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朝ズボンを着く度にきつくてぽっこりお腹を恨めしく思い、特に下腹の出っ張りが何とかならないだろうかと思う。先日テレビを見ていたらある番組に巨泉さんがゲストで出ていて毎日腹筋300回していると言っていた。その横にいた同じくゲストで名前は忘れたがすんなり痩せた女優さんは毎日マラソンをして腹筋を600回していると言っていた。自分は1回もできないのに何百回もしているとは信じられないことで驚いてしまった。健康のためにしているのか、お腹を凹ますためにしているのか分からないが、お腹を凹ませるのに効果があるかもしれないと思った。自分も努力してやってみようかなとふっと思った。でも健康法とか運動とかはまず長続きしない。ブログは毎日でも書くが運動となると3日と続いた試しがない。入浴時も下腹がぽっこり出ているのが目につき何とかしなければと思っていたので300回といかないまでも10回でもやってみようかと思った。いつやるかということだが勤めから帰ってだとすぐ食事が待っているし、食事を食べてからだと満腹で運動はまずいような気がするのでやっぱり寝る前になるかなと思ったが、寝る時間はいつも午前1時頃、早く寝たいので運動する気にはなれない。でもお腹ポッコリを治すためなら3日坊主にならずに、少なくとも30日間続てみようかと思っている。
2012.10.31
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山中さんがノーベル医学賞を取った。原因不明の難病の治療や、脊髄損傷で一生車椅子生活の人が歩けるようになるかもしれないヒントを世に提供した功績は大きい。難病で苦しんでいる人達は多い。治らないと言われていたその人達を救う方法を見つけ出すことは素晴らしいことで、若者よ!山中さんに続いてくれと願う。ノーベル医学賞と言っても医者がもらうとは限らない。1987年に免疫を成立させる抗体の遺伝子の研究でノーベル医学賞をもらった利根川進さんは、生物学者だった。薬学や化学の研究をする人でも医学に応用できる研究はノーベル賞の対象になる。要するに誰でも医学に貢献する研究をした人はノーベル賞候補なのだ。若い時からそれを目指して努力してもらいたいと願っている。1956年にノーベル医学賞をもらったドイツのヴェルナー・フォルスマンは27年前は国家試験に合格したばかりの研修医だった。もしチューブを人間の血管から心臓に挿入できれば薬剤を直接心臓に注入できてより効果的な治療ができるのではないかと考えた。そこで彼は自分の腕の血管にゴム製のチューブを差して徐々に心臓へと押し進めていった。そして腕からチューブをぶら下げたまま階段を降りて、レントゲン室で撮影したらチューブの先端は確かに心臓内部の右心房まで到達していた。しかし周囲の目は冷たく教授からは「サーカスの見世物だ」と罵倒され、研究室から追放された彼は失意のうちに大学を去り、町の開業医になった。しかし数年後アメリカの二人の研究者が心臓カテーテル法を実用化させ、その源はフォルスマンが自分の体を使って実験したことがヒントになったとして二人の研究者と共にノーベル賞をもらうことになったのである。フォルスマンは研究者でもなんでもない。一人の町医者に過ぎない。その彼が27年前に若気の至りで自分の体を使って無鉄砲な実験を行ったことが評価されたのである。ソーベル委員会はよくそんな昔の実験を覚えていてくれたと感心した。フォルスマンは教授には評価されなかったがどこかの雑誌に発表していたのかもしれない。論文がなければ評価しようもない。若者よ!実験したり研究したデータは世間が何と言おうともどこかの学会とか雑誌に発表しよう。「人にいうだけでなくお前だってやれ!!」と言われそうだが、この年にななってしまうと研究もままならない。それだけに、若者に大いに期待して彼らの健闘を祈っている。
2012.10.29
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今日本シリーズが行われている。数日前にはドラフト会議もあった。打球が遠くに飛ぶ人や速い球が投げられる人が高く評価され、高給をもらうことになる。ゴルフでも確実性を持って遠くまで飛ばせる人がプロ選手になっている。それらの人は元々素質のある人とみなされてきた。私は非力で平均的女性よりも力がない。だからゴルフをどんなに練習しても平均的女性と同じくらいかそれ以下しかボールが飛ばなかった。それは当然のことと思っていたが、数ヶ月前から筑波大学の安藤秀さんが博士論文にまとめた「コンバインド理論」に基づく練習を始めた。それはゴルフクラブをまん然と振るのではなく、水平面での体の回転と腕を垂直方向に振り下ろす動きに分解し、腕でボールを飛ばすのではなく、体の回転で飛ばすという理論である。理論は理解できても実際にボールを遠くまで飛ばすのは容易ではないが、最近少しその理論に合致したスイングができるようになり、確実性はないが、たまに一般男性と同じくらい飛ぶようになった。それは練習場での話で実際のコースでも同様に飛ぶようになるにはまだ時間がかかると思うが、非力の人でも理にかなっていれば遠くまで飛ぶことを実感した。そこで上記野球選手やゴルフ選手のことを思った。遠くに飛ばせる人は生まれつき力のある人と思っていたが、理にかなった体の回転と腕の振り下ろしができれば誰にでもできることが分かった。いずれも練習場での話だが、ボールが遠くに飛ぶのは力のあるなしには関係ない。若いか年寄りかも関係ない。男か女も関係ない。これは一般人の半分も飛ばなかった非力で高齢な私が若者達と同じくらい飛ぶようになったことで実証されている。世の向学心のある諸君、どんなに練習しても少しも上達しないので自分には力がなかったり、才能がないと思って諦めかけている諸君、諦めるのはまだ早い。合理的な学習方法、練習方法にめぐりあえていないだけなのだ。どこかにある合理的な学習方法で勉強すれば必ず上達するものだから、その方法を探してもらいたい。それが見つかったら必ず夢は叶うものである。
2012.10.28
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殺人はいけない。いかなる理由があろうともそれを国家が行っていいわけがない。との理由で死刑廃止を決めた国や州が増えている。それは世界の趨勢で存続している国は野蛮国とみなされ、やがてはほとんどの国が廃止していくと思われる。犯罪の抑止力として懲罰の最高位に位置し、それがなくなったら凶悪犯罪が増えてしまうとの見方や、殺害された人やその家族の恨みや憎しみの行き場がなくなってしまうなどの考えもある。しかし現在の死刑方法は人権に配慮して、極めて高度に苦痛が取り除かれ、一瞬であの世に行ける方式が採用されている。通り魔事件や無差別殺人を犯した犯人が「世間を騒がせたかった」「確実に死刑にしてもらえると思って事件を起こした」などと言うケースが増えている。首吊りや飛び込み自殺は考えただけでも恐ろしい。楽に死なせてくれる死刑にあこがれる人間が出てきても不思議はない。苦しめられて殺された人の遺族にしてみても何の苦痛もなく簡単にあの世に行ける方式に疑問を感じている人もいる。死刑で本当の懺悔や償いは得られない。恨みを完全に晴らすこともできない。犯罪抑止力にもなっていない。それなら世界の趨勢に逆らうことなく死刑廃止を前提にして懺悔や償い、犯罪抑止力になる方法を皆で考えていく必要がある。無期懲役と言っても12-3年で出れるケースが多いという。死刑を単に無期懲役に変えただけなら何の進歩もない。私は徹底した精神科的治療と道義教育、償いのための奉仕活動、被害者への心からの謝罪と弁償活動などに切り替えていくべきだと思っている。再任された法務大臣に、死刑を新しい時代にふさわしい最も有効な方法に切り替えてもらいたいと切に望むところだが、果たしてそれだけの才や実行力があるか危惧しているところである。
2012.10.27
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都知事を辞めて新党を立ち上げて国政に打って出るという。「総理大臣にはなりません」と言っているが実際はそれを目指しているのだと思う。尖閣諸島問題で突っ走り日中経済破滅を起こした張本人である。過激な発言を繰り返し冷静な判断力がある人とは思えないが革新層が多い東京で並み居る有力候補を打ち負かして都知事4戦を果たしたのだから抜群の知名度、人気度があると見るべきだと思う。石原慎太郎は学生時代に書いた小説「太陽の季節」で一躍脚光を浴びる存在になった。昭和31年1月には第34回芥川賞を受賞している。若い男女の奔放な性活動や恋愛を描いた作品で硬くなった陰茎で障子紙を破るシーンは大きな話題になった。その作品に見られるような既製観念にとらわれず自分の思ったことは遠慮なく行動するとする姿勢は80歳になった今も衰えていない。思い切ったことを言う。イジイジしないで男らしい。他の政治家に比べてダントツでリーダーシップがあるなどが人気の源と思うが、人気はあっても果たして何ができるのかというのが問題だ。それには都政14年間の実績を見るのが一番だと思う。都は財政が豊かなのでオリンピック誘致失敗や銀行の失敗などで莫大な損失を被っているがその責任はあまり追求されていないし、追求されてもはねのけている。その強い性格を頼もしいと感じている人たちもいる。しかしやりたい放題の政策は都と違って財政難の国政では全く通じないと思う。東京都といえども地方首長と国の首長では全く違う。首相の軽はずみな発言は国交断絶もありうる。一国の総理は気が強いだけではダメで冷静な判断力と豊かな国際感覚が要求される。「情けない国になってしまった。私がこの国を一等国に立て直す」と言っているが、ノスタルジアで政治はできない。「昔はよかった」ではなく、今の現実が正しく見えてそこから地道に建設していく粘り強さを持った人でなくてはだめだ。石原氏の新党旗揚げは号外まで出てテレビでも大きく取り上げていたが、彼によって日本の政治が大きく変わるとは思えない。
2012.10.26
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次々と手下もしくは肉親を使って何の罪もない人達を殺していった角田美代子被告とはどのような人物なのだろうか?ヤクザの親分も手下を使ったり、親兄弟を使って人を殺すことがあるが、これほどあっちの家庭、こっちの家庭に入り込んで家庭を破壊し少女たちの夢を壊し、お互いを殺し合わせる残忍さはない。通常ヤクザ、暴力団の親分は絶対的な権力を握り暴力的だが、どこかに人情味があり、むやみに人は殺さない。ましてや堅気の一般人には一目置いて、手出ししないのが普通である。角田被告は、堅気の人に言いがかりをつけ、現金を要求し、お金が出せなければ家来になれと自分に従わせ親兄弟をも殺させる暴力団組長も真っ青の極悪人である。倫理感が欠如し、人の苦しみを自身で感ずることができず、命の尊さが分かっていない人である。なぜこのような人物が出現してしまったのだろうか?混乱している社会の産物だと言った人がいたが、社会が全く関係ないとは言わないが、社会というより両親とかDNAの問題だと思う。どのような家庭に生まれ、両親はどんな人物だったのか?虐待はなかったのだろうか?両親と育った家庭環境をしっかり調べるべきだと思う。人間には心があり、人を苦しめてはいけない、殺してはいけないという良心がある。それが彼女には全くない。突然変異で生まれた人間の顔をした、残忍な動物なのかもしれない。一般的な人間は人を殺したり、人を苦しめたりすると来世で報いを受けると漠然と信じている。彼女はそんな迷信はくそくらえで屁とも思っていない。来世を全く信じない人である。同様に多くの人を殺した人にカンボジアのポルポト、ナチスドイツのヒトラー、オウム真理教の麻原彰晃、ソ連のスターリンなどがいるが、かれらも同系統の人間である。人間の命など虫けらと同じだと思っていた。そのような人間は怖いものはない。角田被告も周りの人間全てに恐れられていた。次は自分が殺されるのではないかと生きた心地がしなかったと思う。これを書いている自分も、もし角田被告が何かのいちゃもんをつけて我が家に乗り込んできたら、震えが止まらず、いいなりになってしまったかもしれない。妻を殺せといえばそうせざるを得ない心理状態になってしまったかもしれない。でも今すぐでなくじわじわと苦しめ洗脳しているので、少しは考える時間があると思う。理性があるなら、こんな弱い自分でも、とてつもなく大きくてとてつもなく恐ろしい人間でも対決しようと考えると思う。彼女を倒すには自分が死ぬしかないとなったら死ぬ覚悟で立ち向かい、その意志があることを感づかれたら確実に殺されてしまうので、殺される前に不意を襲って自分もその場で死のうと思う。多くの殺された人、苦しめられた人も同じようなことを思ったと思うが巨悪である角田被告が生き残り他は殺された。角田被告は一瞬で死ねる近代的な死刑ではなく、苦しめた多くの人の恨みが晴らせるように、何ヶ月もかけてあの世に行ってもらうべきだと考える。
2012.10.24
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ハーバード大学のLu Qi助教授らは冠状動脈疾患(心臓病)と血液型との関連について約6万人の人を20年間追跡調査して次のような結果を得た。O型の人がその病気になる率が最も低く、続いてA型(O型より6%多い)、B型(O型より15%多い)、AB型(O型より23%多い)の順であった。血液型と病気との関係を調べた研究は他にもあり、追試験も行われて、血液型によって何らかの病気にかかりやすいか否かは関係があることは世界的に認めらている。血液型と性格が関係するとの学問的な研究論文はなく、日本では関係ありが常識のようになっているが、世界では全く認められていない。日本では日常会話の中で「あの人はA型だからこれこれの性格」などとごく普通に言っているが外国では全く理解されなくて無知な迷信と思われる。そのようなことから巷では関係あるとまことしやかに語られているが、知識人は学問的研究データーが全くない俗説は信じてはいけないと警鐘を鳴らしてきた。しかし血液型がある病気に罹り易いとか罹りづらいといったことが次第に分かってくると、性格との関連の研究も行われるようになるのではないかと思う。病気と性格とはかなり関係がある。病気が血液型と関係あるなら、性格とも関係があるのではないかとの考え方である。ところで、ある病気と血液型との関係を研究するのはそれほど難しくはないが、性格との関係になると、性格は複雑な形質なので因子が数え切れないほどあり、データーが膨大になりすぎて今まで研究する人もいなかった。しかしスーパーコンピュータの計算速度は驚異的に早くなっている。多変量の解析も可能である。日本人は血液型の迷信に振り回されているあほな人種だと思われないためにも誰か血液型と性格の関係について本格的に研究してもらいたいと切に願うものである。
2012.10.23
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今年のノーベル平和賞はEU(欧州連合)に決まった。戦争に明け暮れていたヨーロッパ諸国が主として経済面で連合し、戦争回避に努力、貢献したことが評価されたとのことである。ノーベル賞は莫大な資産を残したスエーデンのノーベルが人類の幸福と平和を願って創設した表彰制度で、物理、化学、医学生理、文学、平和、そして後ほど付け加えられた経済賞がある。平和賞を除く各賞はスエーデンの王立科学アカデミー始めスエーデン国会等国を上げて2月までに推薦のあった候補者の中から選定委員によって選ばれる。平和賞だけはノーベルの意志によってその選定がスエーデンでなく、ノルウェーに委ねられた。ノルウエー議会は5人の選考委員を選定しその人たちによって推薦された候補者の中から選ばれる。推薦依頼は各賞共通だが全世界の国々に送られ推薦を受け付けるが、有力候補者は何年も続けてノミネートされることが多い。ノーベルは遺言で、平和賞を「国家間の友愛関係の促進、常備軍の廃止・縮小、平和のための会議・促進に最も貢献した人物」に授与すべしとしているが、今までの受賞者をみると必ずしも直接平和に貢献したとは思われない人も受賞している。1昨年の中国の革命思想家の受賞は中国を激高させ、未だにノルウェーとは国交断裂状態である。中国民主化運動の中心者として将来の民主国家建設の礎を作った人物として評価されたのだと思うが、政治的判断もあったように思われる。国が決めた5人の委員によって選ばれるが、5人の個人的な意見に左右されることが多い。政治的な思惑で選ばれることもあり、まだ実績がなく貢献していない人も選ばれることがある。アメリカのオバマ大統領受賞もその例と思われる。インドの独立運動の父、無抵抗主義のガンジーは5回平和賞受賞の候補に挙げられていたが遂に受賞はならなかった。彼より平和への貢献度はかなり低い小者も結構受賞してきたのが平和賞である。彼らの受賞によって平和が格段に推進されたであろうか?もっと平和促進に具体的に貢献し、その人の受賞によってその後の平和が推進されたという人々が選ばれるべきだと思う。ノルウェー国を上げて選出するとなっているが5人の委員へのまるなげ選出方法に問題があると思う。5人の委員に候補を5人くらいに絞ってもらいその後は国会で決定するようにした方がより適切な人が選ばれる可能性が高くなると考える。いずれにしても平和賞の選考方法は改善されるべきで、本当に平和に貢献した人、平和を推進した人に授与される方式を真剣に考えてもらいたいと思う。
2012.10.21
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姉が脳梗塞で倒れて救急病院に運ばれたのは先週の木曜日だった。その日はまだ少し意識があったが、その翌日の金曜日は私は神戸の学会場にいたが意識がなくなってしまったとのことで、土曜日には脳圧が上がって危険だから圧を下げるために頭の骨を外す手術をするか否か意見を求める電話が学会場にかかってきた。担当医から、もし命が助かったとしても植物人間ですとの説明を家族は受けていた。もしそうなった場合、胃ろうとか人工呼吸器など延命処置をするかについては病気になる前に本人がご主人に今まで沢山手術して辛い目に遭ってきたので、延命処置を含め、手術など一切辛いことはしないでくれと言い残していたとのことで、ご主人は延命処置を断ると言っていた。私は病院で患者さんの命がある限り、なんとか生き続けてもらおうと胃瘻その他出来るだけのことをしているので、姉についても命がある限り、それが長く続くように出来るだけのことをしてやりたいという気持ちがある。でもご主人の気持、それは本人の気持でもあるのでそれを尊重しようと思っていた。今の時代は皆さん長命で、80歳、90歳の人はざらにいる。姉のように70歳になったばかりで死ぬのはまだ早い。80歳以上の受け持ち患者さんや待合にいるお年寄りを見ると姉のことが思われ、羨ましく思った。また80歳、90歳の患者さんがあれこれ体調のことで訴えてくるが、70歳前半であっさり死ぬ人のことを思えば、あれこれ言うのは贅沢だとも感じられた。意識がなくなってから8日目の今日、電話が鳴った。少し意識が出てきて少し喋ったとのことである。私も明日お見舞いに行って確かめるがすごいことだと思う。私も「姉の意識が戻りますように」と祈ってきたが、まさかその願いが叶うとは思わなかった。まだ全く余談は許されない。急変してあっという間に天国に行ってしまうかもしれない。健康になってくれることを心から願っている。
2012.10.19
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タマスダレ前回健診会場で内科診察は必要か?とのテーマで書かせて頂いたら何人かの方からコメントを頂き、その返事として自分の考えを書かせて頂いたが、コメントまで読んで下さる方はあまりいないのでコメントに書いた要旨を本欄テーマとしてここに書かせて頂く。今集団健診時の検査項目は胸部と胃のレントゲン、心電図、超音波、血圧測定、採血、採尿、内科診察等である。内科診察については、今回ニセ医者問題で明らかになったように白衣さえ着せれば誰でもできることでその意義は少なく、診察する医師のモチベーションも上がらなかった。また100人以上も診察するので、個々の質問に充分答える時間がなくて、医師側にも、受診者側にも不十分に対する不満があった。そこで提案だが、ただ形式的に全員に聴診器をあてるのは止めて、血圧の高い人とか、どこか具合が悪くて医師に聞きたい人などに対する、医師質問コーナーを作ったら良いと思う。これならニセ医者にはできないことだし、健診会場で相談を担当する医師のモチベーションも高まると思う。厚生労働省が、健診の必須項目を決めるのはいいが、その内容については幅を持たせてもらいたいと思う。
2012.10.17
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ピンクの孔雀草医師の免許がない人がいくつもの県で検診医として働き何百人もの人を診察していたとして逮捕された。検診医というのは集団健康診断で血液検査や胸部X線、超音波検査等を行う会場の一角で心臓の聴診などの診察を行う医師のことである。血液検査や検査機器等が発達して今の検診には医師の診察は殆ど役にたっておらず、無意味と考えられているが、未だに必須検査項目に含まれている。必要性をあまり感じていないのでそれに積極的に従事しようとする人は少なく、主に研修医等がアルバイトとして当てられていたが、数年前に新研修医制度になり、研修医はアルバイトをしてはいけないことになってしまった。その結果、検診で診察をする医師がさらに不足し、あちこちの検診施設は困窮した。そのような時、上記のような人が検診の診察をしてくれるとなればこんなにありがたいことはなく、一も二もなく採用した。聴診器を受診者の胸に当てるだけでもOKのこの仕事、免許があろうがなかろうが誰にでもできることなので、ニセ医師は何の苦労もしないで仕事をこなして莫大な報酬を稼いでいた。検診では血液検査料やレントゲン検査料その他色々費用がかかるが医師診察料が最も高い。医師診察がなくなれば、総検診費用もずっと安くなり、国や市町村の負担額や本人負担額もかなり安くなる。血液検査や超音波検査機器などがまだ発達していなかったその昔、診察と言えば医師が聴診器を当てて診察するものと思われていたので、その名残として、今でも検診項目の中に診察が含まれているが、費用効率や、その必要性を考えたなら、検診項目から外すべきだと強く主張する。
2012.10.15
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本日学会からの帰り道に走っている身延線電車の窓から撮影した富士山です。前回のブログに、水木金土開催の大型学会開催様式について患者さんのことを考慮していない学会開催様式ではないかと苦言を書いたが、無理して学会に来させててもらってよかったとしみじみ思った。忙しいから学会には行かない、行けないと思っている人もかなりいると思うが、無理をしてでも参加するべきだと思った。学会の内容は教育講演、壁にデーターを貼り付けるポスター発表、口演発表、特別講演、招待講演、医療機器の展示など勉強になることが多い。最近ではどこの学会でも口演発表より、ポスター発表の方が増えている。壁とか立看板に貼ってあるので、好きな時に読めるので理解し易い。そのようなポスター発表のなかに、79歳で胃がんが発見されて手術しようとしたら麻酔で体調が悪くなり、手術を中止して以後定期的に内視鏡で経過観察しているが12年後の現在も91歳で元気に外来に通っているとの報告だった。抗がん剤等も一切使っていない。全ての胃がんがこのような経過をたどる訳ではないが、このような症例もあるのかと興味深かった。逸見政孝さんの胃がんのように急激な経過をたどるものもあれば、極めてゆっくり進行するものもあり、胃がんの自然経過を研究する上で貴重な症例と思われた。昨日土曜日の教育講演会にも参加した。土曜日は病院が休みの人も多いと思われ、参加者は本会場以外に他の二つの大きな有線放送会場も溢れんばかりであった。少しでも勉強しようと思って駆けつけて来る人が多いのだなと思った。過敏性腸症候群の講演では、発病に遺伝子は関係しているが小児期の精神的ストレスも大いに関係しており、中でも性的虐待は最も大きな要素との事だった。潰瘍性大腸炎の教育講演ではケネディ、アイゼンハワー大統領もこの病気に苦しめられていたとのことだが、数年前に大腸粘膜を修復するいい薬が開発され治療面で画期的な進歩を遂げつつあるとの話があり、具体的な投薬方法の提示もあった。ガンの分子標的治療講演では、従来の抗がん剤はガンだけでなく他の正常な細胞もやっつけるので副作用が問題になったが、ガン細胞だけを標的にしてやっつけるので副作用が少なくなり治療成績が上がっているとの話があった。食道ガンの原因についての教育講演では、発がん遺伝子の発動は酒の影響は受けるがタバコの影響は受けなかったとの研究報告があった。ランチョンセミナーと言って昼職を食べながら講演を聞くセッションがあり、そこでは経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)が進歩し、画像的にも経口内視鏡に引けをとらないとの話があり、経鼻内視鏡で発見した何例かの小さな胃がん症例の写真を供覧してくれた。丁寧に観察しなかったり、汚れを洗い落とさなかったり、粘液を充分吸い取らなかったりしたら見落とされたかもしれず、満員の視聴者はえりを正して聞いていた。安易に検査していたことを痛烈に反省した人も多かったのではないかと思った。有意義な学会だったと思う。ここで得た知識を日常診療に生かしていきたいと思う。
2012.10.14
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今あちこちで医学会総会が開かれている。私もあす神戸で開かれている日本消化器病週間に参加するために出発する。今朝、内視鏡検査をしていたら姉が脳梗塞で救急病院に運ばれたとの電話がかかってきた。病棟の患者さんが車椅子に載っていて意識がなくなって倒れたという。検査をしていても気が気ではない。午後の外来には重症の人が次から次に来た。腎機能が急激に悪化して緊急透析をしなければならない人、発熱して嘔吐している人、肺炎が疑われる人、重症だから明日も来てくれと言えない。自分は学会参加のため不在である。他の医師も学会に参加していて、自分の代わりに託そうにも不在である。最近はその学会が大型化している。例えば消化器病週間(DDW)では消化器病学会、内視鏡学会、肝臓学会、消化器集検学会等いくつもの学会が一緒に合同で学会を行うことが多い。参加する方からするとDDWに参加すれば同時にいくつもの学会に参加できて、一挙にたくさんの参加証をもらえるので参加者には都合いいので多勢参加することになる。結果として医者がいなくなり重症患者さんが困ることになる。学会等に行かなければいいのだが行かないと単位が貰えない。最新医学からも遅れてしまう。参加したいが外来予約患者さんや入院患者さんのために学会参加を諦めている人も多い。医学会総会は当に医師達のための総会である。患者さんの為ではない。新しい医学知識を身につければ間接的に患者さんのためになるではないかという人がいるが、患者さんのためという視点は学会開催者の頭の中にはこれっぽちもない。病院を空っぽにして患者さんのためになるわけがない。医師は患者さんのためにあるのではないのか。その彼らが患者さんをほっぽり出して学会を開いていていいものだろうか?今はインターネットという便利なものもある。それらも有効に使って病院を空にするような開催の仕方は止めてもらいたいと思う。医師は何のために存在するのかを常に考えてもらいたいと思う。
2012.10.11
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これは山中さんがアメリカ留学時の恩師の言葉である。明確な目標、それは不治の病と言われる難病の人たちを救いたいという明確な、絶対崩れない渇仰にも似た目標を彼は持った。そのためには何物をも惜しまず度重なる困難を打ち破りながら突き進んできた結果が今回のノーベル賞であった。しかしノーベル賞は目的ではない。「まだ一人の患者さんも救っていない」これが今彼の胸中の殆どを占めている感情だと思う。これからだ!!、これからも恩師の言葉通りにどんな困難にも負けないで突き進んで貰いたい。一人の患者が救えた!!と言えるまでは本当の喜びはないと思う。世界中の頭脳がそれに向かって挑戦してもらいたいと思う。
2012.10.10
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庭のコスモス京大の山中伸弥教授がiPS細胞の発明でノーベル賞を受賞することになった。アメリカの医学雑誌に発表してからまだ6年で、しかも年齢もすこぶる若い人の異例の受賞になったがそれだけ価値ある研究と評価されたのだと思う。いまパーキンソン病や、神経側索硬化症、筋萎縮症など治らないとされている難病が多い。iPS細胞はあらゆる細胞に分化する可能性を有しており、脊髄損傷などで下半身が麻痺した人でも神経細胞再生で歩けるようになる可能性も見えてきて、今後の医学の発展に限りない希望を与えるものである。ノーベル賞をもらったので世界中の関心がさらに高まるものと思われる。世界中の優秀な頭脳が医学面での応用研究を発展させ、難病治療への道を次々と開いてくれることを心より願っている。
2012.10.08
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庭のランタナ今当直明けで自宅に帰ってきたところである。朝8時頃12歳少年が救急外来を受診した。昨日野球をしていて、ボールを顔面に当てて、鼻血が出たがその後止まった。今朝になっても鼻の所が腫れているような気がするからと来院した。レントゲン撮影の結果鼻骨が骨折していた。骨折なので整形外科なのか、鼻だから耳鼻科なのか判らなかったが山梨大に電話してみた。事務当直の人が耳鼻科当直に回してくれて女の先生が出た。事情を話したら手術が必要かもしれないので大学に回して下さいとのことで紹介状を書いて医大病院に送った。スムーズに受け入れて下さり、すごくありがたかった。その電話以前に近くのやはり大きな綜合病院に電話したが、当院では対応できませんとあっさり断られてしまった経緯があったからである。時折救急患者があちらでもこちらでも断られて何時間後かにやっと収容されたがすでに手遅れになってしまったなどとの記事を目にすることがある。対応できなければ断るしかないが、対応できる力がありながら当直者の怠け心とか、体制が整っていないから等の理由で断るのは言語道断である。私も昨夜何件か救急隊の要請をお断りしたがそれらは外科手術を必要とするもので私には無理だったからである。本県には4つの大きな総合病院があるが、4病院全てが必ずしもあらゆる重症患者を快く引き受けてくれる体制ではない。その中で今回のように医大病院が快く引き受けてくれたのは県民としても救いだと思った。大きな総合病院は医大だけでなく、いつでもどんな症例も引き受けてくれる体制を整えておいてもらいたいと切に思う。
2012.10.07
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今日も当直である。午前中外来で少しでも待たせてはいけないと必死で人数をこなし、昼過ぎになったら先が見えてきたので、気を緩めた。そしたら他院から敗血症疑いの重症患者の紹介があり、一瞬嫌だなと思った。その頃から当直時間帯に入る。一息入れてから当直体制に入ろうと思ったら連続になってしまった。なるべく面倒な患者さんは来ないでくれというのが本音である。厄介な人が来ないでくれればいいなと思う。しかしそのような消極的な気持ちでは1時間たりとも持たないのがこの仕事である。どんな患者さんでも、どんな時間帯でもあれこれ言わないで誠心誠意診る、その決意がなかったなら明日の朝まではとても持たない。その気持ちが持てなくなったら引退の時だなと思った。
2012.10.06
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今NHKのクローズアップ現代を観終わったたところである。液晶部門では圧倒的な世界シェアを誇っていたシャープが韓国、台湾企業に抜かれて大赤字に転落し、1万数千人のリストラをすると報じていた。今や世界有数のシェアを誇る台湾企業との合弁を持ちかけたが、10年前はダントツ世界一のシャープも今では台湾企業に見下げられ合弁の話は進展していない。技術は文句なく世界一でも、顧客の開拓、低料金での生産性等全てで韓国、台湾企業に負けてしまった結果である。技術さえあれば世界一でいられるという時代は過去のものになったのである。先日家電量販店で初めて2兆円の売り上げを突破した山田電気の創業者山田 昇さんのインタビュー記事を読んだ。氏は発展の要因として天の利、人の利、地の利に恵まれたからだと述べている。優秀な人材に恵まれて人の利が最も大きな要因だったと述べているが、リーダーには5つの条件が必要と述べている。それは「企画力」「実行力」「貢献」「スピード」「使命感」だが中でも会社をよくしようとの使命感が本命で、それがない人はいくら優秀でもいらない。会社というのは従業員始め皆が幸せになるためにあるのであって、自分のことだけ、自分1代のことだけ考えていたら今の山田はなかったでしょう。当社の基本理念は従業員とその家族、お客様とその家族、取引先などの企業、地域の人々の幸せ、地球環境保全に貢献することだと述べていた。東日本大震災が起きた翌日何台もの10トントラックに救援物質を積んで被災地に急行した時、社名を伏せていたのは、一刻を争う時だったので、名前を入れることなど一切考えていなかったとのことだ。あの行為は社としてとしてより、人として当然のことをさせていただいたことだと述べていた。時代の流れの中で浮き沈みは誰もが経験することだが、シャープ等は世界一のおごりがあったように思う。山田電気のように、常に従業員のため、社会のため、世界のため、そして顧客のために仕事をしていれば、ここまで落ち込まないで済んだかもしれない。おごりを排し、常に顧客のため、従業員とその家族のためをモットーに仕事をしていくことの重要性を改めて認識させられた。
2012.10.04
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今年は彼岸花が咲くのが少し遅かった。植えた覚えの無い所ににょきにょきと黄緑色の茎が地めんから生えてきて本日10月1日に開花した。10月1日の私の誕生日にあわせて開花してくれたように思った。朝今日は自分の誕生日だと思った。昨日の日曜日1日休んだだけだが、入医院患者さんは様々な訴えをした。ある人は夜おむつの中の便を外に漏らして看護婦さんに怒られ、それならトイレに行こうとしたら誰がトイレに行っていいと言ったと怒られたと涙ながらに訴えられた。患者さんにとって看護師さんに理不尽に怒られるのが一番辛いらしい。そのナースを特定して注意しても告げ口したといって却ってその後不親切にされないとも限らない。厄介な問題だと思った。別の患者は39度の熱を出している。別の患者は明日の胃カメラは嫌だと行っており、さらに血圧安定しているが昨日だけ140を少し超えた位になったら血圧の薬をくれと言っているという。誕生日どころか次から次と難題が持ち上がり、頭がグラグラしてきて逃げ出したくなった。安倍さんのことを総理のくせに逃げ出してけしからんと前々回のブログに書いたが、自分だって仕事から逃げ出したくなったり、人生から逃げ出したくなることもあり、建前はともかく本心では、その心境はよく分かり、同情もした。誕生日に当たり決意を書こうと思う。1.先送りしない。今書かなければならない手紙5~6通、だらだらと先延ばしになっている。一通づつでもいいから書き始める。2.物事に真剣に取り組む。仕事でも、習い事でも残り少ない人生、必ずモノにする気持ちで取り組む3.体を鍛えることを始める。体操、ジョギング、腹筋、なんでもいいから取り入れる。4.誰人に対しても全てを出し切って最高に対応する。5.何事に対しても全力で当たる。いずれにしても自分に対して随分甘ちゃんンで来た今までの人生。誕生日を契機に鬼になろうと思う。
2012.10.01
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