今が生死

今が生死

2012.09.28
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カテゴリ: 健康
私は外来診察や入院診察だけでなく健診業務も行っている。本日午後は乳がん検診で触診業務を行った。

触診は胃カメラ、大腸カメラなど他の我々が行う業務に比べて、好きでない業務だった。超音波やX線(マンモグラフィー)に比べ精度が低く、全神経を手に集めて触診しても病変の発見や鑑別は難しい。アメリカでは触診は有効とのエビデンス(証拠)がないとして行われていない。我が国でもいくつか触診無効の論文が発表されている。それなのに触診をやらなければならない矛盾を感じたりして、できることならやりたくない仕事であった。

以上のような理由からそれほど価値のある診療行為と思えず、ましてや見逃したとなると責任重大なので、この触診は辛い業務の筆頭だった。

でも本日の乳がん検診受診者は30歳代、40歳代の比較的若い人達が大半で、内科外来に来る70-80歳代の女性とは大違いだった。同じ女性なのにこんなにも違うものかと思った。
触診自体はすごく神経を使い、しかもそれが有効とのエビデンスもないとのことで、進んでやりたいと思える業務ではなかったが、今回の受診者は若い人達が多く、彼女達との触れ合いは、自分も若くなったような気分にしてくれて楽しかった。

いつも極度に緊張し、ストレスの多い、辛い業務だったが、今日は比較的楽しく納得できる仕事ができたように思う。やらなければならない仕事なら精度を高め、楽しくしなければと強く思った。





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Last updated  2012.09.29 08:19:41
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