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1200万部以上の空前のベストセラーになり、欧米の食生活に革命を起こしたフィット・フォー・ライフを読んでいるので、その本の要点を紹介する。以前のブログで糖尿病予防に果物、野菜を多く食べるとその程度に応じて糖尿病に罹りずらいという研究成果を報告した。またがんの予防にも果物、野菜は効果的との研究論文が多いことも紹介した。本書では果物、野菜がスリムな体を作る重要食品であり、永遠の健康の源であるということが書いてあった。ちまたではダイエットという言葉がきかれるが、それは無理して痩せて、リバウンドでまた太るの繰り返しなので、本書ではダイエットという言葉は使わずに、ナチュラル・ハイジーンという言葉を用いて、自然に健康体になり、自然にスリムの体を維持できると説いている。果物、野菜がなぜいいかというと、体の中でそのまま使える水分を含んでいるので、外から水を飲むよりずっと健康的とのことである。人間の体は70%水分なので、食事でも70%は良質の水分を取る必要がある。それは果物と生の野菜から得られるので、それらを多く食べる必要がある。生の野菜や果物には酵素が含まれており、それが消化を助けたり、体の円滑な活動の源になるので、果物、野菜は健康によいだけでなくエネルギーも生み出してくれる。肉を食べると精力がついてエネルギーが蓄えられるというのは迷信であると説いている。熱を加えると酵素は消滅してしまうので、生のままがよいとのことである。巻末に具体的な食生活のメニューが掲載されているが、朝は果物、野菜ジュース、サラダのみ、昼も野菜、果物中心で、パンまたはおにぎりを食べてもよい。夜は野菜ジュース、ちらし寿司といった感じである。このような食生活に対していくつか反論もあったが、健康で、長寿という実績をあげているので、今欧米ではこのナチュラル・ハイジーンが圧倒的な支持を受けて多くの人が実行しているとのことである。我が国にもそのグループがあるので、おいおいその実績を世に示してもらいたいと思う。
2008.12.31
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最近外来を訪れたり健診を受診する若い女性でへそピアスをしている人が多い。外国では有名女優もしている人が多いらしいが日本では少ないと思っていた。この頃結構多く見かけるので、流行っているのだなと思う。美容の目的でしているのだと思うが、今まで見慣れていなかったこともあってか美しいというより、奇異な感じである。流行とあれば乗り遅れてはと多くの女性がしだしたのだと思うが、美的感覚は個人差があるので何とも言えないが、少なくとも私には美しいとは思えなかった。穴を開けた部から細菌感染することもあり、入浴時に清潔が保ちずらい(入浴時は外すのかもしれないが)し、あまりお勧めできない。耳のピアスは見慣れているせいか違和感もなく、それなりに綺麗だと思うこともあるが、へそにしろ、耳にしろ、唇にしろ、鼻にしろ、へんなものをくっつけない方がよっぽどきれいだと思う。へそピアスをつけるより読書やボランテアや思いやり等で、心を美しく飾ってもらいたい。
2008.12.29
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メディカルトリビューン12月11日号に高松市の竹内正光医師が自らの脳梗塞発作から回復までの経過と自らの心の動きを書いている。突然右手、右足が動かなくなり、ろれつが回らなくなった。考える頭は正常なので失意と絶望で、医師としても終わりだと観念し、自ら死ぬこともできず、家族や多くの人の同情の中で生きていくのは耐えられないと思った。私も多くの脳梗塞の患者さんを受け持ってきたが、手足が麻痺して口もきけない人の場合、頭もかなり麻痺しているのではないかと思ってしまっていたと反省した。しゃべれなくて、体が自由に動かないだけで頭は完全に正常のことがあるのだなと思った。大多数はそうなのかも知れない。患者さんに接するとき、口もきけないし、こちらの言うことも分かっているのかいないのか反応が全くない場合などにも、心して接しなくてはいけないなと思った。竹内先生は発作後2時間程度だったので、t-PA静注療法にて血栓が溶解されて、麻痺はとれ、全く元通りになって、現在医師として診療を再開しておられるが、t-PAは今までの血栓溶解剤ウロキナーゼなどよりはるかに効果が高く、竹内先生のように元通りになった人も多い。しかし発作後3時間以内でないと効かないようだ。また出血傾向を有する人では、逆に脳出血を誘発することもあり、慎重に対応する必要がある。がんに効く薬も開発途中であり、認知症の薬も10年以内には出てくるだろうと言われている。t-PAのような脳梗塞の薬も出てきた。でもそれによって全ての人が治る訳ではない。医学の進歩は心強いが、我々一人一人としては、病気にならないように日々心がけることが必要であろう。昨日のブログで、糖尿病、がんには果物、野菜が有効と書いたが、脳出血、脳梗塞にも果物、野菜は有効である(多くの論文あり)。果物野菜を食べて病気予防に努めようではないか。
2008.12.28
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今日の日曜日、年末になるといつもやらされる窓ガラス拭きをした。寒風の中踏み台から下りたり上がったり、汚れたタオルで最初拭いて、そのあと乾いた布で拭くなど、意外と面倒な作業が多かった。毎年しているのに、要領が悪く、かなり時間がかかってしまった。ガラス拭きと言っても桟の汚れも気になり、あれもこれもとやっているうちに、いつしか暗くなっていた。一年に一回拭いても、ずっと綺麗になっているものでもなく、ましてやこんなに寒い時期にやらなくてもいいように思うのだが、してくれと言われるので仕方なくやっている。でも、始めてみると、汚れているところが気になってくる性分なので、結構熱心にできたかなと思う。物事はいやいやながらやるのと、積極的にやるのとでは結果が大違いなので、どんなことでもやると決めたら攻めの気持で、積極果敢に取り組んでいこうと思ってはいるが、窓ガラス拭きは馴れていないこともあり、積極果敢、はつらつ、でないところもあった。来年はもっと工夫しようと思う。
2008.12.28
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フィギアスケート全日本選手権女子をみた。優勝は浅田真央、以下村主、安藤が2位、3位に入った。昨日ショートプログラム1位の中野友加里は3回の失敗がたたって惜しくも5位になってしまった。最終グループの鈴木、村主、中野、武田、安藤、浅田の戦いは圧巻であった。実力が伯仲しているので、少しのミスも許されないハイレベルの戦いで緊張感が漂っていた。優勝者浅田が「攻める気持ちを忘れないようにした」と述べていたが、試合に勝つにはその気持ちが一番重要なような気がした。少しでも守る気持ちが出たら負けてしまうのが勝負の世界なのかも知れない。昨日トップに立った中野は無意識のうちにトップを守ろうという守りの気持が出てしまったのではなかろうか?攻めの気持ちで滑ればベスト3はもとより、優勝もできたかも知れない。表彰台の3人には心よりおめでとうを言いたい。それと同時に、中野選手には次には攻めの気持ちを忘れないで表彰台に立てるよう頑張ってもらいたいと願う。
2008.12.27
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英国ケンブリッジ大学のHarding博士らは、40~75歳の21,831例について食事に関する半定量的アンケートを行い、12年間の追跡期間中735例が糖尿病と診断されたが、糖尿病とそうでない人の血液検査と食生活の調査で次のような結果が得られた。まず血液中のビタミンCの値が高い人ほど糖尿病にかかりずらいことが分かった。果物、野菜摂取との関係では、これらの摂取量に比例して、糖尿病予防効果があることが分かった。これらはビタミンCを多く含んでいるためと思われる。私も以前勤めていたセンターで、共済連から研究費を頂いた時に、食生活や生活習慣との関連を肺がんの方79例、肺がんの方と性、年齢を合致させた対象者237人についてアンケート調査を行い、野菜、果物、肉類、魚類、牛乳の摂取状況、喫煙の有無、喫煙期間、睡眠時間、と肺がんとの関係を統計学的に分析した。その結果、肺がんと唯一、統計学的に有意な関係があったのは野菜摂取で、野菜を多く食べる人は肺がんにかかりにくいという結果が得られた。それは「肺がん死亡を減少させるにはどうしたらよいか」という研究論文にまとめ、日本農村医学会雑誌、第51巻5号、p751-759,2003、に発表した。数ある因子のなかで唯一野菜が有意差があったことで国内外の論文を調べてみたら、やはり同様の研究成果を発表している人がかなりいた。ケンブリッジ大の研究では野菜、果物は糖尿病予防効果があるとのことで、私の研究ではがん予防効果もあるので(私の研究では果物は有意差はなかったが)、健康のために野菜、果物を大いに食べていただきたいと思う。
2008.12.27
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今はビデオからDVDの時代になりつつあるが、私の家にはDVDプレイヤーがなかった。パソコンで再生して見ていたが娘がかわいそうと思ってかDVDプレイヤーを送ってくれた。忙しくて中々取り付けられなかったが今日は土曜日で午後早く帰れたので、うまく映るか心配しながら取り付けてみた。立派に映った。パソコンでは画面が小さいし、音量もみみっちくて、よくも今まであんな不便をしていたなと思った。昔息子にビデオを買ってやった時涙ぐんでいたことを思い出した。子供でも大人でもいいものが手に入った時はうれしいものだと思った。今、先日買ってきた「赤毛のアン」をみているが、その次ぎには昔買った「今を生きる」を見ようと思う。中々時間はとれないが、時間が取れたら今までパソコンで見ていたCDまたはDVDを順番に観ていこうと思う。いいものを送ってくれてありがとう。
2008.12.27
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今医師不足は深刻だ。来年度から医学部入学定員を増やすことになった。しかし、その学生が卒業して一人前になるには8年後もしくは10年後と言われている。緊急の策として研修医期間を1年短縮する案が浮上して現在検討されている。これはぜひ実現してもらいたいと思う。でもこれでも1年目は医師免許があっても診療できないので新たに卒業して国家試験に合格した約7000人分は新研修医制度が始まる前と比べるとそのままマイナスになる。今日東京医科歯科大の教授が書いていた、歯学部卒業生を活用せよとの文章を読んだ。医師不足で今皆が困っている時、10年先の対策を立てるのは、泥棒が増えて不用心になったので、10年先に塀とか城門を作るようなもので、まったく役に立たない。すぐ対応しなければ意味がない。研修医期間を1年短縮する。これは即効性がある。でもこれだけでは不十分だ。そこで歯学部卒業生に2年間医学専門課程を学んでもらって医師国家試験を受ける資格を与えるというものである。医学部も歯学部も6年間勉強している。解剖、生理、生化学、病理学などはほとんど重複している。最初歯学を志したが医学に転向してもいいという人はきっといる筈だ。2年間の医学コース入学希望者をつのり、東京医科歯科大など、医学部、歯学部を有する大学で、専門的に研修して医師になってもらえば6年後でなく、2年後には国家試験合格者を得ることができる。いい考えだと思う。医師が足りないといえば医学部入学定員を増やすことしか考えが及ばなかった人が多かったと思うが、それではなんの効果もないことは前述した通りで、発想の転換が必要だと思う。
2008.12.26
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厚生労働省と文部科学省は医師不足の原因である、現行2年の研修期間を実質1年に短縮する案をまとめて年度内にも結論を出して2010年度からの導入を目指すことになった。現行では2年間で7つの診療科のローテート研修が必須だが、見直し案では1年で内科や救急など基本となる診療科の研修を修了して、2年目は将来専門とする診療科に特化させ、現場で診療も担わせる。医師不足を来し、研修医も将来医師になることよりも前期2年、後期3年の研修をどのように送るかだけを考える本末転倒の現象をきたした現制度を改めるのは大変よいことだと思う。突然1万4千人いなくなった医師の半分でも現場に帰ってきてくれれば医師不足も少しは緩和される。それよりも2年目には専門科に入れることで、医師として働く意識が高まり、現状の医師になることよりも学生気分での研修に身を置くモチベーションの低い研修医を目覚めさせることになる。新制度が始まったばかりで、再度変えることに多くの反対意見も出されると思う。しかし、制度は不備があったら改めるのは当然で、この勇気がなければだらだらと悪い制度を続け、医師不足を増大させ、医療崩壊を加速させることになる。舛添大臣を中心に、両省があらゆる方面から現状を分析し、慎重に討議、検討した結果だと思う。現場がいかに困窮しているかを知らないで始まったばかりだからとむやみに反対する人達がいても、強い心でその方針を貫いてもらいたいと願う。
2008.12.25
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昨日同僚医師から聞いた話である。その先生は信州出身で、土日には信州に帰られる。数か月前信州から84歳の認知症の患者を自分の車に乗せてつれてきて山梨県のわがF病院に入院させた。その方は小学校の時の恩師で病気だと聞いたのでお見舞いにいったら、精神病院に入院させられていて、両手をしばりつけられている状態だった。話をしたら山梨に来てもいいとのことだったので、自分の病院に連れてきてリハビリテーションを受けさせた。少しづつ効果が出て、歩けるようになってかなり元気になったので、また自分の車で信州までお送りしてきたとのことである。その先生は自分がぐれて不良少年になるのを救ってくれた大恩人とのことだった。というのは小学校4年の担任がひどい先生で死ぬような苦しみを味わっていたがその次に担任になったのが当該教師とのことだった。その先生は立派な方でその先生のおかげで自分は生きてこれたし、こうして医師にもなれたとのことだった。その前の担任は希望の希という字を書くとき、ノを先に書かずに右にはねる点のような棒を書いてからノを書いたが父親が書道の師範だったので、先にノを書いて正しい書き順で希を書いたところ隣の生徒がY君は変な書き順をしていると先生に告げ口した。先生の言うとうりに書かないのはどういうことだとかなり叱られた。家に帰ってからそのことを父親に話したら、手紙を書いてくれて息子の書き順の方が正しいのではないかとただしたら返事がきて、今度文部省の指導要綱が変わって書き順も変わったとの返事がきた。そのことを別の国語の先生に聞いたらそんなことはなく、希の書き順はノが先とのことだった。そのこと以来先生のY少年へのいじわるが始まった。野球をしていてバッターボックスに立っていれば「Yにぶっつけてやれ」と大声で怒鳴るし、アウトかセーフの判定で明らかに違うと思ったので数人で、「先生は間違った判定をした」と話し合った。それを聞いていた漢字の書き順を告げ口した生徒がまた先生に告げ口した。4人が並ばされ吹き飛ばされそうな激しいビンたをくらった。数え上げればきりがない位体罰や言葉の暴力を受けた。幼な心にも自分はどうなってしまうのか分からなかった。先生にこんなに叱られてばかりいるのはよっぽどだめな人間なのかもしれないとの考えも浮かんだ。将来は真っ暗だった。希望もなにもない、どうにでもなれ、うんと悪い不良にでもなるしかないのかと思ったとのことである。そんな時次の担任になったのが恩人の先生だった。先生は生徒を差別しないで、ひねくれていた自分をも平等に扱ってくれた。希望がわいてきて、その後のまともな人生へのきっかけを作ってくれた先生とのことだった。それにしても4年生の時の担任はひどい先生だった。あれから何十年も経っているが、もし遭遇したらY医師はその元教師にモノ申してやりたいと言っていたが、モノ申すだけでいいのだろうか?どの職業に従事している人も職業倫理を思い、人間を差別しないで、プロ意識に徹し、社会に貢献してもらいたいと心から願う。
2008.12.23
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今日は天皇誕生日で天皇陛下は75歳におなりになられた。不整脈と胃粘膜病変とかで体調不良につき記者会見はとりやめ、文書でお言葉を述べられた。その中に世界的な金融危機で仕事をしたくても仕事ができない人たちがでてきていることに心を痛められ「叡智を集めてこの危機を乗り越えることを願う」とのお言葉があった。今回の金融危機は自分達の責任というよりアメリカに端を発した外部からもたらされたものと言っていい。しかしそれを他人のせいにして「だから俺達はこうなってしまった」と恨みに思ったり嘆いても仕方がない。じっと我慢して、この状況の中で出来うる最高のことをしていくことだと思う。今朝6時40分からの英会話番組「赤毛のアン」を観た。孤児となったアンが他人の老兄妹に引き取られて明るく生きていく物語だが、その中に「人生はまっすぐな道ばかりではない。曲がり角があるものだ。その向こうには最高の人生が待っている」とのアンの言葉があった。今は世界経済にとって大きな曲り角だと思う。でもその向こうには最高の道が待っていると信じてアンのように明るく生きて頂きたい。
2008.12.23
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JAMA 2008;300:51-59 に Bhaskaran Kらによるエイズ陽性者の死亡率が減少してきたとの論文が掲載されていた。エイズ感染者と一般の非感染者集団における死亡率の差が強力な抗エイズウイルス療法(HAART)が始まった1996年以降著名に縮まってきた。感染後5年間はその死亡率は一般集団の死亡率とほとんど変わらないくらいまで低下してきた。それより感染期間が長くなると、少しづつ死亡率が増加しているが、それでも不治の病と言われたエイズの死亡率が著名に減少してきたのである。エイズといえば数年の潜伏期を経て発病し、治療薬はなくて数年のうちにほとんどが亡くなるという大変怖い病気だとの認識をお持ちの方が多いと思われるが、特効薬が出現した1996年以後は、死亡率において普通の人達と変わらない位になったというのだから大変な朗報だと思う。医学の進歩は素晴らしいと思う。天然痘はほぼ制圧したし、結核も、ハンセン氏病も治るようになった。あの恐れられていたエイズも治るようになったのである。しかしこれは医療に恵まれた国に住んでいる人たちのデータである。大多数の患者さんが住んでいる貧困地域では十分な医療体制がないので、その恩恵は得られないでばたばた死んでいっている。最近はそのための資金援助や寄付などのダイレクトメールがよく来るのでできるだけ協力させてもらおうと思っている。
2008.12.22
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先週の土曜日(13日)頼まれて夜7時半から南アルプス市の甲西中央公民館に生き生き健康講座の講演に行ってきた。そんな遅い時間なのに80人以上の大勢の人が集まっていた。色々お話した最後にバナナダイエットにふれた。外来患者さんから時々質問されるからである。私はその時はあまり知識がなかったので、歌手でタレントの森公美子さんがそれで痩せたとのことで有名になった。朝バナナにすることで1日の摂取カロリーが少なくなるのでその分瘠せる。バナナは果物の一種で一般的な野菜、果物摂取効果はあるだろうとの話をした。野菜、果物は、肺がん、すい臓がん、大腸がんの予防効果がある。肉を減らして野菜を多くすればするほど予防効果がある。健康長寿には野菜、果物を多く食べることが秘訣であると結んできた。ところが一昨夜テレビを見ていたら森公美子が再度登場してバナナダイエットを詳しく報道していた。朝、バナナは何本食べてもよく、常温の水と食べる。その後30分以上たったら何を食べてもよく、夜は寝る前4時間前に食事を済ませること、これだけがルールとのことだった。時折、医師が登場して解説していた。バナナには消化酵素が入っていて消化を助ける。線維が多いので便秘予防になる。脂肪を包み込んで排泄してくれるので体内の脂肪を減らすことができる。旬のものは健康に良いが、バナナは輸入ものだがいつでも旬のものが食べられる。冷たい水やカフェイン類は消化を妨げるので常温の水がよい、等々であった。痩せたい人には効果があるだろうと思われた。でも番組の中でも言っていたが、バナナが無い時にはリンゴや柿でもいいとのことである。要するに果物がいいのである。朝だけといわず、昼も夜も果物、野菜中心の食事を心がけることがダイエットにもなるし、健康体にもなれるということだと思う。
2008.12.21
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アメリカ自動車ビッグ3のGM,フォード、クライスラーの内、GMとクライスラーに対してブッシュ大統領は1.5兆円の救済策を打ち出しました。議会では認められず、国民も税金をつぎ込むことに反対の人の方が多い中で、ブッシュ大統領よく決断したと思いました。イラク戦争といい、今までの経済政策といい、炭酸ガス排出規制に批准しないことといい、これまでいいところのなかった大統領ですが、今回はよく決断してくれたと思います。反対には色々理由はありますが、もしGMやクライスラーが潰れたら下請や部品メーカーまで含めると何百万人という人が失業します。景気は益々悪くなります。今救済反対を叫んでいる人たちの生活もどうなるか分かりません。ビッグ3で働く人たちの給料が高かったことが問題になっていますが、失業するよりは給料を下げてもらっても働ける方がどんなにいいか分かりません。今世界中で失業者が続々と出る状況にありますが、これをなんとかして欲しいと思います。不況はぞん底で、明るい兆しは見えませんが、いくら不況でも職があれば救われます。品物が売れないのだから余計な人員の首を切るというのが今までの資本主義の考え方でした。でも首を切られた人はどうなるのでしょうか。生活していけません。これは全員で支え合うことだと思います。仕事が少なくなってしまいますので余剰人員は出ますが、誰を首にするかは決められません。皆さん会社に貢献してきた人たちばかりで首にする人を選ぶことは不可能です。この際仕事が少なくなってしまったのですから給料を半額に減らして頂いてもいいですから、誰の首も切らないでいただきたいと思います。ビッグ3を救済するのに、大規模なリストラが条件とのことですが首を切るなら、数こそ違え倒産と変わりありません。皆で助け合う、つまり皆の給料を半分にして、誰の首も切らないでこの大危機を乗り切って頂きたいと切に願っています。
2008.12.20
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ドイツのゼーガル博士夫妻が書いた「悪魔の遺伝子操作ーエイズは誰が何の目的で作ったのか」(徳間書店1992年10月刊)にはエイズウイルスは何らかの原因で遺伝子変異が起こって自然に出現してきたものではなく、生物兵器として、アメリカ国防省陸軍生物化学戦研究センターの研究者によって作り出されたもので、人為的なものであると書かれている。今大騒ぎされている鳥インフルエンザについても生物兵器として遺伝子操作で作り出されたものだとジョン・コールマン氏の「鳥インフルエンザの正体」(成甲書房2005)に書かれている。自然経過の中でエイズにしろ、鳥インフルエンザにしろ、突然恐ろしい病原性をもったウイルスが出現してくるとはとても考え難い。やはり誰かがある目的を持って遺伝子操作で作り出したと考えるのが普通だ。人間がそんな恐ろしいことをするはずがないと思いたいが、戦争は恐ろしいことを平気で研究させるのだ。原爆やクラスター爆弾や毒ガスは勿論、生物兵器も莫大な金を使って研究しているのだ。戦争は人間の心を麻痺させてしまう。戦争ほど恐ろしいものはないと思う。鳥インフルエンザに大騒ぎするよりも戦争をしない世の中にするにはどうしたらよいかお金と知恵を注ぐべきだと考える。マスコミは何百万人死ぬかも知れない新型インフルエンザに対する対策が甘い、危機意識がないなどと言っている。その本質をしらないで。鳥インフルエンザがどうして出現してきて、なんの目的で恐怖をあおっているのかも知らないで踊らされている。報道機関なら、常にその本質にせまり、国民のため、世界のために真に正しい報道をするよう心がけるべきだと考える。
2008.12.19
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今世界中が不況に見舞われ、失業者が続出し、社会不安は益々深刻化している。基を糺せばアメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安が世界に広がった結果である。日本でも住専問題が起こり、バブルがはじけて不況に陥ったが、それは日本国内だけで世界にはそれほど大きな波及はなかった。日本は世界第2位の経済大国とのことだが、アメリカとの違いは歴然としている。日本の経済破綻では世界はそれほど揺れないが、アメリカの経済破綻では世界中が大揺れになり、潰れそうなところまででてきた。アメリカは世界の経済の総元締めということを改めて認識した。ブッシュ政権は来年2月に任期が切れる。大量破壊兵器があるという間違った情報をもとに、イラク戦争を始めたブッシュ政権、その後のイラクの混乱をみるにつけ、まちがった政策だったことは明白だ。今回のサブプライムローンにしても先が読めたならば、もっと早い段階で日本のように税金を投入して、救済や、不安の解消はできたはずだ。ブッシュ政権には、世界の軍事、経済の中心であるとの認識が欠けていた。空威張りをして、権威をひけらかしてはいたが、世界の国々の安全と繁栄のために自国はどうあらねばならないかという認識は完全に欠けていた。自由経済を誇りにしているアメリカ、それはそれでいいとしても、ひとたび失敗したら世界中に失業者があふれてしまう現実を直視してもらいたい。今のブッシュ政権の支持率は20%前後で、歴代政権の中で最低だという。アメリカは軍事、経済面で、自国だけでなく全世界の命運を握っている。その自覚を持って次期オバマ政権には金融と、国際協力の面でおおいにがんばってもらいたいと願う。
2008.12.17
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今フィット・フォー・ライフという本を読んでいる。その中に人間のあらゆる行動の中で最も効果がなく、奇妙な行動がダイエットだと書いてあった。食べたい物を我慢してやせて、また元にもどり、またダイエットするの繰り返しで、結局最終的なゴールへは決して到達できない。この頻繁に行われる無駄な努力が過度のストレスと心の荒廃を引き起こすとしている。本書の中にルーベン博士の手紙が紹介されている。「薬よりはるかによく効くもの、それは食べ物だ。医学教育ではそれを無視してきた。その結果非常に大勢の患者を治療しなくてはならなくなった。食べないからでなく、食べているという理由から病気になったのだ。食事内容を改善する必要がある。」と述べている。完全にやせられて体にエネルギーが充満する方法として、ナチュラル・ハイジーンを解説している。ナチュラル・ハイジーンは、食べ物こそが生命の長さと質に多大な影響を及ぼすことを認識し、どのような食事をしたら質の良い寿命と健康が得られるかを教えてくれる。ナチュラル・ハイジーンは減量云々以前の問題として、病気の予防と健康的な生活を目指して活動している組織である。本の後ろの方には具体的な献立が列挙されている。その結果ダイエットなどとは比べ物にならないくらいスリムになれるとのことである。この本は世界で1200万部以上売れているとのことで、大ベストセラーである。まだ読みかけだが早く全巻読了して、その生活法を実践して、皆にも伝えていきたいと考える。
2008.12.16
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新型インフルエンザ対策として政府はロッシェ社から2500万人分のタミフルを買って備蓄するという。莫大な金だ。健康のことなら国民は文句を言わないだろうと莫大な税金をつぎ込んでいる。本当に人から人に移る鳥インフルエンザウイルスが出現するかどうかは全く分かっていない。その可能性があるということだけだ。それなのに起こったら何十万人もの人が死ぬと不安をあおり、ワクチンや予防薬を備蓄する。これは大地震がくることを予想してその対策を立てるのとは話が違う。鳥インフルエンザが変異を起こして人間の間で流行したら大変だと騒いでいるが、それが必ずおこるものではなく、その病原性も未知数で、発生直後なら伝染しないような防止策を講ずることもできる。そんなに大騒ぎすべきではないのに、製薬会社やワクチン製造会社、政治家、マスコミが一緒になって大騒ぎしている。タミフル2500万人分など想像もできない位の大金だ。万が一、新型インフルエンザが発生した場合、今備蓄しているワクチンが効く可能性は低い。異常行動が問題になっているタミフルが新型インフルエンザに効くという保証もない。それなのに大騒ぎして効きもしないワクチンや薬を備蓄する必要があるのだろうか?もし万が一新型インフルエンザが発生したとしても病原性は普通の風邪と変わらないくらい弱いものかも知れない。だが命は地球よりも重い。命を救うためならお金はいくらかかってもいいという人間心理がある。それを利用して大金を儲けようとする政治家や製薬会社があるとすれば許せないことだと思う。科学者も不確実な情報を撒き散らして無知な人たちの不安を煽っていないだろうか?それこそ命がかかっているのだから、命をかけた研究成績を国民に分かり易く逐次報告すべきだと思う。
2008.12.15
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プリンタが動かなくなり、それまで動いていたのだからと色々からかってみた。プリンタの故障かパソコンに原因があるのか分からずめちゃくちゃやっていたので、時間がかかるばかりで、神経も疲れきってしまった。パソコンに詳しい甥に相談したら、プリンタを別のパソコンにつないで動いたらパソコンは故障してないことが分かります。と教えてくれた。それをしたらプリンタは動いたので原因はパソコン側にあることが分かったので、パソコンの中のエプソンプリンタのドライバーをアンインストールして、プリンタ付属のCDから新たにドライバーをインストールしようとしたが、なにしろアンインストールが何回やってもできなかった。甥が今日来てくれた。かなり難問で時間がかかったがついに直してくれた。プリンタ付属のCDはXP対応でビスタには対応していないことが分かり、ドライバーはインターネットから引き出したものを使ったら動くようになった。ウインドウズビスタはセキュリテイに重点が置かれてすごくメモリを使うがその割に機能はXPより落ちるとのことで、甥はビスタにXPを入れて使っているとのことだった。今回のトラブルはプリンタがビスタに対応していないとして拒否された結果ということが分かった。ビスタは今まで使えていたソフトのかなりのものを使えなくしてしまう。厄介なバージョンを買ってしまったものだと思うが、ビスタの弱点を修正して新しいバージョンが近く発売されるとのことなので、これからパソコンを買う方は、それまで待つか、XPバージョンのものを買うようにした方がよいと思う。それにしても何日間も何の解決にもならない修復作業で毎晩神経をすり減らして神経衰弱みたいになっていたのを甥は解決してくれた。心から感謝する。
2008.12.15
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浅田真央達のフィギアスケートのエキジビションを観た。前日優勝した浅田真央の演技は素晴らしかった。2位になったキム・ヨナの演技も素晴らしかった。でもここへくるまでの彼女らの失敗した場面も一杯見てきた。毎日毎日努力を積み重ねているのだろうが、晴れ舞台でジャンプを失敗したり、転倒したり、何を練習しているのかと思うこともしばしばあった。自分も色々努力している。今日は甲州市市民会館で行われた東日本歌謡連合祭に出場して五木ひろしの高瀬船を歌ってきた。朝夕通勤の車の中で、テープでかなり練習した。本番でも出だしこそ失敗したがその後はそれなりに歌えたと思った。でも終わった後、知り合いの人誰からも良かったと言ってもらえなかった。あれだけ努力したのにだめだったのかなと思い、落ち込んだ。帰ってきてからプリンタが動かなくなっているのでパソコンに入れてあるプリンタのドライバを修復しようとしてあらゆる努力をしたが、プリンタはうんともすんとも動いてくれなかった。何日間も、夜中どれだけからかってきたか分からない。努力した歌もだめ、プリンタやパソコンの修復もだめ、あれもこれもだめだと思われ、生きていくのがいやになった。犯罪者のコメントに「何もかもうまくいかずに生きるのが嫌になった。誰でもいいから傷つけてやりたくなった」をよく目にするが、自分も同じ心境で、自暴自棄になってしまった。何をやっても結果の出ない自分が情けなく、人生を投げ出したくなってしまった。そんな心境で真央さん達の演技をみた。自分とのジャンルは違え、その素晴らしさは実感できたが、自分とのギャップも感じてしまった。フィギアはフィギア、自分にはもっと素晴らしいものがある、と思うのが大人の心だと思うが、落ち込んでいる時は、ギャップが痛感され、ますます落ち込んでしまった。でも今までもそうだったが、日記とかにそのことを書くと比較的気分が落ち着くものである。犯罪者というものは日記を書かないのかなと思った。落ち込んで人生が嫌になった時に日記にそのことを書くと、救われることが多い。失敗ばかり重なり、楽しいことなど何もなく、人生これからは真っ暗だという方は、是非とも日記をお書になることをお勧めする。
2008.12.14
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新型インフルエンザの恐怖がマスコミで報道されている。鳥インフルエンザが別の種類の鳥や人間に感染し、それが変異を起こして人間から人間に感染した場合、だれもそれに対して免疫をもっていないので、あっという間に広がって何十万という死者が出るだろうと予測されている。それがいつ起こるかは分からないし、その病原性がどの程度のものになるかも分かっていないが、最も悪いケースを想定して準備が進められている。厚生労働省では1000万人分のワクチンを備蓄しており、現在のインフルエンザを抑える治療薬タミフルも政府と都道府県で2500万人分、吸入用のリレンザも60万人分備蓄しているとのことである。ワクチンは鳥から人にうつったウイルスに対するワクチンで、最も怖い、人から人にうつったウイルスに対するワクチンではない(まだそれは発生していないので、それに対するワクチンは造れない)ので果たして人から人にうつったウイルスに効くか分からない。タミフルも新型ウイルスに効くかどうかは未知数である。スペインカゼ(インフルエンザ)や香港カゼ(インフルエンザ)、ソ連カゼ(インフルエンザ)などの新型ウイルスは世界中で何千万、何百万という犠牲者を出した。たくさんの人命がかかっているので、あらゆる角度から新型ウイルス対策は立てられなければならない。厚生労働省でも対策を立ててくれているが、個人レベルでもそれに罹患しないように気をつける必要がある。予防法は一般のインフルエンザ対策と同様だが、うがい、手洗い、マスク(濡れマスク)、湯冷めをしない、長時間寒さにさらされない、常日頃野菜や果物を多く食べて病気に対する抵抗力をつけておく、などが考えられる。罹ってしまったら、安静と人にうつさないようにマスクや外出を控えるなどが必要だろう。その流行はいつくるか分からないが常日頃から用心しておくことが大切と考える。
2008.12.14
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日本高血圧学会は来年1月発表の高血圧治療ガイドライン2009を公表した。従来140~159/90~99は軽症高血圧と呼ばれていたが、1度高血圧に名前を変え、同様に160~179/100~109の中等症高血圧は2度高血圧、上が180以上/下が110以上の重症高血圧は3度高血圧になる。さらに従来は上の血圧139まで、下の血圧89までは正常だったが、新たに130~139/85~89が正常高値血圧として付け加えられた。これは、この正常高値血圧は脳卒中や心臓病のリスクが上が130未満、下が85未満の人より高いためとしている。正常高値血圧でも糖尿病、慢性腎臓病、心血管病などがあれば高リスクとなり、治療が推奨される。最初は減塩食などの生活習慣の修正から開始し、目標血圧に達しない場合は降圧薬治療を考慮する。となっている。ずいぶん高血圧基準が下げられたものである。昔は年齢と共に血圧は上がっていくものだから、このお年なら、この位でもいいかなとかなり甘く考えていたが、80歳以上でも140/90未満を目標に治療すると、脳卒中、全死亡が減少するという臨床試験成績が示され、このようなガイドラインになったものと思われる。140以上/90以上の人および合併症のある130以上/85以上の人はすべからく治療すべしとのガイドラインになりますので、自分がいくらかでも血圧が高いと思っている方は参考にして下さい。
2008.12.11
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朝刊各紙が麻生内閣の支持率激減を伝えていた。支持は毎日21%、朝日22%で、支持しない割合の方が圧倒的に高い状況になっている。支持率はその時々で変わり、必ずしもその内閣の実力や、信頼度を示すものではなく、当事者はそれに左右されることなく、自らの信念に基ずいて政治を行っていくべきだと考えるが、最近の首相の言動を見ると、その信念もあいまいで、確固たる信念がないように見受けられる。内閣支持率は首相の支持率とほぼ同じと考えていい。麻生首相は何年も前から首相になりたくて挑戦してきた。周りの人はあれだけなりたがっているのだからと応援する人も出てきた。今回わかったことはなりたがっている人、必ずしも明確な理念、哲学、方法論を持っておらず、そのための勉強もあまりしていないということであった。これは政治家全般にも言えることかもしれないが、政治家になって国民のために、何をどのようにして尽くしていくかという理念や勉強が足りない人が多いような気がする。麻生首相は外務大臣も務め、自民党の幹事長も務められた方なので、それなりのレベルの方と思っていたが、総理大臣になってみたら、あまりの不勉強さと信念のなさ、国民を心底思いやる心の貧弱さなどを露呈してしまった。私自身も不勉強だし、人のことが言えるような人間ではないが、少なくとも自分に与えられた仕事に対しては心底責任感を持って対応している。世の中では、様々な分野の人達がその持ち場でどうしたら仕事がうまくいくか、地道に考え、必死にその場を支え、戦っている。おぼっちゃん育ちの麻生首相は、人生を甘く考えておられたのではなかろうか。街工場で働いている人たちの責任感をみてもらいたい。苦労人という言葉は死語になりつつあるが、苦労人こそ総理大臣のような要職はつとまるのではないかと考える。政治家として、内閣総理大臣として、自分の置かれた立場を真剣に考えられ、眠っている実力と責任感を引き出して、渾身の力で、外交、内政、経済に手腕を発揮して頂きたいと願っている。支持率などに一喜一憂する必要はない。この人はやはり本物だったと判れば国民はついていく。日本国民として、我が国の代表、麻生首相の原点に返っての猛勉強と猛ダッシュを期待している。
2008.12.08
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今日は日曜日だが、前に勤めていた健康管理センターで健診があり、診察担当医が都合悪くなったとのことで、頼まれて健診の診察をしてきた。82人診察してきた。中小企業で働いている人や近隣地域の方々とのことだったが、皆さん礼儀正しくて、入ってくる時、多くの方は笑顔で「おはようございます」や「よろしくお願いします」と言って入ってきて出て行く時は「ありがとうございました」と出ていった。当り前のことと言えば当たり前だが今までそんなに丁寧に挨拶されたことがなかったような気がしたので、自分も「おはようございます」、出て行く時には「お疲れ様でした」と挨拶した。誘導していた職員や採血や検査をしていた職員もきびきびしていて、気持ちよく、楽しい健診であった。今回の受診者は比較的若い人が多かった関係か、異常者はあまりいなかったが中に十数人血圧の高い人がいた。上が180、下が110と相当高い人もいたが未受診とのことで受診を勧めて塩分を控えめにするように助言した。家では正常なのにここでは160/98と高い人がいた。このような方を白衣高血圧といい、普段は正常なのに健診会場や病院で測定すると高くなる人で、健診会場での高血圧者の30%はこのタイプとの報告もある。普段は正常なので問題ないとも考えられるが、追跡調査で将来、高血圧になる人が多いとのデータもある。時々測定してもらって経過観察してもらう必要があると考える。30歳代の男性で便秘の人が来た。1週間に1回位排便があるという。すごい便秘だなと思ったが本人はケロッとしていて、「普通は何日に1回位ですか」と聞いてきたので、「毎日の人もいる」と答えたら「それは大変ですね、私は1週間に1回位で十分で、何の苦痛も感じていない」とのことだった。世の中には色々な人がいるものだと思った。若い女性で1週間に1回とか2週間に1回という方が偶に外来にくるが、彼女らはいやだと思って外来に来るわけだが本日の男性のように、なんら苦痛がないならば別に治療する必要は全くない。イメージとして便を1週間も10日も貯めて置くのは不健康な気もしないでもないが、それでなんら不都合がなければ、それはそういう体質として、あまり気にしなくてもいいのではないかと今日思った。色々勉強させて頂いた1日であった。
2008.12.07
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家内からいびきがうるさいと言われ、家内が携帯電話で録音してくれたいびきのパターンが睡眠時無呼吸症候群のそれと思われたので、睡眠時無呼吸症候群についてまとめてみました。日本人では、約2000万人がいびきをかいていると言われていますが、中には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のように体に悪影響を与えるいびきを書いている人もいます。睡眠時無呼吸症候群の人は、目覚めが悪く、日中の眠気が強くなったり、注意力が散漫になったり、夜間のトイレの回数が増えたりします。これまでは、肥満の人がなるものと考えられてきましたが、最近では肥満でなくてもSASになることがわかっています。重症のSAS患者の場合は通常の50%台の酸素飽和度しかないことがあり、睡眠中に何度もこの状態に陥いることになります。SASではいびきを伴うことが多く、特に無呼吸から呼吸が再開するときに大きないびきが起こります。通常、いびきが次第に小さくなり、しばらく呼吸が止まっていびきもなくなり、しばらくしてセキを切ったような大きないびきになりそれからまた小さくなり、そして無呼吸になり同じパターンを繰り返します。通常、寝ているときは副交感神経が優位になっていますが、無呼吸状態を繰り返し脳が起きている状態だと、交感神経が優位になっています。交感神経が興奮していると、体では尿が作られます。そのため、夜間でもトイレに行く回数が増えます。SASでは交通事故や労働災害などにあう危険性が増し、心疾患や脳卒中などの生活習慣病にかかり易くなります。治療法にはCPAP治療というのがあります。それは 鼻に取り付けた専用マスクから、気道に空気を送り込み、気道を広げて呼吸の通りを確保する治療法です。高い安全性も認められており、世界的にもSAS治療法として普及している方法です。専門医療機関から機器の貸し出しを受け、自宅で治療を行うことができます。治療の有効性と安全性も認められており、1998年から中等症以上の場合については保険適用になっています。夜寝ている時だけ付ければいいので負担はあまりありません。健康保険でCPAP治療を行う場合には、毎月の外来受診が必要になり、3割負担の患者さんの場合、1ヶ月の自己負担は5000円程度になります。
2008.12.06
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今朝のニュースで、世界同時不況による、減産、人減らしで真っ先に派遣社員の首が切られ、会社の寮からも出ていかなければならないとして、怒りのデモが行われている様子が映し出された。いくら怒っても、会社側にしてみれば、半分近く減産を余儀なくされ、収入が半減するのだから、支払える給料も半減する。人減らししなければ会社が潰れてしまう。それには正社員に辞めてもらう訳にはいかないので、まず派遣社員となったのだと思う。他に期間社員、パートタイマー等もその対象になっていると思う。政府与党は一人派遣社員を雇えば大企業には50万、中小企業には100万円の報奨金を出す法案を準備中だが、人を雇えば赤字になる会社が、50万、100万ばかりもらって人を雇うであろうか?そんなことでは雇用は増えないし、派遣社員も救えないと思う。国全体で取り組む必要がある。今どき首になったら正社員でも派遣社員でも行くところがない。でも正社員には雇用保険や失業保険がある。首を切られた時にどちらが生活し易いかといえば正社員だと思う。首を切るのは派遣社員と決めないで正社員でも辞めていい人がいたら、その方々も対象と考えていくべきだと思う。定額給付金が交付されることが決まった。辞退する人は辞退してもいいとのことだが、その辞退した金はどこに行くのか。行き先をあいまいにしないで、きちんと寄付金としてプールすべきだと思う。そのお金を派遣社員の雇用対策費や失業保険に使ってもらいたい。麻生総理は、生家が金持ちでお金に困った生活はしたことはないという。そのような方では、派遣社員を救う方法は中々考えつかないのではなかろうか。俺は正社員だから多分大丈夫だろうなどと考えないで、国民全員で今窮地に立っている人達をどのようにしたら救えるのか真剣に考えるべきだと思う。
2008.12.05
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今95歳の女性を受け持っている。重い心不全で入院してきたが、利尿がついて胸水が無くなって肺の下の方まで見えてきたと思ったら、今日のX線検査で右肺の自然気胸が発見された。自然気胸というのは肺を包んでいる膜に穴が開いて、空気が肺から胸空に漏れてしまい、胸空内に空気がたまり、肺を小さく押しつぶしてしまう病気である。その治療は胸空内にカテーテルを入れて漏れてくる空気を持続的に胸空外に出して縮んでいる肺を膨らませてやることである。夜だったが呼吸器科の医師にレントゲンを見せて相談したところ、これから胸空内に管を入れてドレナージをしてくれるという。そのつもりで、病棟に上がったらナースから夜は止めてくださいと反対されてしまった。それを聞いた外科の医師が、病棟ナースに電話して、人手が足りないのなら、外来の夜勤ナースを応援に出すから、やるべきですと電話してくれた。この患者さん点滴が入らない時、当直のS先生が血管ルートを確保してくれた。今度また自然気胸に対して呼吸器科のY先生が夜中だというのに快くドレナージを引き受けてくれた。それに対してナースが反対していると知った外科のN先生が病棟に電話してくれた。本当にありがたいと思った。認知症もあり、95歳だといえば、「先生、何もそこまでやることはないじゃないですか?」と断られても不思議はないケースだと思う。何で皆さんこんなに協力してくれるのだろうと思った。最初その原因は家族だと思った。救命処置はしなくてもいいですができるだけのことをして下さいと嫁さんと娘が泊まりこんでいるのだ。でも家族にそうさせている患者さんご本人も今は認知症でも、元気な時はいいおばあちゃんだったのではないかと思った。つまりこの認知症のおばあちゃん自身が今の医療環境をもたらしいている張本人ではなかろうかと思った。その人の隠れた人徳が、家族の素晴らしい介護体制をもたらし、医療チームにも素晴らしい協力体制をもたらしたのではなかろうか。病状は重い。自然気胸に対してドレナージが行われても、心臓、肝臓、腎臓がかなり悪く、糖尿病もあり、予後はよくない状況だが、最後まで真心の医療を尽くさせて頂こうと思っている。
2008.12.04
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今日の午後、家内の友人が入院しているとのことで、KT病院にお見舞いに行ってきた。高熱と意識喪失発作を起こした原因を調べるために入院したとのことだった。慢性関節リウマチの薬を開業医に長期にわたって処方してもらっていたが、風邪気味とのことでツムラ90番の清肺湯を処方されて服用していた時にその発作が起こったので、もしかしたらその薬が原因かもしれないと試しに服用してみたところ、同じ症状が出現したとのことである。薬には副作用はつきもので、軽いものから重いものまで様々だが、それを服用すればだれでもそういう症状が出るという訳ではなく、まれにある人に出現するというものだが、自分は大丈夫と思っていても、自分の身に起こってくるかも知れず不安である。今はどの薬にも副作用が大々的にあれこれ沢山書いてあって、その薬を飲むのが怖くなるくらいだ。一般に漢方薬は体質改善に効果的として、ある病気を即座に治すことはできないが、長期にわたって服用すると体質が変わってきて効いてくると言われており、効きは悪いが、副作用も少ないと考えられていた。しかし最近では即効性のある漢方薬も紹介されており、間質性肺炎など重大な副作用が報告されているものもある。この清肺湯にも副作用として間質性肺炎が挙げられていた。薬は飲まないに越したことはない。もし服用する場合は、必要最小限にすべきだと思うが、中にはめちゃくちゃたくさん薬を処方している医師もいる。様々な症状がある人はその症状に対応するために薬の数が多くなってしまうものと思われるが、副作用のことも考え、必要最小限にしてもらいたいといつも思っている。
2008.12.03
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セクハラは性的嫌がらせだがパワハラ(パワーハラスメント)は上司の部下に対するいじめや嫌がらせである。産業保健21-通巻54号―19ページにパワハラで自殺した症例が載っていた。C係長は平社員のAに対して常日頃「存在が目障りだ、いるだけで皆が迷惑している。お前のかみさんも気が知れない、お願いだから消えてくれ」「車のガソリン代がもったいない」「どこへ飛ばされようとAは仕事しない奴だと言いふらしてやる」「おまえは会社を食い物にしている給料泥棒だ」等さんざん悪口を言い続け、Aは適応障害(遷延性抑うつ反応)ないし軽症うつ病を発症し自殺した。裁判所は、A の自殺はCによるいじめ以外にそれを覆すに足る特段の事情は見当たらないとして、業務起因性自殺と認め、労災と認定して、遺族に遺族補償金が給付されることになった。セクハラは既に法律的にも犯罪として取り締まる対象と認識されているが、パワハラは2002年頃から言われるようになった概念で、まだ法的取締りの対象にはなっていない。Cからあのような言葉を浴びせ続けられたら大抵の部下はおかしくなってしまうだろう。上司は部下に対して仕事を教え、指導するのが役目だが、自分が上の立場にいることを利用して気に入らない部下をいじめぬくケースがままあるようだ。A にも何か原因があって、Cに徹底的に嫌われ、いじめられるようなことをしたことがあるのかも知れない。しかし、もしそれがあったとしてもCの行為は正当化されない。どんな理由があっても、自分がAより高い立場にいることを利用して部下をいじめることは一般常識から考えても許されることではない。このような事例は氷山の一角かも知れない。Cのようなとんでもない上司に苦しめられている社員はそれほど少なくないのかも知れない。そのような場合どうしたらいいであろうか?C係長よりずっと上の偉い人に事情を話して、担当部署を変えてもらうことも一つの方法だが、それがCに知れたらいじめは更に激しくなることが考えられる。この就職難の時代に会社を辞めたらその後どうなるか不安ではあるが、そんな上司がいる職場はさっさと辞めた方がいいと思う。新たに職を探さなくてはなならいが死ぬよりはいいと考える。それにしてもひどい上司がいたものだ。このCのような人間は法律的に厳しく罰することができるように法を整備すべきだと考える。
2008.12.02
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新研修医制度等で、医師不足になり医学部定員が増えることになった。優秀な医師が一人でも増えることは喜ばしいことである。しかし定員を増やしたからといって必ずしも優秀な医師が増えるとは限らない。だめな医師も増えるかもしれない。現在の医学部入試は、高校生の中でも成績優秀な生徒が医学部を志望し、中でも優秀な生徒が合格するような現状にある。学業成績優秀な者はできない生徒、勉強しようとしない生徒を見下す傾向がある。病人は弱者である。できない人を見下す傾向のある人は病人をも見下すかもしれない。このことから成績優秀者は医師には向かない面がある。しかし、だからといって勉強のできない生徒ばかり集めても6年間の大学生活についていけなくて試験に落第して、留年や、退学ばかりでは困る。6年間の大学生活(試験)に耐えられて、しかも人を見下すような性格でない人を選抜することが必要だ。それには筆記試験だけでなく、適正テストや面接を重視してもらいたい。現在は全ての科が医師不足だが、中でも産婦人科や小児科の医師、それに僻地の医師が不足している。もともと成績優秀だった人たちなので、恵まれた所に行きたい。わざわざ僻地などに行きたくないというのが、現在の医学部選抜試験の産物なのだ。地方の大学は地元の受験生の合格枠を10人とか20人確保するところも出ている。それも一つの方法である。大都会から受験にきた成績優秀な生徒のみでその学年が占められたら、新研修医制度のもとではその地域に残るものはほとんどいない。地元の田舎の生徒が合格すれば地元に残ってくれる確率は高くなる。しかし地元だったら文句ないと言う訳にはいかない。地元でも田舎ではトップだったという鼻持ちならない生徒もいる。やはり、適正テストと、複数回の念入りの面接テストが必要だと考える。
2008.12.01
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