!仁も早く着替えてご飯たべちゃいなさい!!」

「へいへいっ」

「早く来いよ仁っっ」

「おうよっ」


バタンッ















山田華子(花子じゃねーのかよーって言いたくなる)

隣の家に住んでる俺の幼馴染。


そして













俺が今すぐにほしいプレゼント。











ずっと好きだった。

ガキの頃からずーーーーーっと。


こんな大きなプレゼント、

サンタが持ってきてくれるわけないけど、

俺はサンタを信じて待ち続けてた。



そしてサンタさん・・・!!

いやサンタ様・・・!!!




ハナの両親を旅行に行かせてくれてありがとう・・・!!!



つかサンタってこーゆーの専門外じゃない?

神様に感謝するべき??

まぁそんなのどうでもいい。(よくないけど)


でももーちょっと早かったらよかったのに。


今のハナには、もう彼氏がいる。

つい最近できたらしい。

どんな奴かは見たことないけど、とりあえず逝っとけって感じ。

だってハナは俺のもんにならなきゃなんねーのに!!

つかハナも何で気づかないかね?

俺すっげーアタックしまくってんのに。

だから彼女とかもつくってねーんだよ?俺。


















「ガチャッ やっほう元気!!」

「うおわぁ!?お前いきなり入ってくんなよ変態!!

 もーちょっと早かったら俺上半身裸だったし!!(着替えてました)」

「いいじゃないですかー、仁と私の仲じゃん??」

「・・・何、誘ってんですか?」

「断じて違います」

「えぇー俺はその気ですけど?」


「おばさーーーーーん!!!!!仁に襲われま 「襲ってませーーーーん!!!!!」


「―それでーよしっ!!」

「汚い手つかいやがって・・・マジで襲うよ?」

「そーいえば今日雪降ったよね!!」

「何、無視か!?俺ホント寂しいよ華子さん!!」

「ふーっーたーよーねーぇー??」

「あー降ったねー。つかいじめ?いじめかよ?」

「まだ降ってんのかなー」

「さーねー(無視し続けるつもりか・・・)」

「おぅし!!見てみよう!!」


そう言ってハナは、部屋の窓のカーテンを開けた。


「おぉ!!まだ降ってますよ仁さん!!」

「おっホントだ」

「この雪さ、明日のクリスマスまで積もるかな!?」














クリスマス・・・












「・・・さーてどうでしょうかねー。もしかしたら明日全部溶けるかもよ」

「えーーーショックじゃんソレーーーっ」

「・・・・つーか華子さん」

「はい?」



「やっぱクリスマスは彼氏とお過ごしのご予定で?」



「・・・まぁーそうですねぇーアハハ(照)」

「何照れてんだよやらしい!!」

「なーっ!!仁に言われたくないーーーっ!!!」

「その発言は自分がやらしいって認めてますよ?」

「えぇっ!?認めてない!!認めてないっ!!!」

「日本語の勉強が足りませんね」

「うわーー仁のくせにーーームカつくそれーーーっ」

「何ソレ!?俺お前より地位下なの!?」

「下だよーー昔っからーーー」

「うわお前かなりムカつく!!!」

「アハハ、おっかしーー」

「何がっ」

「仁の顔?」

「それって俺侮辱されてんの?」

「さぁ??楽しみだねークリスマスっ♪」

「・・・あー、まぁね」

「アレっ、テンション下がりましたね??」

「んー?・・・・・・・ハナはさぁ」

「はい?」



「サンタって信じる?」




「・・・・・・」




「信じるっ!!」

「何今の間」

「気にしないっ!!でも何でそんなこと聞くの??」

「んー?俺はサンタが嫌いだから」

「えぇっ!?何で!!いいじゃん!!好きなプレゼントくれるし!!子供達のアイドルじゃん!!」

「・・・何かちょっと間違ってるねそのイメージは」

「そーかなー?」

「そーです。それに俺には好きなプレゼントくれなかったし」

「えぇっ!!仁そんな寂しい人生おくってたの!?・・・大変だったねぇ・・・よしよし」

「ちがうっ!!考えが別の方向いってる!!そして頭撫でんな!!(別にいいけど)」

「えーーじゃーどーゆー方向ですかっ」

「んー俺はねーガキのころからずーーーっとほしいものがあって、ずーーーっとサンタに頼んでんのに、サンタはそれを持ってきてくんねーの。ヒドくね?」

「・・・・・サンタさん仁のこと忘れてるんじゃない?サンタの地図に書いてないとか?」

「そーなのかも・・・つかソレありえねぇだろ」

「まぁ大丈夫だよ仁っ!!今年こそはサンタさん来てくれるさ!!」

「そー願いたいけどねぇ・・・」

「願いたいじゃなくて願うんです!!」

「へーい(笑)」



















お前だよ













俺がほしいのはお前なんだよ













ハナが笑ったり、話したりするたびに

















ものすごく愛しい



















何で俺じゃねーの?
















ずっとそばにいんのに















ずっとずっと














ハナのこと見てたのに














ずっとずっと















好きだったのに

































サンタなんて嫌いだ























「・・・・・なーハナ」

「んっ?」

「一緒に寝るか?」

「イヤです」



















・・・でもやっぱり今だけは
















ちょっとだけサンタに感謝(笑)


























「おっはよーっす♪」

今日はクリスマス。

だから俺等は朝早くから仕事。

ハナの寝顔をバッチリ見てから来ました(笑)。怪しい俺・・・。

カメが言ってたとーり雪が積もって、ホワイトクリスマスになりました。











そして今年もサンタは、




















俺のことには来てくれそうにない。




















聖「あっ、仁来た!!今日こそは理由おしえろよ!!」

赤「えーー忘れてなかったのーーー」

亀「教えてくれるまで忘れねーよ」

聖「白状しろコラっ」

赤「イヤです!!お前ら言ったらぜってぇ笑うだろ!!」

聖「笑わない!!ぜってぇ笑わない!!」

亀「てかそんな笑われるよーな思い出なわけ?」

上「おーい、何やってんの?」

赤「あっ上田ーーっこの2人がいじめんの!!」(聖亀:いじめてねーよ!!)

上「ふーん(どうでもいい)。つか打ち合わせだから早く来いって」

赤「おっしゃナイス上田っっ」

聖「あ゛ぁーーっ何でこういっつもいいタイミングに!!」

赤「神様俺に気があるから♪」

聖「イヤありえねーよ」

亀「つか神様って女?」

赤「俺の中では超美人w」

亀「あっそ・・・」














俺に気がある神様のおかげで(ぇ


理由はバレることなく撮影は進んだ。




今頃ハナは


彼氏とラブラブしてんだろーな・・・って思うと


セットにやつあたり(笑)。





あ゛ーーーーーー・・・・・





ハナに早く会いたい。











・・・朝帰りだったら立ち直れねぇよ?俺。笑





















「ただいまーー」

俺が帰ったのは夜の9:30ごろ。

玄関にはハナの靴がちゃんとあったから、

朝帰りではなかったらしい。笑

リビングに入ると、TVを見て大爆笑している母が。

何やってんだよオバサン・・・。

「・・・ハナは?」

「あ、おかえり仁ー。アーッハッハッハッハッ。あー華子ちゃん?アンタの部屋じゃない?ブッ、アハハハハハハッあーーもーお母さん笑いすぎでやせそうだわっ」

「・・・・・・あっそ・・・(いっそ死ねよ・・・)」



















ガチャッ

「ハーナー・・・ってアレ?」

「Zzz・・・」



部屋に入ると、ハナは俺のベッドの上で熟睡中。

寝顔はもうものすごく可愛くて。







あ゛ーーーーーーっっ









頑張れ俺の理性!!!!!



















「・・・・・・・ん゛ー・・・?」

「・・・あ」


ハナ起床。


「・・・・・・(ボー・・・)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁっ!!仁!!おかえり!!」

「ただいまっwつかおはよう?」

「・・・・・・・・おはよう仁!!」

「おはよう!!笑」

「・・・・・・・・そーだ仁!!」

「ん?」



「明日おかーさん達帰ってくるんだって!!」



「・・・ってことは?」

「今日でお泊り終了ってことですねっっ」













・・・・・・ってことは?















ハナにまた(あんまり)会えなくなんの?
















「何かねークリスマスパーティするんだってーー」














ちょっと待て。














早ぇよ親帰ってくんの!!














バカじゃねぇのサンタ!!!!

















「またあんまり仁と会えなくなるねーー」













うわー・・・












何かその言葉めちゃくちゃ寂しいんですけど・・・。













もし俺がハナの彼氏だったら













毎日会えんのに・・・。


















「・・・どーした仁っ??」
















「・・・・・・俺・・・」


「・・・?」


























「・・・俺、ハナが好き」
























「ガキのころからずっとずっと好きだった」
























「・・・・・・・・・・・・・・」





























・・・・うわーーっ何言ってんだ俺っ!?





















ハナすっげぇ固まってるし!!





















・・・・俺かっこわりぃーーーーっ!!






























「・・・・ぅわあああぁぁぁあぁぁ////」























・・・・・・何でお前が赤面!?




















赤面なのは俺ですけど!?
























「どーしよう仁っっ!!」


「・・・・・何が?(つーかどーしようも俺なんですけど・・・)」









「サンタさん私にプレゼントくれたよ!!!」






「・・・・・・・はい?」

「今日ね、彼氏と別れたんだ」

「はぁ!?」

「なんか“ただ一緒にいるだけって感じがする”って言われた。

 悲しかったよ。でも、1人になったとき

 仁に会いたいって思った。

 会って、一緒に話して、一緒に笑いたいて思った。

 でも、今日仁仕事帰るの遅いっておばさん言ってたから、すぐ会えなくって。

 それにまた、あんまり会えなくなっちゃうし・・・。

 だからね、サンタさんにお願いしたの。

 “ちょっと遅いかもしれないけど、仁を私にください”って。

 そしたらホントに叶ったよ!!すごい仁!!!」

「・・・・・・・・」






何だかよくわからないままハナに抱きつかれてて。






・・・・よーするに。





ハナも俺と同じよーなことを考えてたってわけ?(期間は違うけどさ)











・・・・ってことは・・・




















・・・・・・両想い?
























「・・・うっそぉ!!!???」

「あははーー仁おもしろいーーーww」


























サンタさん






















嫌いなんて言って本当にすいませんでした(土下座)























やっと届きましたよ






















プレゼント。
























かなり遅くなったけど


























今俺は最高に幸せです。

























このプレゼントは
























一生大事にします!!!!!!



























「・・・なーハナ」

「んっ?」

「今日こそは一緒に寝る?」

「んー・・・何もしないならね」

「えぇー、それは辛い・・・」

「あっ!!そーだ!!!」

「ん?」






















「メリークリスマス仁っ♪」


「・・・・メリークリスマスっ☆」
























‐‐‐end‐‐‐


















―――あとがき―――


初赤西夢です。
ってかこの次期にサンタってどういうことよ?え?・・すいません(死
最後のへんちょっと怪しいですが勘弁してください・・(死





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