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舞台芸人チカブーによる今世紀最大の演し物「マボロシの鳥」。誰もが夢中になる、そして見る者によって全く印象が違うという、美しく輝く不思議な鳥を、ふとしたことからチカブーは失ってしまうが…【目次】荊の姫/タイムカプセル/人類諸君!/ネズミ/魔女マボロシの鳥/冬の人形/奇跡の雪/地球発タイトルの「マボロシの鳥」他、全9編の短編小説。テレビで活躍している大田光さんが書いた本です。「マボロシの鳥」がタイトル通り、一番印象に残っているのですが「人類諸君!」のテンポの良さや、「タイムカプセル」の時代の流れも興味深い。どこかで聞いた事があるような。ファンタジーのような。何か問題を投げかけているような。不思議な世界観でした。
Nov 24, 2012
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廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。俳優水嶋ヒロが書いた小説、第5回ポプラ社小説大賞を受賞。自殺をしようとした男が、ある男によって引き止められる。その命の行方は・・・。なかなか面白い設定でした。いらないなら、生きたい人にくださいよ。その命って事だけど何かのきっかけで、生きたいと思えるようになるんですね。自殺防止?命の大切さ?をファンタジーで伝える。不思議なお話でした。
Sep 15, 2012
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21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業“CO-OPERS”の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。映画化が決まって気になったので原作を読んでみました。どうもタイトルがふざけている気がしているのですが内容は真面目です。学生時代と現在が交互に出て来ます。遺品整理という職業がある事は知ってはいたけれど大変な現場もあると改めて認識しました。職場の先輩が彼の言うようにヒーローみたいでカッコ良かった。学生時代のクラスメイトが憎らしいくらいでしたが最後に登場した彼をみて、なんとも言えない気になりました。若気のいたりで許されるでもなく、人が一人亡くなっています。しかも影響、被害を与えている人は一人ではない!彼女との出会いは思ったよりも後だったけど実はもっと前に会っていた。二人には前を向いて生きて行って欲しいですね。やっぱりタイトルは違う方が・・・インパクトはあるけどね。
Feb 12, 2012
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父親が被害者で母親が加害者。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。「告白」「少女」「贖罪」「Nのために」に続き湊かなえ5冊目。普通っぽいのに普通じゃない。円満そうに見える家族でも問題はある!?小島さんが意外や普通の人なのでは?と途中で思えたけど抗議のやり方にもやはり疑問が。でも救ったのはすごかった。みんな自分の事ばかりで、それが普通?それぞれ色んな悩みがある。それを一番近い人が分かっていないところが、始まりだったりするんですねぇ。
Jan 14, 2012
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多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに?なぜ手首だけが残されていたのか?姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる。ドラマ化されて、注目度がアップしている誉田哲也の姫川玲子シリーズ。ちょっとだらだら読みすぎてしまった・・・途中で前半に出て来た人を忘れて断念しそうになりました(-_-;)相変わらず姫川班のチームワークが良い。「ストロベリーナイト」に比べてグロイシーンはないのね。と思ったら、最後にやっぱり出て来ました。何年にもわたってつながっていく不幸な人々。悪い連鎖のつながりが切なかったです。
Nov 13, 2011
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親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。父と娘、親子二代続けてのトップスキーヤー。娘の所属チームの研究者は、二人の遺伝子パターンを調べさせてほしいと考える。しかし、了承するわけにはいかない。父には、どうしても知られたくない秘密があった。娘が生まれた19年前からの忌まわしい秘密が。他に誰かいるはず。と思わせつつもやっぱり急に現れた犯人。丸々騙してくれないところがなんだか変な感じですが、化学の力でスポーツ選手を育てるとかありそうな、なさそうな。東野圭吾は映像化すると面白さが増すのかなーと思ってしまいます。好みの問題?
Aug 27, 2011
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売れているって話題で気になっていたらテレビでも良く見かけるようになりました。栄養士の荻野さん。2冊目も出ちゃうみたいです!理屈はわかるんだけどねー。時間がないやら、何やら理由を付けてなかなか丁寧な仕事ができないのですよ。言い訳です・・・。
Jul 25, 2011
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「N」と出会う時、悲劇は起こる-。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めた。すべては「N」のために-。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件・・・「告白」「少女」「贖罪」に続きまたまた湊かなえです。やはり「告白」のインパクトは大きい。それぞれが事情聴取を受けるかたちでエピソードが語られます。ここが“らしい”と言うか、同じ出来事を多方面から見られるのが、結構好きだったりします。登場人物が全員「N」。それぞれの過去やトラウマとつながっていて事件の真相が明かされます。殺人事件がおきちゃうし、過去も暗いけど誰かのためにってところが、ちょっと前向き?究極の愛は罪の共有by希美。一番普通そうで一番クールです。「夜行観覧車」未読だったのを思い出しました!
Jun 20, 2011
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1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。昔、綾瀬はるかと山田孝之のドラマ版を見てハマっていました。昔は映像を観て、本を読むという発想(習慣?)がなぜかなかった。最近、堀北真希と高良健吾で映画化されて、気になっていたら本好きの同僚の一押し!って事で読んでみました。初めは伏線はりまくりで登場人物も多く次々に出てくる人たちに、誰だっけ?誰?と思ったらNEWキャラと、忙しい感じでしたが、東野圭吾の中ではコレが一番面白かったかも。長編なので読み応えもあった。結局、二人の事はわからないまま・・・近づきたい!でも誰も近づけない。次は「幻夜」かなー
May 25, 2011
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暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。映画を観て、気になる事が多かったので結局、本を買ってしまいました。レイコさんの過去は意外と深かった。意外と本も淡々とした流れで、映画に反映されていたのかな?やっぱり長編の映画化は難しいよねと感じました。これは省きまくらないと2時間にはおさまらない。読んでいる間は読み進むんだけどやはり村上春樹は奥が深い気がします。個人的に奥まで行くには難しく感じてしまいます。
Apr 15, 2011
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毎日、見ない日はないACジャパン(旧・公共広告機構)のCM。このCMで使われている詩が注目されているようです。『遊ぼう』っていうと 『遊ぼう』っていう。『ごめんね』っていうと 『ごめんね』っていう。こだまでしょうか、いいえ、誰でも。大正時代の詩人・金子みすゞさんの「こだまでしょうか」という作品だそうです。「『思い』は見えないけれど『思いやり』はだれにでも見える」詩人・宮澤章二さん(1919~2005)の「行為の意味」という詩の一部だそうです。教科書とかに載っていても良さそうな気がするけれど記憶はないなー。忘れているだけか?
Mar 24, 2011
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青いシートにくるまれ放置されていた惨殺死体が発見された。事件を追う警視庁捜査一課の姫川玲子は、直感と行動力を頼りに、さらに複数の死体が遺棄されていることを突き止める。だが、彼女の想像を超えた凄絶な真相が待ち受けていた。本屋で気になっていたら有名な作品だったらしく、ドラマ化されていました。ドラマは見ていないのですが、やはり映像化されるだけあって読みごたえがありました。姫川の直感は理解できぬ域だけど周りを固める姫川班のメンツが個性的です。連続殺人の真相は・・・ストロベリーナイトのシーンは気持ち悪くなりそうだったけど姫川が刑事になろうと決めたくだりは感動でした。姫川シリーズがあるらしいのでまた読んでみようかな。
Mar 18, 2011
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取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる─これで約束は、果たせたことになるのでしょうか? 「告白」の湊かなえです。この淡々としたワールドが恐ろしい。平和そうな田舎町に起きた、恐ろしい事件。そして事件に遭遇した子供たちとその未来。そんな繋がりがあろうとは・・・コワッ
Feb 1, 2011
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国立署の新米刑事にして、世界的な企業グループの総帥の娘という宝生麗子とその家の執事影山。謎を解明しない麗子に、時に容赦ない暴言を吐きながら、影山は事件の核心に迫る。ユーモア溢れる本格ミステリー。お嬢様が刑事?不思議な感じだけど、謎をすらすら解いてしまう執事がまたスゴイ。一人で勝手に謎を解いてしまう影山。謎に近づいていく雰囲気がないのは物足りなかったけれど、キャラ設定が面白いし、事件はまだまだ続きそうなので続編もあり!?【目次】殺人現場では靴をお脱ぎください/殺しのワインはいかがでしょう綺麗な薔薇には殺意がございます/花嫁は密室の中でございます二股にはお気をつけください/死者からの伝言をどうぞ
Dec 12, 2010
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栗原一止は信州にある「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。新年度、新任の医師・進藤辰也が東京の病院から赴任してくる。赴任直後の期待とは裏腹に、彼の行動は同僚達を困惑させるものだった。今回は個人的にお気に入り、ハルさんの登場回数が増してます。映画では宮崎あおいちゃん!楽しみです。二人の関係はとても素敵で、なんとも言えない癒しの空気をまとってます。雪山に一緒に登ったり、お散歩したり。病欠もできない過酷な職場環境。医師不足や勤務時間の問題など、実際にかかえている問題でも、今まではあまり現実味がなかったけど小説を通してプライベートに及ぶ犠牲などが垣間見れ逆に現実さが感じられました。
Nov 13, 2010
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日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。ドラマは見ていないのですが加賀さん=阿部寛さんでイメージぴったり!?下町の人たち、それぞれのエピソードに加賀さんが事件とは関係ない事実も丁寧にひも解いていきます。最後まで事件解決に向けて、楽しめます。
Nov 8, 2010
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十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。この十七歳の少年を見ていると少年犯罪も普通と同じでなくてはならないはと思えてしまいます。ちょっとした弾みで人を殺してるし!復習で生きる目的を見つけた真鍋。こちらもスイッチの入りようがすごかったけど未遂で吹っ切れちゃうって、そんなものなのですかね?しかしそれによって、今度は自分が追われる側に・・・警察官の夫も恐ろしかった。妻を捜す執念がすごい。長編でテーマも重し、読み応えがありました。
Nov 1, 2010
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保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。原作を読まずに映画を観て、気になったので読んでみました。どちらが先でもメリットデメリットはあると思うのですが映画を観た時に、不思議に思えた箇所もそれぞれの気持ちやセリフの意味がわかって良かったです。殺された彼女の身元が分かるまでの緊張感や自分が乗ろうと思って乗らなかったバスがバスジャックにあったと知った時の彼女の気持ちは本だけのエピソードです。他にも彼女の学生の頃の恋愛話や彼の一緒に住みたいと思った彼女の話も全くなかったけど読むと、そこからつながっていたんだなーとなんだかスッキリと言うか、さらに切なく思えた部分でもありました。「どっちも被害者にはなれんたい」って映画にはなかったけどこれって結構重要よね。「欲しゅうもない金、せびるの、つらかぁ」ってのもそうだったのか!って気付かされました。わざと言わせないで余韻を残したのかなー??知らなかっただけに、新たに印象に残りました。
Oct 10, 2010
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13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、“ある家で人殺しがあった”という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。久しぶりの宮部みゆきです。古い作品ですが。怪しいと思う人が出てきてもなかなか証拠が出てこない。殺人事件に子供が出る幕はなく非現実的に思えるけれど、子供のために・・・と親の考え方がいまどき!?な感じで現実的な感じも漂います。最後まで一気に読みました。
Aug 8, 2010
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美大合格を目指し、京都から上京した浪人生の乾純。親戚の家に居候し、美術予備校へと通う純の前に“東てる美”に似た美奈が現れた。外車を乗り回し、銀座の高級料理店へも平気で足を運ぶ美奈。自分とは住む世界が違う彼女に戸惑いつつも、いつしか恋に落ちていく。親の愛情は重くのしかかり、友人たちとは距離が広がり、苦悩は深まる…。自分を見失ったその果てに、はたして何があるのか!?著者渾身の自伝的青春小説。上京すると都会には誘惑がたくさんあるのですね。実家暮らしだったので、都会への憧れってのがいまいちイメージわかないかも・・・。自伝的とあって、美大受験のために等々ほとんど、本当の事なのかな。彼女は結局、なんだったのか。結末は自分勝手な気がしてしまいました。
Aug 5, 2010
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週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた・・・冥福を祈るのではなく、悼む。不思議な行為です。とてもやさしい人で、心を傷めていたのが伝わってきたけれど家族とのつながりがあまりなく、何か足りない気がしました。従兄がネットで呼びかけても反応は薄く、最後はあいまいになっていたけれど母の願望なのか?間に合ったのか?奈義との出会いは彼を変えるように思えたけれど結局、わが道を行く。二人でいる時は普通そうなのにやはり彼の行為は誰にも止められない。彼の悼む人たちのエピソードや出会う人たちは感動的でした。静人日記ってのがあるらしい。コレ読んだ方が良いのかも?
Jul 24, 2010
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確かなのは、僕らは今を生きるしかないということだ。社会人三年目─中学の同級生との十年ぶりの再会。それが、僕らのせつない恋の始まりだった…。時が経ってもつながっている4人。偶然出会う事になった二人だけれど実は昔から決められていた事だった?何気ない会話を覚えていたり同じ物を見ていても感じ方が違ったり。それぞれの思いが感じられるストーリーで楽しめました。エビのエピソードとか。アボガドの種の話も微笑ましい。
Jun 19, 2010
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神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。本屋大賞第2位!書店の目立つ所に並んでいたので読んでみました。「電車内で読んでいたのに泣いてしまいました」と帯に書いてあったので感動するんだろうなーと思って読み始めたものの初めの方は医局の事などが書いてあって、ふむふむと勉強気味。しかし途中から、患者さんが絡んでくると、アットホームな雰囲気に。ハルさんとの関係はとてもステキな感じでした。「月下の雪」は泣けた。ほんと、電車の中で読んじゃいけません。普通っぽいんだけど、お医者さんが書いた本だからリアリティがあるのかな?一止さんの周りには良い人がたくさんです。続編、映画化も決定しているらしい。しかもハルさんは“宮崎あおい”!楽しみです。【目次】満天の星/門出の桜/月下の雪
Jun 11, 2010
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街を深く傷つけた、名家の大量毒殺事件。数十年を経て、今明かされる、遺された者たちの思い。果たして、街の人々は、真実を語っているのか?いったい誰が、なんのために無差別殺人を?誰もが見落とした毒殺事件の「真実」が、時を経て、様々な人の証言で暴かれてゆく。最近、良く読む“恩田陸”。ミステリーと言うか、ホラーと言うか・・・謎と怖さがクセになる!?インタビュー形式で、章ごとに語り手が変わっているのですが事件の真相に近づくにつれて、明らかになっていく新事実。そんなところで、この人とこの人がつながっていたのね!!と言う驚きと。連鎖の不思議。
Apr 16, 2010
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情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。何かでお勧めされていたので読んでみました。が、あまり悩まないタイプなのでいまいち共感する部分がなかったと言うか、響く部分が少なかったような気がします・・・悩み方ではなく、悩みを力に。悩む人には救いの一冊のようです。【目次】序章 「いまを生きる」悩み第1章 「私」とは何者か第2章 世の中すべて「金」なのか第3章 「知ってるつもり」じゃないか第4章 「青春」は美しいか第5章 「信じる者」は救われるか第6章 何のために「働く」のか第7章 「変わらぬ愛」はあるか第8章 なぜ死んではいけないか終章 老いて「最強」たれ
Apr 6, 2010
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平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた。幻想的ホラー。普段、あまり手に取らないジャンルです。捷が子供の頃に見た銀行での出来事にビビり山奥のインスタレーションも恐ろしい。心理作戦なのかな?と思ったけど最後はあっという間に状況が変わり終わってしまいました。
Mar 18, 2010
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高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられたふたりの胸に、ある思いが…。「告白」に続きって事で結構ディープなストーリーを想像していましたが死を恍惚とした表情で語る友達に影響され死を目の当たりにしたいと言う欲望に突き進む女子高校生。ってやっぱり日常じゃない・・・。それを目的にボランティアに参加って恐ろしい。学校の裏サイトとか今の学生って大変なんだろうなーと思ってみたりブランド物の話で盛り上がったりする普段の生活もあるのになと不思議な二面性でした。でも、二人だけは誤解も解け、絆を取り戻せた!?「死」だけでなく「友情」もあったので、思ったより重くなかった気がします。
Mar 10, 2010
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吉祥寺のある喫茶店で出会った美人店員と、献血ルームで偶然再会。その時にメアドを訊いたが彼女の左手薬指には指輪が光っていた・・・「吉祥寺の朝日奈くん」ほか4編、“優しくせつない短編集” ミステリーっぽいはこびでちょっとした謎に驚かされ、人とのつながりに癒されるストーリーでした。【目次】・交換日記はじめました!・ラクガキをめぐる冒険・三角形はこわさないでおく・うるさいおなか・吉祥寺の朝日奈くん
Mar 6, 2010
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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場??並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。それぞれが絶妙につながっているストーリー。拳銃の行方や京子の行方など、気になるところが目立った気がするけれどまさに騙し絵。解体のシーンは具合が悪くなりそうでしたがつながりは楽しめました。これも堺雅人主演で映画化されているらしい!
Feb 9, 2010
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夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。あるものに姿を変えて現れたS君。なんだかなーと思いながら読み進めて行くと不快な先生の行動・・・先生が犯人か?って普通だよねぇ。と思っていると気が付けば、怪しい人が変わってる。推理をさせると言うより、説明されていたのでなんともヘンな感じ。結局、妹は○○○で、トコお婆さんは○○で・・・うーん・・・。と思っていたら、一番恐ろしいのは彼でした(゜o゜)ミステリーではなくホラー?
Jan 22, 2010
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本屋で気になる物を発見。スタバの写真集?ビバレッジカードが付いて600円!ビニールに入っていたので中身は全然見られなかったのですが、どんな感じなんでしょう?気になります・・・
Jan 20, 2010
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仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。映画化されたものは何本か観てるけど、初、伊坂幸太郎です。図書館で順番待ちをしている間に映画化決定。散りばめられた伏線とスピード感に夢中になります。青柳を追う巨大な何かに一緒にもがきます。学生時代の友人や元同僚との絆も良かった。映画も楽しみです。
Jan 8, 2010
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青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ“赤いスイッチ”を持たせ、実験をしていた。極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きたいと願うその理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけており―。「青少年自殺抑制プロジェクト」ってのがスゴイ。自殺を減らすは表向きで個人の趣味になっているような・・・ドラマ化、舞台化もされているらしくストーリー自体は面白いけれど、有無を言わさず子供を親から引き離し死に向かう様子を観察するのは面白いとは言えません。どんどんスイッチを押す中で何年も生きている子供もいる。その子供たちの結束の強さに勇気付けられ幸せな一瞬の後が考えさせられます。
Dec 18, 2009
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京都の旧家に嫁いだ榊原美津子は子供に恵まれない。親戚筋から養子を迎えるよう迫られ、妊娠していると言ってしまった美津子は、夫とともに産婦人科病院から新生児を奪おうとして、看護師・辻村潤子に咎められる。その後まもなく赤ん坊を抱いて祝福される夫婦の姿が…。第19回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞した作品だそうです。ダブル受賞しただけあって、引き込まれました。子供はどこからやってきたのか・・・途中で気がついたけど、それだけでは終わらない!跡継ぎが産めなくて、荒れる美津子。狂う姿が恐ろしいし、ひとみの執着も気持ち悪い。潤子の冷めた感じも印象的でした。
Dec 3, 2009
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「自己実現」に幻想を持たず、出世のためにあくせくせず。滅私奉公に背を向けつつも、得意分野では爪を磨ぐ。そんなネコ型社員が増殖している。忠犬型社員だけでは、企業は生き残れない。鍵を握るのは、気まぐれなようでいて、タフでしたたかなネコ型社員である。彼らが生まれた背景とは?その活かし方とは?会社の閉塞感、職場のギスギス感をなくすためのヒントがふんだんに盛り込まれた、目からウロコの一冊。 活字なのに笑えた。ネコ好き、ネコ型にオススメです。ネコだけじゃダメだけど、ネコもいないと成り立たない。呪縛はあまりないので、自信をつけるためではなかったけど職場を想像しながら楽しめました。上司に読んでもらいたい!ともちょっと違う。ネコが読んで楽しもう!の一冊です。途中に「ホワッツマイケル」が1ページあって読みたくなりました(^-^)【目次】はじめに あなたもネコ型社員かも/第1章 なぜネコ型社員なのか第2章 「自己実現」のウソ/第3章 日本人は勤勉なのか第4章 ネコ型社員の掟/第5章 内弁慶が会社をダメにする第6章 ネコ型社員を活かすために/第7章 ネコ型は会社を変えるかおわりに 日本はネコ化するのか
Nov 26, 2009
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大好きな彼との別れから2年後、その彼が結婚するという連絡を受けた。その日から、深い闇を進むような毎日が始まる。心に深く傷を負った女性に、果たして次の恋を受け入れることが出来るのか?恋することに臆病な現代の女性に勇気を与える珠玉の自伝的ラブストーリー。失恋の悲しみから新しい恋の始まりまで。元彼への未練や会社の新人君への親近感など切ない感じや、何かが動き始めた様子がリアルに伝わって来ました。引越し先の離れがとても風情あるお部屋のようで心地良さそうでした。あなたが私を好きだった頃の続編らしい。前作は未読・・・
Nov 17, 2009
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前作『魔法飛行』で生涯最大の冒険を経験した入江駒子は、その余波で風邪をひきクリスマスを寝て過ごすことに。けれど日頃の精進ゆえか間もなく軽快し、買い物に出かけた大晦日のデパートで思いがけない人と再会を果たす。勢いで「読んでいただきたい手紙があるんです」と告げる駒子。十数通の手紙に秘められた謎、そして書かれなかった“ある物語”とは?手紙をめぐる《不思議》にラブストーリーの彩りが花を添える連作長編ミステリ。デビュー作『ななつのこ』に始まる、駒子シリーズ第三作。シリーズなのに、順番を間違えて読んでしまいました・・・『魔法飛行』未読です。駒子シリーズだけど、裏ストーリー的な感じです。ミステリーと言うよりは奇跡的なストーリーでした。双子が入れ替わって、運命の人に会いに出かけ・・・無茶苦茶だけど、素敵なめぐり合わせでした。
Oct 25, 2009
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あのモノやサービスの値段はどうやって決まっているのか?有名コーヒー店の値段のしくみ、携帯電話の超複雑な料金体系、映画DVDの「だんだん値下げ」、100円ショップの安さの秘密…今まで「そういうものだ」と思っていた社会のしくみに、経済学というフィルターを通すと、意外な理由が見えてきます。取引コストの話や、規模の経済性、100円ショップの話はなんとなくそうなんだろうなーと思っていたので、新しい発見はなかったのですが、子供の医療費無料化の影響は想像した事がなかったのでデメリットもあるんだなと思わされました。身近な話題で無理なく経済が学べます。ちなみに、スタバではショートかトール。グランデはあまり頼んだことがないです・・・【目次】第1章 ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?―裁定と取引コストが価格差を縮めたり広げたりする第2章 テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?―規模の経済性が家電製品の価格を下げる第3章 大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?―企業は、高くても買う消費者にはできるだけ高く売ろうとする第4章 携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?―携帯電話会社はいろいろな方法で消費者を選別する第5章 スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?―取引コストの節約は、店と消費者の両方に利益をもたらす第6章 100円ショップの安さの秘密は何か?―ときには、追加コストが価格を決める第7章 経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?―所得よりも資産の格差のほうが大きな問題である第8章 子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?―安易に政府に頼る国民は、結局は大きなツケを負わされる最終章 身近な話題のケース・スタディ―付加価値に分解して考える
Oct 16, 2009
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JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。実際の事故を例に出して、なぜ事故が起きたのか、人はなぜミスをするのか。を細かく分析と解説をしています。有名企業の事故も個人のミスから、個人のミスも組織の影響から・・・と誰が悪いと言う責任追及ではなく、今後の事に生かしていければ。といった姿勢です。普段何気なくしている事が、大きな事故につながってしまうんだなーと感じました。コワイコワイ。【目次】第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか第2章 危機意識の不在第3章 行き過ぎた効率化第4章 緊急時への備え第5章 リスク管理の要諦
Oct 15, 2009
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堀井千波は周囲の騒音に嫌気がさし、引っ越しの準備を始めた。その最中に見つけた一冊の本、『いちばん初めにあった海』。読んだ覚えのない本のページをめくると、その間から未開封の手紙が…。差出人は“YUKI”。だが、千波にはこの人物に全く心当たりがない。しかも、開封すると、「私も人を殺したことがあるから」という謎めいた内容が書かれていた。“YUKI”とは誰なのか?なぜ、ふと目を惹いたこの本に手紙がはさまれていたのか?千波の過去の記憶を辿る旅が始まった―。心に傷を負った二人の女性の絆と再生を描く感動のミステリー。「いちばん初めにあった海」夢の中のような不思議な雰囲気で始まり、本の間から手紙が出てきた現実から、謎が気になりだします。過去を消し去って、本当になくなってしまうって本当にあるけど「忘れない」と約束した友達を忘れてしまうのが切ない気がします。「化石の樹」最後はキザ?な気がしたけれど、素敵な出会いとつながりでした。
Oct 3, 2009
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ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。“ニュートンくん”とか“幸っちゃん”と有名人を友達のように言ったり、あんみつに初めて出会って、虜になってしまうトコロがかわいい。関西弁で課題も地味で神様?と言うイメージだけど、確実に主人公は変わった。それから・・・で「あの子なんて最高やったなあ」と言われるほどに。本の中にも書いてありますが知るだけでなく、経験しなければ自分の力にはならない。本を読むだけでは夢はかなわないって事です。当たり前ですが。成功したい!と言う人でなくても2人のやり取りもテンポ良く、楽しく読めると思います。靴をみがく、コンビニでお釣りを募金する、食事を腹八分におさえる人が欲しがっているものを先取りする、会った人を笑わせるトイレを掃除する、まっすぐ帰宅する、その日頑張れた自分をホメる一日何かをやめてみる、決めたことを続けるための環境を作る毎朝、全身鏡を見て身なりを整える、自分が一番得意なことを人に聞く自分の苦手なことを人に聞く、夢を楽しく想像する運が良いと口に出して言う、ただでもらう、明日の準備をする身近にいる一番大事な人を喜ばせる、誰か一人のいいところを見つけてホメる人の長所を盗む、求人情報誌を見る、お参りに行く人気店に入り、人気の理由を観察する、プレゼントをして驚かせるやらずに公開していることを今日から始める、サービスとして夢を語る人の成功をサポートする、応募する、毎日、感謝する
Sep 14, 2009
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なぜこの会社には、4000人もの学生が入社を希望するのか?なぜこの会社は、48年間も増収増益を続けられたのか?なぜこの会社の話を聞いて、人は涙を流すのか?6000社のフィールドワークで見出した「日本一」価値ある企業。少し前に話題になった本だそうで、知らなかったのですが、良いお話でした。【目次】第1部 会社は誰のために?第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち日本理化学工業株式会社/伊那食品工業株式会社/中村ブレイス株式会社株式会社柳月/杉山フルーツ
Sep 10, 2009
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読まされました・・・戦略思考になるために、右脳と左脳を使ってイシューツリーを作り・・・分かりやすく書いてありましたが戦略思考になったかと言うと・・・受信エラーですよ(-_-)【目次】戦略思考であなたの付加価値を高めようオリエンテーション―戦略思考のアプローチを知ろう基礎トレーニング(左脳でイシューツリーを作る/右脳で仮説の手がかりをつかむ)実戦テクニック(論点を分解し初期仮説を作る/仮説を実際に検証してみる)戦略思考であなたの人生を豊かにしよう
Sep 3, 2009
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ピアニストの由起子は、病気療養のために訪れた島で猟師の龍二と運命的に出会い、恋に落ち、やがて女の子を身籠もる。しかし、娘・涼子を産んだ後、由起子は他界。残された涼子は美しく成長し、島の幼馴染の猟師・一也と愛し合うようになる。だが、一也は結婚に反対する龍二に反発。猟師のプライドを賭けて深く海に潜り、帰らぬ人に。涼子はショックで心を病み、父にも、幼馴染の大介にも心を閉ざしてしまう……。沖縄の音楽と言えば、三線(サンシン)ですがこの島では美しいピアノが集落から海へ響きます。ピアニストの恋愛でもなく、幼馴染三人の仲良しストーリーともちょっと違う。海の恐ろしさや、人の強さや弱さ、前半は楽しい雰囲気ですが後半はディープです。長澤まさみ×佐々木蔵之介の映画が気になります。
Aug 25, 2009
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「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。真面目だった彼女がぐれそうになったり恋をしてふられて、バイトをして成長して・・・誰もがどこか共感できるような紀子の青春を一緒に振り返っているような感覚でした。
Aug 23, 2009
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プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。ラブストーリーと言ってもスイートな雰囲気は全くありません。沖縄戦の話もあり、過去からの悲しい繋がりがあります。大人びた中学生や、やさしい雰囲気のおばあ。彼にあってみたかった。写真も見てみたかった。
Aug 8, 2009
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高校野球界のスーパースターが全身にガソリンをかけられ、焼き殺されるというショキングな事件が起こった。俺、元警察犬のマサは、現在の飼い主、蓮見探偵事務所の調査員、加代子と共に落ちこぼれの少年、諸岡進也を探し当て、自宅に連れ帰る途中、その現場に遭遇する。犬が俺と言っているのは「長い長い殺人」の財布を思い出します。こちらの方が古い作品ですが。そして最初に事件が起きて、つかむところが「名もなき毒」につながっているような?嫌いじゃないです。兄の栄光は薬のせいじゃないと思いたい。子供だちを実験に使うなんて・・・・秘密を守るために、平気で人を消そうとする人たち。しかし事実は意外な人物の犯行でした。
Jul 31, 2009
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無口だけどとびきりカッコいい上の兄・裕、おしゃべりでちょっと変人の下の兄・零。そして、彼らが踏み固めた道をずっと通って来た三兄弟の末っ子、沢井健、15歳。だけどこの春、高校生になったのをきっかけに、彼の新たな日常が回りだす…。年上のガールフレンドのこと、バイト先で知り合った老女のこと、そして、走ること─何かを選び、何かを捨てながらゆっくりと大人になってゆく少年を描いた、弾けるような青春小説。末っ子の健が成長していく姿をマイペースな兄達と見守っている気持ちで読んでいました。夏休みに色々経験していたけど、結局、兄の結婚が一番衝撃でした・・・
Jul 25, 2009
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明青と幸が出会ったとき、島では何が起こっていたのか。ダイバーズショップの純子、明青の初恋の女性、成子。さまよえる花々の、美しくも儚い島物語。『カフーを待ちわびて』から3年。奄美諸島の小さな離島を舞台に生まれたサイドストーリーです。『カフーを待ちわびて』は読んだのに、すっかり忘れていました・・・リゾート開発をしている純子、ダイビングショップで働いていた成子。島の開発がきっかけで起きる、それぞれの思いや出来事が短編風になっています。タイトル、目次にもあるように、花がキーワードになっていてハンカチの花はとても気になりました。【目次】鳳仙花/ねむの花デイゴの花/さがり花/千と一枚のハンカチ/花だより
Jul 19, 2009
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恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。 ・君が降る日彼を突然なくした志保の行き場のない悲しみが苦しい。五十嵐さんのような人に出会ったことがないけれどどんな印象なのか気になりました。・冬の動物園こちらのカップルの方が分かりやすかった。年下だけど、まっすぐな彼に好感をもてました。・野バラ同級生の兄に興味があったのに、あっと言う間に妹に持って行かれ結婚!弟の方がお似合いそうだったのに。弟くんはかわいそうだけど、もっと頑張って欲しかったー。3作品とも苦しい印象です・・・
Jul 10, 2009
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