今が生死

今が生死

2012.09.01
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カテゴリ: 健康
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アークトチス:4月ころからずっと今も咲いています。朝咲いて夕方には閉じます。

以前疲れについて書いたブログで、その回復は睡眠によると書きました。今回はその睡眠について基礎的なことを書こうと思います。

脳や体を休ませて再生するために眠りますが、脳の全部が休んでしまったら呼吸も、心臓も止まってしまいます。そこで眠って休養する大脳と眠らないで呼吸や心臓を動かし続けている脳幹(延髄)があります。眠っていても死ぬまで働き続けてくれる脳の部分もあることを知って頂きたいと思います。

浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があります。最初は深いノンレムが現れ次第に浅くなってレムに移ります。これの繰り返しを一晩に5~6回しています。夢を見るのは浅いレム睡眠の時です。

何時間眠ればいいかとの質問を受けますが、6~8時間の間で昼間眠気を感じなければ十分眠れたと言ってよいと思います。多くの調査によって睡眠時間は短くても、長くても死亡率が高くなることが示されており、日中に快適に活動できることを睡眠充足の目安とし、睡眠時間にこだわらない姿勢が重要だと思います。日本人は次第に夜ふかしになり、平均睡眠時間が年々短縮しており、世界でも最も睡眠時間が短い国民の一つと言われています。

年を取ったら眠れなくなったと訴えて来る人がいますが、年取ったら昔のようには眠れないものだと認識してもらいたいと思います。年取ったら5時間で十分の人が、8時間眠らなければいけないと考えたとすれば、その差は不眠感となり、イライラの原因になります。

不眠症には中々寝付けない、途中で目を覚ましてしまう、早く目覚めてそれから眠れなくなるなどのパターンがありますが、基本は昼眠くて日常生活に差し支えるか否かで、さしつかえていなければどのパターンでも気にする必要はありません。
でも中々寝付けないときはイライラしたり、不安感にかられたりするものですから睡眠薬を使うのもよいと思います。今では副作用もなくいい薬がたくさん出ていますので医師に相談するのがよいと思います。

医師に相談するのがよいと申しますのは、不眠はうつ病の症状のこともありますので、単なる思い込みの不眠か病的不眠かを診断してもらう必要があるからです。

殆どの不眠は眠らなければ、眠らなければの気持ちの焦りからくることが多く、開き直って電気をつけて本を読んだり、ラジオを聴いたり、テレビを見たりした方が良い場合もあります。

睡眠は人が快適に生活していく上で最も大切なものですが、それだけにそれを意識しすぎて不眠症になっている人が多いと思っています。たとえ今夜眠れなくてもその次の夜はその足りない分も眠れるようになっています。眠り貯めはできませんが、補充睡眠のシステムがありますので、まず焦らないように心がけて頂きたいと思います。






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Last updated  2012.09.01 20:31:17
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