尿アルブミン検査はA1cより大切!





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A1cが高くても低くても、合併症になる人はいます。
血糖コントロールとA1cの検査だけでは、合併症は防げないと知っていますか?

いっしょうけんめい努力して、A1cを低くしていたのに、合併症になってしまった・・
そんなのは悲しすぎます。

尿検査による「微量アルブミン検査」「尿アルブミン検査」を必ずチェックしておきましょう。




この検査では、腎臓の健康状態がわかります。

腎臓と眼は、ほそい毛細血管がたくさんあるところなので、異常をチェックするのに適しています。
まだ治療が可能な早いうちに悪くなりつつあることがわかれば、なんとかできます。

アルブミン検査には「血中」と「尿中」があります。
似ているけど、腎症をチェックするには尿で検査します。
ちがいがわかりにくいですよね?

-- しくみ --
血液 → 腎臓 → 尿 という順番でカラダの中を流れています。

コーヒードリップで例えるとわかりやすいです。
注ぐお湯が血(コーヒー豆が血中の糖や老廃物) → ペーパーフィルターが腎臓 → カップに注がれたコーヒーが尿 です。

お湯や豆を採って検査しても、フィルターに穴があいてるかどうかわかりませんよね。
抽出されたカップの中のコーヒーを検査すれば、フィルターに問題があるかどうかがわかります。

ここまで聞いたら、もうちがいがハッキリわかりますよね?ムフフ。



尿アルブミン検査では、
フィルターの穴が小さかったり、穴の数が少ない早期の段階で数値が出るので、小さい変化がすぐにわかります。
そのときに対応できれば、合併症(透析)になる心配はありません。

検査をしないと、知らずに穴がたくさん増えてしまっているかも...。
だいたい、発症して10年くらい経つと、値がアップしてくるそうです。

ちなみに、わたしはA1cは高く「不可」の領域ですが、不思議とこの値が低く、ずっと2.0〜4.0あたりをウロウロしています。
健常人である若いドクターは、4.3だとおっしゃっていました。
2型になったわたしの父は、4.4でした。

3カ月毎に測っていますが、値の変化を長期間見ていくことが大事なので、半年毎でもいいかもしれません。
血糖値や血圧のように、しょっちゅう激烈に上下するものではないようです。



この検査をしてねーと友人に言ったら「尿アルブミン検査をするには、蓄尿検査になるからめんどうだよね」と言われたことがあります。
病院によっては、そうしなければいけないと言われるかもしれませんが、わたしはふつうの尿検査でしてもらえています。
蓄尿が必要なのは、精密な結果を必要とする場合なのだそうです。
そこまで詳しい値を出さなくてもいいから、蓄尿しないで大丈夫ですと主治医に言われました。


先生に「尿アルブミン検査をしたい」と言って、もし断られたら、別の病院で検査だけしてもいいと思います。
断るのは、この検査をよく知らない場合と、検査してもその後のフォローができないから..など、
先生にもいろいろ事情があるようです。
主治医のプライドを傷つけたり、きらわれないように気をつけて、うまい言い方でかわいくお願いしてくださいね!

『私はよくわかんないんですけど、親の知り合いにベテランの糖尿の人がいて、絶対検査しなきゃだめ!! って言われて、検査値を言わなくちゃいけないんですぅー。検査お願いします。』
・・・とか?

ここで、例えば「看護師の友達に言われた」と言ったら「じゃあそっちの病院行ったら?」と返されるキケンがあります。
また、「先生検査できますか?」「してもらえないでしょうか」と、相手に判断をゆだねる言い方だと、「そんなのまだ検査しなくていいよ」と断りやすい。押しが弱い気がします。
患者が強く検査を要求している、検査しなければならないようにやさしく追い込むセリフがいいですね。
自分が言われる立場だったら・・・と気分を害さないアプローチを。
いろいろシミュレーションしてからセリフを決めて、挑みましょう。

それでもダメだったら、この先生はやってくれないんだなと理解して、いさぎよくあきらめましょう。
他でやることを考えよう☆




わたしが言うことでは怪しい、不安があると思うので、先生方の書いた文章も載せておきます。
ぜひ読んでください!


-- 医師による参考記事 --

糖尿病の治療はHbA1cを下げればいいという誤解
http://www.ageclinic.com/treatment/


腎症による透析を未然に防ぐ、eGFRとアルブミン尿検査
http://allabout.co.jp/gm/gc/454144/



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