民衆の辞任要求の超大規模のデモによって30年に渡ってエジプトを支配してきたムバラク大統領(82歳)は辞任した。
北朝鮮の民衆に比べエジプトの人達がどれだけ虐げられていたのか分からないが、失業率が23%とかの不満がたまっていたと言うが、失業率は大統領だけの責任ではない。
ムバラク氏は親米、親イスラエル路線を継承してきた。一方でそれに対抗するイスラム勢力の取り締まりは強化していた。今回の暴動は民衆が立ち上がり、民衆の勝利だというが実際はイスラム勢力が盛り上がり民衆を巻き込んだものと思われる。
ムバラク氏はイスラム勢力と西欧諸国との仲裁役として重要な役割を果たしてきた。民衆の大規模デモに敗色濃厚と感じたアメリカはムバラク氏に退陣をせまった。恩をあだで返すとはこのことだ。政治の世界、いや人間の世界とはこのようなものなのかも知れない。とても勝てない、負けそうだとなると例え同盟国でも保身のために見放してしまう。悲しいことである。
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