今が生死

今が生死

2007.01.21
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カテゴリ: 健康
最近人間ドックの受診者などから「物忘れがひどくなった」とよく聞く。アルツハイマーが心配だとの方には先日のブログに書いた5分前のことを覚えていれば大丈夫と返答しているが、物忘れそのものについては自分自身もかなり感じているので、歳と共に起こることで仕方ない現象だと答えることが多かった。
月刊誌「潮」2月号に東大薬学系研究科の池谷裕二講師が、脳は歳を取っても衰えず、それどころか記憶をコントロールする場所である脳の「海馬」では生涯にわたって神経細胞が増えることが証明されており、記憶力の低下を年齢のせいにすることはできないと書いていた(206~211ページ)。「シータ波」を強く出すことによって年齢に関係なく、記憶力を高めることが出来ると書いていた。そのシータ波を出すには、新しい出来事に出会ったり、冒険をするなど脳が外界に興味や好奇心を抱いている時に強く出るとのことである。先日のブログにも旅行は記憶力をよくするのに効果あると書いたが脳科学的にも実証されていたのかと思った。また自分の足で歩くのが最もシータ波が強かったとのことで、車に乗せてもらったらり、カーナビ誘導の旅行では弱かったとのことである。
二宮金次郎が薪を背負って歩きながら本を読んでいたのは理にかなっていたのだと思った。最近の人が物忘れがひどくなったのは歩かなくなったからなのかと池谷氏の論文を読んで思った。パソコンの前に座りきりの人や、職場と家庭を車で往復するだけの人、趣味もなく家の中だけにいる人、家事のみに明け暮れている人、忙しい忙しいと言って心に余裕のない人にはシータ波はあまり出ない。これらにいくつもあてはまる自分は記憶力が弱くなったのだなと思った。今まで歳のせいと諦めていた考えを改め、シータ波を出すよう努力していこうと思った。いい論文を書いて下さった池谷先生に感謝する。星





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Last updated  2007.01.21 09:06:36
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