今が生死

今が生死

2012.10.19
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カテゴリ: 健康
姉が脳梗塞で倒れて救急病院に運ばれたのは先週の木曜日だった。その日はまだ少し意識があったが、その翌日の金曜日は私は神戸の学会場にいたが意識がなくなってしまったとのことで、土曜日には脳圧が上がって危険だから圧を下げるために頭の骨を外す手術をするか否か意見を求める電話が学会場にかかってきた。担当医から、もし命が助かったとしても植物人間ですとの説明を家族は受けていた。

もしそうなった場合、胃ろうとか人工呼吸器など延命処置をするかについては病気になる前に本人がご主人に今まで沢山手術して辛い目に遭ってきたので、延命処置を含め、手術など一切辛いことはしないでくれと言い残していたとのことで、ご主人は延命処置を断ると言っていた。

私は病院で患者さんの命がある限り、なんとか生き続けてもらおうと胃瘻その他出来るだけのことをしているので、姉についても命がある限り、それが長く続くように出来るだけのことをしてやりたいという気持ちがある。でもご主人の気持、それは本人の気持でもあるのでそれを尊重しようと思っていた。

今の時代は皆さん長命で、80歳、90歳の人はざらにいる。姉のように70歳になったばかりで死ぬのはまだ早い。80歳以上の受け持ち患者さんや待合にいるお年寄りを見ると姉のことが思われ、羨ましく思った。また80歳、90歳の患者さんがあれこれ体調のことで訴えてくるが、70歳前半であっさり死ぬ人のことを思えば、あれこれ言うのは贅沢だとも感じられた。

意識がなくなってから8日目の今日、電話が鳴った。少し意識が出てきて少し喋ったとのことである。私も明日お見舞いに行って確かめるがすごいことだと思う。私も「姉の意識が戻りますように」と祈ってきたが、まさかその願いが叶うとは思わなかった。

まだ全く余談は許されない。急変してあっという間に天国に行ってしまうかもしれない。健康になってくれることを心から願っている。





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Last updated  2012.10.20 00:08:13
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