今が生死

今が生死

2009.01.23
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カテゴリ: テレビ番組
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今テレビで、山梨県立美術館に1月6日にミレー館が開館したのを記念してミレーが労働者を描き始めた最初の作品と言われている、「眠れるお針子」が新たに購入されたことを紹介し、合わせてミレーの人と作品を解説していた。

山梨県立美術館は、1978年11月にミレーの「種をまく人」「落ち穂拾い」などを収蔵する美術館としてオープンし、現在ではミレーの作品約70点を収蔵し、ボストン美術館、オルセー美術館と並んで世界有数のミレー作品を収蔵する美術館である。

ミレーは1814年にフランスのノルマンデー地方の農家の長男として生まれた。「自分は農民として生まれ農民として死ぬ」と言っていたように、農業や農民の姿に心の底で惹かれるものがあった。絵画の中に農業を尊く思う気持が込められており、その澄み切った静かな情熱は多くの人の心をとらえている。

ミレーの絵は農場をバックに農夫達が仕事している絵が多いが、人物はアトリエでお手伝いさんや子供たちをモデルに書いてそれを風景画の中にはめ込んだとのことである。人物の配置やしぐさ、構図は、何十枚ものデッサンを重ねて書き上げたとのことで、たまたま種をまいている人を見て書いたものではない。

その人物像を完成させるまでには、どれだけ描いたのか分からないくらい描き続けたと思われ、天才画家と言われる人たちもそれこそ血のにじむような努力を積み重ねて一つの作品を書き上げていたのだなと思った。

名画が人の心に響くのは、表には出ていないそのような影の努力が、見え隠れするからなのであろうか。





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Last updated  2009.01.23 22:08:19
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